絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~
0217★サバンナの獲物を獲《と》りながら歩く
充分に休憩をとった神護は、再び白夜を抱き上げ、石化した倒木から降り、ホタルの視界で得た情報を元に方向を決めて進む。
勿論、サバンナ状態になっている草丈の短いところをなるべく選びながら………。
ともすれば方向感覚を失いそうな、延々としたサバンナの帯と礫砂漠が視界の全てに広がっている。
時折目の前を横切るインパラもどきに、神護はちょっと首を傾げてから、その中で2番目と3番目に大きな、オスの固体を瞬殺し、そのまま腕輪の中へと突っ込む。
「あとで、今獲ったインパラもどきを焼いて食べような
今は先に進む方を優先する」
「はい 父上 ちなみに 今父上が獲ったのはギンパラです
全身が濃淡のある黒褐色で 双角とタテガミ部分が銀色ですので
ちなみに 全身が黄褐色で 双角とタテガミが金色ならキンパラ
全身が灰褐色で 双角とタテガミが赤かければアカパラです
どれも砂漠で獲れるモノですが 逃げ足が速く攻撃力も高いので
かなり高額で取引きされていますよ
肉は美味しいし 毛皮は傷が無ければ とんでもない値段で
たとえ致命的な傷が有っても かなりの金額になります
ただ 金額は取引きしてくれる商人によってかなり違います
特別高く買い取ってもらうのでなければ ハンターギルドで
買い取ってもらうのが無難だと思います」
「へぇ~…色々な亜種がいるんだな…よし、美味いんなら獲るか
目の前を横切ったら、2番目と3番目のオスを獲るとしよう」
その言葉を聞いて、リオウがペロリペロリと舌舐めずりをする。
それを見て、神護はクスッと笑う。
「父上 どうして2番目と3番目のオスなんですか?」
「んぅ~…1番強いオスが群れを守っている可能性が高いからな
2番目と3番目は獲っても、あまり群れに影響は無いからな
そして、メスを獲らないのは次代を残す固体だからだ
メスが減れば、自然とどんな動物も減っていく
平気で同属のメスを狩るようなコトをするのは、人間くらいだ
まっ自滅因子ってやつなんだろうけどな
黒鼠族だったっけ、アレもそういうのを持っていそうだな
他種族の飛翔族とは言っても、同じ獣人族の特殊能力を目当てに
己が欲望のまま、襲うんだからな」
そんな会話をしながら、神護は白夜を腕に歩き続ける。
勿論、宣言通り、目の前を横切るキンパラやアカパラをひょいひょいと獲っていたのは確かな事実だった。
そして、最初はかなり視界的に暗かったが、歩いているうちに、徐々に空が白み、太陽が昇る時刻になったことを神護達に教えてくれた。
太陽が昇るにつれ、風はひんやりとしたモノから生温いモノへと変わり、少しずつ熱さを増していく。
熱風になるのも時間の問題という温度まで上がった頃、神護は再び足を止めて聞く。
「白夜、キツクないか? もし、この熱風がツライなら……
《転移》で、あの古の女神の神殿に戻って、日中眠って
夜間を歩くって手も有るぞ」
神護からの提案に、白夜は首を振る。
勿論、サバンナ状態になっている草丈の短いところをなるべく選びながら………。
ともすれば方向感覚を失いそうな、延々としたサバンナの帯と礫砂漠が視界の全てに広がっている。
時折目の前を横切るインパラもどきに、神護はちょっと首を傾げてから、その中で2番目と3番目に大きな、オスの固体を瞬殺し、そのまま腕輪の中へと突っ込む。
「あとで、今獲ったインパラもどきを焼いて食べような
今は先に進む方を優先する」
「はい 父上 ちなみに 今父上が獲ったのはギンパラです
全身が濃淡のある黒褐色で 双角とタテガミ部分が銀色ですので
ちなみに 全身が黄褐色で 双角とタテガミが金色ならキンパラ
全身が灰褐色で 双角とタテガミが赤かければアカパラです
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かなり高額で取引きされていますよ
肉は美味しいし 毛皮は傷が無ければ とんでもない値段で
たとえ致命的な傷が有っても かなりの金額になります
ただ 金額は取引きしてくれる商人によってかなり違います
特別高く買い取ってもらうのでなければ ハンターギルドで
買い取ってもらうのが無難だと思います」
「へぇ~…色々な亜種がいるんだな…よし、美味いんなら獲るか
目の前を横切ったら、2番目と3番目のオスを獲るとしよう」
その言葉を聞いて、リオウがペロリペロリと舌舐めずりをする。
それを見て、神護はクスッと笑う。
「父上 どうして2番目と3番目のオスなんですか?」
「んぅ~…1番強いオスが群れを守っている可能性が高いからな
2番目と3番目は獲っても、あまり群れに影響は無いからな
そして、メスを獲らないのは次代を残す固体だからだ
メスが減れば、自然とどんな動物も減っていく
平気で同属のメスを狩るようなコトをするのは、人間くらいだ
まっ自滅因子ってやつなんだろうけどな
黒鼠族だったっけ、アレもそういうのを持っていそうだな
他種族の飛翔族とは言っても、同じ獣人族の特殊能力を目当てに
己が欲望のまま、襲うんだからな」
そんな会話をしながら、神護は白夜を腕に歩き続ける。
勿論、宣言通り、目の前を横切るキンパラやアカパラをひょいひょいと獲っていたのは確かな事実だった。
そして、最初はかなり視界的に暗かったが、歩いているうちに、徐々に空が白み、太陽が昇る時刻になったことを神護達に教えてくれた。
太陽が昇るにつれ、風はひんやりとしたモノから生温いモノへと変わり、少しずつ熱さを増していく。
熱風になるのも時間の問題という温度まで上がった頃、神護は再び足を止めて聞く。
「白夜、キツクないか? もし、この熱風がツライなら……
《転移》で、あの古の女神の神殿に戻って、日中眠って
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