絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~

ブラックベリィ

0114★ネズミーランドは危険がいっぱい?24 イベント開始15



  「神護は、特に霊力が強いから………
  僕と同等以上だからね……それを狙われたのかな?

  で、高い霊力って言うんなら、僕も対象かな?
  妖狐族のギンと《契約》できるくらいなんだからさ

  まぁなんにしても………どう考えても、この空間って
  あのネズミーランドの敷地の大きさ超えているよね

  もう、ずっと前に、休憩所に到着していなきゃおかしいのに
  まだ休憩所に到着してないからね

  流石に、こんな距離………縮尺が異常だとしか思えないよ」

 そんな会話をしていると、慶治が不安そうに言う。

 「俺達、ここから出られるのかなぁ?」

 そんな慶治に、水鳥はケロケロと笑って言う。

 「心配性だねぇ~…慶治ってば……
  多少の歪みがあったって、現実空間が歪んでいるだけでしょ
  入り口と出口は固定されていると思うよ

  酷く歪んでいるのは、ところどころだけじゃないかな?」

 水鳥の言葉に、美姫が頷いて言う。

 「そうねぇ~………どうみても、ネズミーランドの
  イベント系の人達も出現していたものねぇ~………

  マジでアタシ達を襲撃してくる
  あの黒い鼠の耳と尻尾を持つ兵士達?は
  霊力とかに反応して襲ってきているみたいだしね

  もう十分に遊んだから、最短ルートで休憩所とかにある
  スタンプ取りして、帰りましょうか

  明日も、学校があるんだから、この辺が切り上げ時でしょうし」

 美姫の言葉に、神護は《索敵》の《呪陣》を展開し、ぐわっと広範囲に拡げて、脳裏に展開された地図上の空間の歪みを検索し始める。
 
 特に空間の歪みが強い場所を見付けコトにしたのだ。

 [ここからは、俺が先頭に立って歩いて、空間の歪みが強い
  ポイントを避けて、目的場所を廻った方がイイかな?]

 [その方が良いと思います 敵はピンポイントで
  飛翔族の【守護者】に選ばれた マスターを狙ってます

  たぶんに  敵の魔術師達が《千里眼》や《遠視》などので
  マスターの位置を見付けだしているのでしょう

  それでも 歪みが強くなければ こちらに送れません
  避けて通れば 遭遇率を下げられます]

 ホタルの助言に、神護は頷いて言う。

 「んじゃ、無属性の俺は《索敵》してエンカウンド率を下げる
  俺の後を、できるだけなぞるようにして付いてきてくれ」

 そう言って、神護は脳裏に描かれた地図を指標に、歩き出した。







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