絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~

ブラックベリィ

0091★ネズミーランドは危険がいっぱい?1


 神護達11人は、とりあえず、平穏無事なまま、ネズミーランドこと某ディ○ニーランドに到着していた。
 神護の肩に止まって、周辺を観察していたホタルは、小首を傾げて聞く。
 
 [マスター ここは いったい
  どういうところなのですか?]

 ホタルの質問に、神護は目の前で楽しそうにしている弟妹を見ながら答える。

 [ここはな、大きな遊具なんかで
  遊ぶ場所なんだ

  ああいう巨大な乗り物とか………
  パレード……まぁ……

  お祭り騒ぎを、楽しむ場所かな…………
  そうだな…非日常を味わう場所だ………]

 ホタルの心話での質問に、こちらも心話で返しながら、神護は軽く手をふる。

 「あまり、はしゃいではぐれるなよ…………」

 その言葉に、一緒に来たメンバーが神護の弟と妹達にそれぞれ付く。
 神護が3人のうち1人に付くと不公平になるので、それは友人達に任せたのた。

 「心配しなくても、大丈夫よ」

 「こっちも、ついて行くから…………」

 「うん、心配するな」

 そう答えて、真三郎には、美姫と美亜が付き、優香と唯香には、なぜか美鶴、慶治、水鳥、武虎が付いて、乗り物に並びに行く。

 とうの神護は、乗り物に乗る気がないので、嬉々として並びに行く弟妹に手を振る。
 同じように、乗り物に乗る気がない、竜治が側に神護の様子を気にしていた。

 ここ最近、神護の体調が思わしくないことを気にしてのことだった。
 勿論、第2の婚約者?美姫に、第3の婚約者?美亜に、親友の武虎や慶治や水鳥に、女だけど友人で中身がかなぁ~りおっさんの美鶴でさえ、神護を心配していた。

 どうも、それが、修学旅行で伊勢神宮に御参りしてから続いているらしいことは、全員が認識していた。

 竜治は、それぞれの姿が視界から消えると、神護に何気なく聞く。

 「……で神護、あれから
  変わったことはあるかい?」

 竜治が言う意味がわかる神護は、肩を竦めて答える。

 「ああ…すこしな……
  まぁ…それほど困ることは……

  今のところ無いぜ………
  あっても…困るしな」

 神護は、手直のベンチへと移動し、さりげなく座って背もたれに寄りかかる。
 そんな神護に、竜治は軽く答える。

 「……そう……見えないから………
  ボクが…ここに、残ったんだけどね
  ………で、どの程度?」

 竜治の質問に、ちょっと小首を傾げ、神護は悩む。

 ふむ……やっぱり……ホタル……えてねぇーな……
 霊能力の強い、竜治で視えてないんだから…………

 他のメンバーは、なおさらえるはずねぇーな………
 まっ……適当に…答えておくか………

 「ぅん~………異世界ファンタジー?
  つーような………へんな場所に……

  眠ったりすると……何時の間にか居て……
  気が付いたら、帰って来ている…みたいな……」

 神護の微妙な言葉に、竜治は柳眉をひそめる。

 「それで、その異世界ファンタジーの世界で………
  神護は、何をしているの?」






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