絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~

ブラックベリィ

0078★アンデット飛竜は語る4 飛翔族の隠された秘密

 神護は、アンデット飛竜の言葉から推察したことを聞いてみる。

 「なぁー……聞くけど、もしかして…………

  その飛翔族って、なんか重要な
  役割とか持ってないか?

  それが気のせいじゃなきゃ……
  俺、責任重大じゃん」

 神護の問いに、アンデット飛竜は、隠しもせずに言う。

 『少年ヨ ソナタハ さとかしこイナ
  ソノ通リダ 飛翔族ハ はるカ昔

  創世ノ女神ト共ニ 残虐ナ邪神達ヲ
  封ジタト言ウ 伝承ヲ持ツ』

 そう言ってから、アンデット飛竜はクッと頭を上げ、どこかはるか遠くをうかがうような仕草をし、ちょっと首を傾げてから神護の前に下ろして言う。

 『彼ノ地ノ《封印》ノ空間ニ 歪ミハ無イ
  マダ 女神ノ封印ハ 破ラレテナカロウ

  創世ノ女神ニ 封ジラレ邪神達ハ
  堕チシ飛翔族ノ腹カラ 蘇ガエル

  ト 言ワレテイルカラナ』

 「げっ…そういうオチ?
  ……って、もしかして

  その飛翔族の女の人達を奪って
  産ませる為………

  邪神復活の目的で、狙われて
  侵略されたのかな?」

  うわぁぁぁ~……責任重大じゃん…

  もし……この卵から飛翔族の
  女の子が生まれたら

  確実に、狙われるの間違いなし?

 神護の言葉に、アンデット飛竜は首を傾げる。

 『ソノ可能性ハ カナリ高イダロウナ
  タダ 我ハトウノ昔ニ死ンデイタノデ
  本当ノトコロハ知ラヌ

  タブンニ 飛翔族ノ里ガ襲ワレタガ故ニ
  未来ヲ担ウ者トシテ選バレタ卵ヲ

  異世界ヨリ来訪セシ ソナタニ
  託シタノダロウト 推測シタニスギナイ』

 神護は、その言葉に首を傾げて言う。

 「もし、その飛翔族の女の人が攫われて……
  無理矢理、他種族の男に犯され

  孕まされて、子供=邪神を産まされるって
  いう可能性って高いのかな?」

 アンデット飛竜は、首を振る。

 『ソレハ カナリ 無理ダロウ

  真ナル祈願成就ノ《力》ハ
  生粋ノ飛翔族ノ者ナラ 確実ニ
  有シテイルガ

  一般的ニハ 白イ翼ニシカ
  宿ッテイナイト認識サレテイル

  ソレニ タダノ飛翔族ノ女デハ
  邪神達ヲ孕ムナド 絶対ニ無理ナノダ

  《力》ガ無イ者ノ腹ニハ ソレガ
  タトエ 一時ダトシテモ 宿レヌ

  ソウイウ事モ 邪神を《封印》シタ
  創世の女神ハ 想定シテイヨウ

  故ニ 創世の女神ト共ニ
  邪神達ヲ封ジタ血統ダケダ

  正統ナル祈願成就ノ《力》アル
  白銀ノ翼ヲ背負ウ 鳳皇ほうおう
  皇族ノ血統カラノミデアロウ
 
  穢サレ 闇ニ堕チタ 鳳皇族ほうおうぞく
  《力》アル姫ノ腹カラシカ

  《封印》された邪神達ハ
  誕生デキナイコトニナッテイル  

  アマリニモ 邪神達ガ強大デ
  ソウ条件付ケシテ ヤット封印シタト
  我々ノ伝承デハ 言ワレテイル』






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