俺が頼んだ能力は神達の中での普通じゃない!!
試験①
それから、あっという間に時間は過ぎて試験が始まる時刻になった。
いろいろ試してみた結果、俺は回復魔法が使えないことがわかった。
使えない、というよりも向いていないのだとセリカは言っていた。
指を少しナイフで傷つけて、回復魔法を使うと、ティナは数秒であっさり治るのだが、俺の場合、数十分はかかってしまう。
セリカは他の魔法が一通り使えるなら大丈夫だろうと言っていたがやはり不安だ。
それから、ギルドに行くまでの道のり、町の中を歩いていると沢山の人の目が俺たちを見ていることに気が付いた。
いや、正確に言えばティナを見ている、だ。
いきなり町の中で美少女が歩いていれば誰でもみてしまうだろう。
ただ、幸運なのは俺が隣に歩いているからか、声をかける人がいないことだろうか。
ものすごく、お前が邪魔だ。と眼で訴えられていることがびしびし感じる。
ティナはそれに気付いていないようで、俺の隣をすたすたと歩いている。
「悠太……あと少しで……」
「ティナ、悪い。」
俺はそういってティナにパーカーのフードを目深に被せる。
そうすると、顔のほとんどが隠れた。
「悠太……?」
「今日はフード被ってろ。な?」
「何故……?」
「何でもだ。」
「うぅー……。わかった……。」
ティナはそのまま、また歩き始めた。
でも、さっきより少し速く。
俺もそのスピードに合わせて歩いた。
それから、少したちギルドについた。
一般試験は午前で終わったらしく、ギルドには四十弱くらいの人数しかいない。
少し待っていると、凄いムチムチマッチョマンが中へと入ってきた。
あの手で首を捕まえられたら軽くへし折れる気がするくらいのムチムチの筋肉具合だ。
数名がざわくのを感じる。
マッチョマンがそれを横目に見て流す。
「ようこそ。特別試験を受ける選ばれしもの達よ。」
低い、野太い声がギルド内を威圧するように響き渡る。
騒いでいた奴らもいつの間にか黙っていた。
「これから君らには試験を受けてもらう。中にはフィールドが二つ用意されていて、一気に二ペア、戦ってもらうことになる。相手はこちらで決めさせてもらっている。名前を呼ばれたらフィールドに出てこい。以上だ。何か気付いたことや気になったことなどの質問はあるか?」
そういって、マッチョマンは全体を見渡す。
誰も手をあげる者はいない。
ー―1つ、試してみるか……。
俺はスッと手をあげる。
「何だ。」
マッチョマンのギョロリとした目が俺を睨み付ける。
「気付いたんだが、お前の本体はどこにいる?」
俺がそう口にしたとたん周りがざわつき始めた。
「あいつヤバイぞ。」「何言ってんだ。」「死ぬぞ。」
少し、時間が経過する。
ーーいや、大丈夫だよな?
俺は自分が言ったことにマッチョマンがいつまでも返事をしないのでだんだんと不安になってきた。
そして、ざわつきが消えると、マッチョマンはニヤリと口角をあげた。
いろいろ試してみた結果、俺は回復魔法が使えないことがわかった。
使えない、というよりも向いていないのだとセリカは言っていた。
指を少しナイフで傷つけて、回復魔法を使うと、ティナは数秒であっさり治るのだが、俺の場合、数十分はかかってしまう。
セリカは他の魔法が一通り使えるなら大丈夫だろうと言っていたがやはり不安だ。
それから、ギルドに行くまでの道のり、町の中を歩いていると沢山の人の目が俺たちを見ていることに気が付いた。
いや、正確に言えばティナを見ている、だ。
いきなり町の中で美少女が歩いていれば誰でもみてしまうだろう。
ただ、幸運なのは俺が隣に歩いているからか、声をかける人がいないことだろうか。
ものすごく、お前が邪魔だ。と眼で訴えられていることがびしびし感じる。
ティナはそれに気付いていないようで、俺の隣をすたすたと歩いている。
「悠太……あと少しで……」
「ティナ、悪い。」
俺はそういってティナにパーカーのフードを目深に被せる。
そうすると、顔のほとんどが隠れた。
「悠太……?」
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「何故……?」
「何でもだ。」
「うぅー……。わかった……。」
ティナはそのまま、また歩き始めた。
でも、さっきより少し速く。
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それから、少したちギルドについた。
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少し待っていると、凄いムチムチマッチョマンが中へと入ってきた。
あの手で首を捕まえられたら軽くへし折れる気がするくらいのムチムチの筋肉具合だ。
数名がざわくのを感じる。
マッチョマンがそれを横目に見て流す。
「ようこそ。特別試験を受ける選ばれしもの達よ。」
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騒いでいた奴らもいつの間にか黙っていた。
「これから君らには試験を受けてもらう。中にはフィールドが二つ用意されていて、一気に二ペア、戦ってもらうことになる。相手はこちらで決めさせてもらっている。名前を呼ばれたらフィールドに出てこい。以上だ。何か気付いたことや気になったことなどの質問はあるか?」
そういって、マッチョマンは全体を見渡す。
誰も手をあげる者はいない。
ー―1つ、試してみるか……。
俺はスッと手をあげる。
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マッチョマンのギョロリとした目が俺を睨み付ける。
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「あいつヤバイぞ。」「何言ってんだ。」「死ぬぞ。」
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ーーいや、大丈夫だよな?
俺は自分が言ったことにマッチョマンがいつまでも返事をしないのでだんだんと不安になってきた。
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