俺が頼んだ能力は神達の中での普通じゃない!!
一般試験と特別試験。
俺達はセリカが帰ってくるまで部屋の掃除をしたりして待っていたが、セリカは深夜を過ぎても帰ってこなかった。
掃除の疲れからか、ティナは寝てしまっていて、俺も流石に限界が来ていたのか、ソファに座った瞬間に意識がとんだ。
「悠太……悠太君!」
「あぁ……。ティナか?」
眠い……。
まだ寝ていたい。
俺が再び眠りにつこうとすると、今度は体を揺さぶられる。
嫌々目を覚ますと、そこにいたのはティナではなく、セリカだった。
「セリカ……?」
いつ帰ってきたのだろうか?
気配に気付けなかった。
「ティナちゃんじゃなくてすみませんね!」
セリカは頬を膨らませた。
「別に……おかえり。」
俺は大きくあくびをする。
「別に……って!もう!私がどれだけ苦労したか!」
セリカはそう言うと乱暴に椅子へと腰掛けた。
「結局、俺達は試験受けられるようになったのか?」
俺がセリカに聞くと、セリカは人指し指と中指でVの形を作り、にっこり笑った。
「当たり前!でも、一つ。二人は一般試験と特別試験どっちに受けるつもりだったのかな?」
一般試験と特別試験。聞いたときから気
になっていた単語だ。
「その、一般試験と特別試験は何が違うんだ?」
俺が聞くと、セリカはあからさまに驚いていた。
「えっ!そんなことも知らないの!?」
「まぁ。大分田舎の出身でね。」
セリカは髪の毛を弄りながら、確かに今回限定だしなぁ、と何やら呟いていたが、ついに前を向き、説明を始める。
「一般試験は普通に剣や魔法の威力とかで決めるの。
でも今回だけ特別試験って言うのがあって、実戦で一回勝ったひとが合格って言う試験なの。」
「なんでも今年、第十位階のうちの一位と二位が、お手伝いさんが欲しいとかいって、実戦を見て二人、えらぶんだって。
まぁ、勝てば選ばれなくても普通に合格なんだけどね。」
それって、腕に自信がある人しか来ないのではないのだろうか……。
めんどくせぇ。
一般試験の方がいい……。
俺は基本、メリットの無いめんどくさいことはしたくない主義なのである。
「でも、特別試験合格だとクエスト終ったときに払われる報酬が二倍になったり、それこそ、選ばれれば、その何倍もの給料と家を一軒貰えるしね。」
なんか、特別試験でもいい気がしてきた……。
正直ずっとここにいるわけにも行かないし、かといって毎回宿を借りてれば金が底をつきる。
選ばれるとは思っていないがそっちの方がいいか。
「それで、特別試験には師匠とか、偉い人の推薦が必要で、本当に選ばれた人しか受けれないんだけど……。」
やっぱ、一般試験でいいな。
「実は、一般試験もう、枠が埋まっちゃってたらしくて、このままじゃ試験、受けられなくなっちゃうから推薦しちゃっ
た。」
「まじか……。」
俺の期待はあっさりと裏切られた。
「まじまじ。」
「まぁ、死ぬことはないから大丈夫だよ!経験積むことも出来るしね。そうだ、ティナちゃん起こしてくるね。」
セリカは椅子から立ち上がる。
「いやっ、大丈夫!俺が起こして説明しておくから、セリカは少し寝たほうがいいって!」
セリカは俺が慌てていたのに気づいたのか、不思議そうに首を傾げると
「そう?じゃあ、お言葉に甘えて……今日のお昼の12時に、ギルドに集合だから、そのくらいになったら起きるね。」といい部屋へ消えていった。
そして俺はセリカが自室へ行ったのを確認すると毛布をめくる。
「おい、ティナお前な……。」
そこにいたのはティナだった。
「悠太……おはよ……?」
「少しはこっちの身にもなれって……。」
こんなところをセリカにみられれば確実に俺は死んでいただろう。
しかし、ティナは意味が理解できていないのか、前と同じようにキョトンと首を傾げるのであった。
掃除の疲れからか、ティナは寝てしまっていて、俺も流石に限界が来ていたのか、ソファに座った瞬間に意識がとんだ。
「悠太……悠太君!」
「あぁ……。ティナか?」
眠い……。
まだ寝ていたい。
俺が再び眠りにつこうとすると、今度は体を揺さぶられる。
嫌々目を覚ますと、そこにいたのはティナではなく、セリカだった。
「セリカ……?」
いつ帰ってきたのだろうか?
気配に気付けなかった。
「ティナちゃんじゃなくてすみませんね!」
セリカは頬を膨らませた。
「別に……おかえり。」
俺は大きくあくびをする。
「別に……って!もう!私がどれだけ苦労したか!」
セリカはそう言うと乱暴に椅子へと腰掛けた。
「結局、俺達は試験受けられるようになったのか?」
俺がセリカに聞くと、セリカは人指し指と中指でVの形を作り、にっこり笑った。
「当たり前!でも、一つ。二人は一般試験と特別試験どっちに受けるつもりだったのかな?」
一般試験と特別試験。聞いたときから気
になっていた単語だ。
「その、一般試験と特別試験は何が違うんだ?」
俺が聞くと、セリカはあからさまに驚いていた。
「えっ!そんなことも知らないの!?」
「まぁ。大分田舎の出身でね。」
セリカは髪の毛を弄りながら、確かに今回限定だしなぁ、と何やら呟いていたが、ついに前を向き、説明を始める。
「一般試験は普通に剣や魔法の威力とかで決めるの。
でも今回だけ特別試験って言うのがあって、実戦で一回勝ったひとが合格って言う試験なの。」
「なんでも今年、第十位階のうちの一位と二位が、お手伝いさんが欲しいとかいって、実戦を見て二人、えらぶんだって。
まぁ、勝てば選ばれなくても普通に合格なんだけどね。」
それって、腕に自信がある人しか来ないのではないのだろうか……。
めんどくせぇ。
一般試験の方がいい……。
俺は基本、メリットの無いめんどくさいことはしたくない主義なのである。
「でも、特別試験合格だとクエスト終ったときに払われる報酬が二倍になったり、それこそ、選ばれれば、その何倍もの給料と家を一軒貰えるしね。」
なんか、特別試験でもいい気がしてきた……。
正直ずっとここにいるわけにも行かないし、かといって毎回宿を借りてれば金が底をつきる。
選ばれるとは思っていないがそっちの方がいいか。
「それで、特別試験には師匠とか、偉い人の推薦が必要で、本当に選ばれた人しか受けれないんだけど……。」
やっぱ、一般試験でいいな。
「実は、一般試験もう、枠が埋まっちゃってたらしくて、このままじゃ試験、受けられなくなっちゃうから推薦しちゃっ
た。」
「まじか……。」
俺の期待はあっさりと裏切られた。
「まじまじ。」
「まぁ、死ぬことはないから大丈夫だよ!経験積むことも出来るしね。そうだ、ティナちゃん起こしてくるね。」
セリカは椅子から立ち上がる。
「いやっ、大丈夫!俺が起こして説明しておくから、セリカは少し寝たほうがいいって!」
セリカは俺が慌てていたのに気づいたのか、不思議そうに首を傾げると
「そう?じゃあ、お言葉に甘えて……今日のお昼の12時に、ギルドに集合だから、そのくらいになったら起きるね。」といい部屋へ消えていった。
そして俺はセリカが自室へ行ったのを確認すると毛布をめくる。
「おい、ティナお前な……。」
そこにいたのはティナだった。
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コメント
白林
ご迷惑おかけしてすいません。
文章を読みやすくするためにスペースを開けたりなどしておりました。
今後はこのようなことがないようにいたします。
本当にご迷惑おかけしました。
ノベルバユーザー333651
更新されましたって通知くるのに
実際更新されてないのってバグ?