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俺が頼んだ能力は神達の中での普通じゃない!!

白林

次に目が覚めたのは…。

 俺が次に目を覚ましたのは、花畑の中だった。

沢山の色とりどりの花が咲いていて、元いた世界では見たことのない蝶がひらひらと舞っている。

もう一度寝たくなる気持ちを抑えて、俺は立ち上がった。

 どうこうしているうちに一時間が経過した。
そして一つ…。

ーー道がわからない!!
予想以上に花畑は広く、いくら歩いても、周りに花が咲いているだけだ。
流石にこんなに花を見せられると苛つい
てくる。

 どこに行っても花!
あっちに行っても花!!
こっちに行っても花!!!

流石に方向性が狂いそうだった。
綺麗なものも見過ぎると飽きてくる。

「どうしようか。」
とりあえず道に迷った俺は花冠でも作ろうと思い、身近に咲いてあった花を一本乱暴にもいだ。

 すると突然、さっきまでは明るかった空が雲に覆われ、冷たい風が吹いてきた。
あたりの花もざわめき始めている。

『害虫発見。結界内から結界外に放り出します。』

いきなりそんな声が聞こえたかと思うと、今度は盛大に尻餅をついた。

「いたい。」


 顔を上げると、今度俺がいた場所は大きな門の前だった。

どうやら、俺が花をもぎ取ったせいで、何かのセキュリティが反応したようだ。
まぁ、でもあの結界内から出られたのならば結果オーライ、というやつだ。

ただひとつだけ、害虫扱いされたのだけは気に入らない。

もう一度、あの結界内に入ってやろうとも考えたがそもそも入り方がわからないので諦めた。

こう見えても俺は心は広い方なのである。

そしてもう一度俺は大きな門を見ると、そこからはたくさんの人が出入りしていた。


 どうやら、どこかの首都の出入り口になっているみたいだ。
俺は立ち上がると、門の中へと足を踏み出した。

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