オタクの俺が異世界召喚ですか？！( 1 )

俺は川上タクヤ。高校一年生だ。
俺はアニメなどをとても愛するもの、いわゆるオタクである。
学校に友達？、そんなもの作れるわけ、いや、作るわけない。
部活にも入らず、引きこもり生活をしていた。

ある日、俺は学校でテンションが上がっていた。なぜなら今日はアニメグッズがコンビニで購入できる日だからだ。
HRが終わるとまっさきに教室を出た。
ここまではいつもと一緒だが、コンビニまで走っていた。

コンビニに行き、アニメグッズを手に取り、レジに行く。レジで待っている間、
「異世界に一度だけ行ってみたいなー」などとオタクは一度は考えたことのあることをいつものように考えていた。
そして会計が終わり、コンビニお出るとき、光が俺の視界を遮った。

「せ…世界…を…すくっ…て…」

この声がかすかに聞こえた。

「んーーーー？！、どこだーここはー？！」
という一言を大声で叫んでしまった。
そりゃーそーだ、周りの景色がアニメに出てくるような感じになっていたからだ。
とっさに後ろを振り返ったが、先ほど出たコンビニはなくなっており、宿屋になっていた。
俺は確信した。
ここは異世界だ。そして俺はこの世界で勇者になるんだ。

そのようなことを考えていると、

「大丈夫ですか？」

と声をかけられた。ふりかえるとそこには綺麗な白髪の女性がいた。心配そうに見られた。その時やっと冷静になった。そして周りを見ると、みんなこっちを見ていた。

「あーーん、もーやだー、恥ずかしー」と心の中で叫んでしまった。もし口に出していたら、誰かが吐くレベルだ。
少しに冷静になれたところで、

「あ、はい、いまやっと冷静になれました、あのーあなたは？」

一様落ち着いたように話した。

「あ、そうでしたね、ランと言います。　
何かお困りになっていませんでした？、
なぜか一人でニヤニヤしていたので」

そのとき本当に死にたいと思った。こんな可愛い子にこんな恥ずかしい姿を見せてしまったからだ。

「あーそうですね、ひとつお願いをしてもいいですか？」

「はい！、どうしました？！」

彼女はワクワクしたような声だった。

「あ、そのー、この世界について教えてもらえますか？」

もしこの子に馬鹿にされたとしてもここで聞いておかなければあとあとめんどくさいことになる。馬鹿にされる覚悟で聞いた。

「ん……？、あ、はい、わかりました」

とても顔がハテナになっていることが俺にも分かった。しかし教えてくれるといった。
心の中でしっかりと聞いた自分を褒めた。

「んー、そうですねー、では、この街を紹介します。ついてきてください」

そういって、この街を紹介してもらうことになった。

ここから俺の異世界生活が始まるのであった。