センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
114話 『究極超神化7パーフェクトコール』VS『究極超神化7パーフェクトコール』
114話 『究極超神化7パーフェクトコール』VS『究極超神化7パーフェクトコール』
サイアジの最終形態を見て、さすがに瞠目するテラス。
目が点になって、アホみたいに口を開く。
(……パーフェクトコールの7も使えるのか……それは、ちょっと想定外……)
『まったく予想していなかった』というわけではないが、
『さすがに、7の完全版は使えないだろう』という常識的な視点もあった。
だから、コンマ数秒だけ動揺した。
……が、すぐに、
「――7を相手にする場合、いくら6で頑張っても意味ないからねぇ」
と、しんどそうにつぶやいてから、
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〈* *〉
[*****]
[* * * * * * *]
「――/\**【【究極超神化7】】**/\――」
[* * * * * * *]
[*****]
〈* *〉
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自身もパーフェクトコールで変身していく。
ソレは、究極を何度も何度も何度も何度も何度も何度も超えた最果て。
宣言により解放された神気は、
あまりにも高次にありすぎて、
形を失ったかのように思えた。
けれど、象(かたち)は、間違いなく、そこにある。
果てしなく瀟洒壮麗(しょうしゃそうれい)で、
どこまでも豪華絢爛(ごうかけんらん)な、
認知陰陽の森羅万象を包み込む輝き。
静寂の中、尊い輝きに包まれている両者。
背負っているのは、アストラル神字が浮かぶ後光輪。
黒銀の結晶がちりばめられた、絶烈な究極超神気。
荘厳な煌めきを圧縮させたような、どこまでも静かなオーラ。
「――神速閃拳――」
最初に動いたのはテラス。
超豪速で間をつめて、
無造作にジャブの嵐を叩き込む。
同格を相手にした場合、神速閃拳では火力が全く足りていないが、
しかし、
この速度で圧力をかけられて、高度な崩しをいれられる技は希少。
エゲつないほどの『たゆまぬ努力』を必要とする研鑽の最果て。
――究極超神化7パーフェクトコールの神速閃拳。
その凶悪な一手一手に対して、
サイアジは、非常に『丁寧な処理』を見せた。
『サイアジの輝き』は、見せかけではなく、
芯の部分に深みがあった。
神速閃拳の手が途切れた合間、
テラスが見せた一瞬のスキを、
サイアジは、見逃さなかった。
カウンターの拳が、テラスの顔面に叩き込まれる。
声は我慢したが、鼻と口から血を吐き出すテラス。
重たい一撃。
もらったのは一発だけだから、ダメージは大したことない。
けれど、プライドには大きめの傷がついた。
(……こいつ……もしかして、私より、戦闘力が高い?)
高次の手合わせを繰り返したことで、
テラスは、彼我のスペックをデジタルに把握した。
数値は同等だが、
戦闘力の方は、
ほんのわずかに、
――サイアジの方が上。
「……『微妙なザコキャラ感』しかないくせに、この私と同等以上の戦闘力を誇るとか……ナメすぎだから。絶対に許すまじ」
その言葉は、自分自身に投げかけた鼓舞。
『間違っても、あんなのに負けるなよ』と自分にハッパをかけた。
そんなテラスに、
サイアジは、
「その程度が限界か? 程度の低い異次元同一体だな。……いや、もしかして、ただのパチモノか? 貴様は、P型の何号だ?」
「ゴリゴリのオリジナルであるこの私をパチモノ扱いとは……なかなか、気合が入ったニーチャンだ。褒めてつかわす!」
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