センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

26話 施設開放!!


 26話 施設開放!!

「あんた、なんで、そんな、過剰な力を持ってんの? 一晩で、盗賊を壊滅させたり……中央カジノを襲っておきながら、逆に勲章をもらったり……あんた、ほんと、なんなの?」

 その問いかけに対し、
 センは、

「センエース、探偵さ」

 堂々と、キメ顔でそう言った。

「……は? 探偵?」

「もちろん、ただのテンプレだよ。サイコパスまっしぐらの俺と、まともな会話ができると思うな」

「サイコパスに謝りなちゃい! あんたのようなウジ虫と一緒くたにされた、可哀そうなサイコパスに今すぐ謝りなちゃい! この恥知らず! 親不孝者!」

「いや、うん、まあ、確かに、俺は、親不幸者だけど……お前もご存じの通り、あいつらは育児放棄した加害者側だから、不幸をくれてやっても別にいいと思うんだよねぇ」




 ★





 ――『Bの襲撃が予告されている日』の前日、
 センは、

『時間だ、センエース。今日の分のナイトメアゲートが開くぞ』

 また、『実家』に戻る。

 これまでは、ここに来るのが『だいぶしんどくて仕方がない感じ』だったが、
 今日のセンは一味違った。


『七つ星の冒険者となる――条件達成、【CPUの存在値上限が50兆まで解放】された』
『皇帝から特別勲章をもらう――条件達成、【全施設レベルが62上昇】した』
『できるだけ金を稼ぐ――条件達成、【全施設のレベルが89上昇】した』
『犯罪者を断罪する――条件達成、【強力なプラチナスペシャルであるジャッジメントジェイル(断罪した犯罪者の数が多ければ多いほど攻撃力が上昇)を獲得】した』
『世界のパワーバランスを崩さない――条件達成、【全施設の改造スロット枠が3上昇】した』


「いいねぇ! それプラス、『アダムを倒したことによる恩恵』も乗って、ナイトメアソウルゲートでの成長効率は、さらに爆上がりしているわけだ」

 まるで、ソシャゲのアップデートを待ちわびるような感じで、ナイトメアソウルゲートと向き合うセン。

 ちなみに、前回のアップデート内容がこちら。

『究極完全体アダム・クリムゾンを撃退する――条件達成。【弟子作成&育成ルーム】が解放された』
『神化以上の覚醒技を会得する――条件達成。【エグゾギア超絶改造ルーム】が解放された』
『死者蘇生を成功させる――条件達成。図書館の【禁書エリア】が解放された』
『プライマルメモリの業を背負った――条件達成。【仮面ルーム】が解放された』
『存在値が1兆を超えた――条件達成。【スペシャル開発ルーム】が解放された』
『Bという強大な絶望の襲来を告知されていながら、わずかも折れずに、真っ向から立ち向かうという【人外の気概】を世界に魅せつける――条件達成。【ナイトメアソウルゲートで過ごさなければいけない10億年を、最大1週間分持ちこして、まとめて消化できるようになる権利】が解放された』


「新たに解放された施設も、当然、施設レベル上昇の恩恵を受けている。改造スロット枠も拡張されて、自由度がさらに増した。そして『その全てと向き合えるだけの時間』も十分にある。なんせ、140億年経たないと出られないんだから……さぁて、と……まずは、何から始めていこうかな……」



 ★



 ――センが最初に着手したのは『弟子作成&育成ルーム』だった。

 何が出来る施設なのか、説明書を読んだだけでは、微妙だったので、とりあえず、『改造スロット(元々2つの枠があり、そこにプラス3の効果がのるので、全部で5枠)』には、安パイの『施設レベル上昇』で埋め尽くす。
 結果、弟子育成ルームの施設レベルは『253』にまで上昇した
 このジェムは、ジェム作成ルームで作成が可能。
 『高品質なジェム』を一つ作成するだけでも数百年という途方もない時間がかかる。

 改造スロット用に使えるジェムの種類は無数にあり、純粋な『施設レベル上昇』『施設革命(本来では獲得できない効果を得られる)』『経験値上昇』『施設難易度上昇』『施設難易度低下』などの効果の他にも、『施設レベル爆発的上昇、ただし施設利用時の疲労度50%上昇』などの、アリア・ギアス的なジェムも存在する。

「えっと……まずは、素体をセットして……外装を選択……コアオーラを選別してから……俺のオーラを添えて……さらに、ラスピリットロンと、レビュール粒子を、合わせて、あとは、ゆっくり、丁寧にコネコネと混ぜる……と」

 説明書に書かれている通りに、
 センは、『弟子』を作成していく。



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