センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

60話 1001。


 60話 1001。

 『シューリを蘇生させるめど』が立ったところで、
 ようやく、センは、アダムを視界におさめる。

 数秒観察してから、

「アダムの器に、『鬱陶しい呪い』が寄生している状態だな……そこまでは、読み通りなんだが……想定していた以上に、呪いの精度が高い。『寄生している部分だけ、あとかたもなく消滅させてやろう』と思っていたんだが、まだ、今の俺じゃあ、『そこだけ消しさる』のは難しそうだな……仕方ない。俺に移すか……」

 そう言いながら、ゆっくりと首を回す。
 パキパキッと関節の音が鳴る。
 その直後、
 アダムは、センを見失う。

「……っ?」

 動揺が全身を駆け抜けた、
 と同時、
 後頭部に衝撃が走る。

「ぐぅっっ!!」

 『頭を蹴られた』と認識したと同時、
 アゴにも衝撃が走る。

「ぐぼへぇっ!!」

 その後、アダムの耳に、センの言葉が届く。

「……意味ないから、無駄な抵抗はするなよ。『ガンの手術』みたいなもんで、呪いだけ摘出するのは、かなりムズくて、死ぬほど神経をつかうんだ……」

 そう言いながら、センは、
 アダムに寄生している『呪い』の部分だけにダメージを通していく。
 激烈に難しい作業。

 36億年、一日たりとも弛(たゆ)むことなく、
 必死に、自分を磨いてきたセンだからこそ打てる一手。


「ふ、ふざけるな、なんだ、その強さ! 『別次元の領域』に到っているじゃないか! 存在値19兆の私が、相手にならないなど、そんな――」

「59億3725万320敗、198億398勝……何の数字かわかるか?」

「……は?」

「てめぇと全く同じ力を持ったCPUとの戦歴だよ」

「……」

「ソウルゲートには、『一度戦ったことのある相手』をそのままCPU化できるシステムがあった。何度も何度も負けたが、そのたびに、少しずつお前を理解していった」

 最初は、ずっと負け続けた。
 一生、勝てないんじゃないかと思った。

 しかし、10億年ぐらい戦い続けていると、
 だんだん、呼吸が見えてくるようになった。

 20億年が経ったときには、もう互角になっていた。
 存在値の数字には、まだ、だいぶ差があったが、
 それでも、すでに、2回に1回は勝てるようになった。

 35億年が経過した時には、
 もう、今と同じ状態に仕上がっており、
 ノーダメで勝利を収めることも難しくなくなった。

 ――ハッキリ言って、センは強くなりすぎた。
 36億年という数字は伊達じゃない。



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 名前『センエース』
 ・称号『永き時空を旅した敗北者』
    『常軌を逸した狂気の努力家』
    『絶望の運命に抗う冒涜者』
    『武の極みを垣間見た修羅』
    『磨き抜かれた闘神』
    『真・ナイトメアソウルゲーター』
    『無限絶望地獄を彷徨うファントムトーカー』

 《レベル》     【1】
 (存在値)     【3000億】

 [HP]      【7億/7億】
 [MP]      【3000万/3000万】
 [スタミナ]    【3億/3億】

 「攻撃力」       【600億】
 「魔法攻撃力」     【9000万】
 「防御力」       【2億】
 「魔法防御力」     【3000万】
 「敏捷性」       【5億】
 「耐性値」       【1億2000万】
 「HP再生力」     【1億500万】
 「魔力回復力」     【2000万】
 「スタミナ回復速度」  【1億1000万】
 「反応速度」      【3億】

 「隠しパラメータ合計値」【120億】

 習得魔法「無数」
 グリムアーツ「無数」

 スペシャル「不屈の魂魄」「病的な高潔」「絶対的精神的支柱」

 戦闘力評価「★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★」


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