センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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47話 宣戦布告。


 47話 宣戦布告。

「相手がどれだけのクズであろうと、人を殺したら、その返り血は魂に残る。殺した命の分だけ、命が縛られるようになる。だから、誰も殺さずに済むなら、その方がいい。こいつを殺すときは俺が殺す。お前は、何にも縛られず、自由なままでいろ」

「……」

 そこで、ココは、

「う……うぅ……ぁああ」

 耐えきれなくなって、涙を流した。
 ボロボロと、大粒の涙が流れていく。

 それを尻目に、センは、トワネをにらみつける。
 ココに、とことん殴られて、ボロボロのトワネ。

「ひゅーひゅー」

 呼吸もマトモにできないくらい『死にかけ』のトワネに、
 センが、

「お前を許しはしない。反省することすら許さない。テメェは、今後、一生、ブロールの奴隷だ」

 そういうと、そこでブロールが、

「師の配下ではなく、私の配下にするのですか?」

「配下じゃねぇ。奴隷だ。このクソバカ女に『まともな人生』をくれてやる気はない。ブロール、テメェも忘れるな。こいつは家畜以下の奴隷だ。そういうつもりで接しろ。ないとは思うが、もしこいつの色香にたぶらかされて、いいように扱われたりしやがったら、この手でテメェをぶち殺すからな」

「ご心配なく、それはありえません」

「俺も疑っている訳じゃねぇ。一応言っておいただけさ。ちなみに言っておくが、このクソ女は、俺とお前、共有の奴隷だ。根本的な所有権はお前にあるが、俺も永続的なレンタル権をもっている、みたいな感じに思っておけばいい」

 そう言い捨ててから、センは再度、トワネに意識を戻し、

「さて、クソ女……一応、お前に選択肢をやる。今死ぬのと後で死ぬのどっちがいい?」

「……」

「無回答は前者ととらえる。最後の質問。1秒位内に答えなかったら、そく殺す。――今死ぬのと後で死ぬの、どっちがいい?」

「あ、あと……あとでっ!!」

「わかった。じゃあ今日からお前はブロールと俺の奴隷だ。いいな」

 怯えた顔で、コクコクと何度も頷くトワネ。

「じゃあ、さっそく最初の命令だ。今から、グリド王国と戦争するから、その先兵をやってくれ」

「……は?」

「期待しているぜ、特攻隊長」

「……は……?」



 ★



 ――グリド王国の第一王子バッパーを人質にした状態で、
 センは、グリド王国に宣戦布告した。

 何をしたかと言えば、

「異次元砲ぉお!!」

 魔法の中でも、特に強大な力を持つ、
 俗にF魔法と呼ばれている特大殲滅魔法『異次元砲』を、
 王城に叩き込んだのである。

 ドグォオオオオオオオオッッ!!

 と、爆音が響き渡り、
 王城は、たった一発の魔法で半壊してしまった。

 王城を半壊させたあとでセンは、
 『拡声』の魔法を使い、

「グリドの王族と貴族、全員に告ぐ! 今から、もれなく、皆殺しにするから、覚悟しろ! 口だけだと思うなよ! 俺の覚悟を見せてやるから、よぉく、見ておけ!!」

 そう言いながら、
 センは、グリド王国のど真ん中に建っている大きな『時計塔』のてっぺんに、バッパーを張りつけにすると、

「――閃拳――」

 磨き上げた拳で、

「ぶはぁああっっ!!」

 バッパーの腹部に風穴を開けた。

「ぅ……ぁっ……」

 最初の数秒はピクピクしていたバッパーだが、
 すぐに、ピクリとも動かなくなった。

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