センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
17話 総力戦。
17話 総力戦。
「……死ね、カス、ごらぁあああ!! がはははははははぁああっっ!!」
容赦なく乱射。
恐ろしい死の弾幕でウムルに圧力をかけていく。
山ほどの弾丸を撃ち込まれたウムルは、
「……悪くはないが、私をどうこうできる火力ではないな。私の生命力は膨大だぞ」
カンツの元々の存在値は644。
素の状態でも凄まじい強さを誇るカンツが、
モルティギアンを使うことで、存在値940まで跳ね上がっている。
そんな、虚空のアリア・ギアス下では最高格の数値を誇るカンツの膨大な力に対し、
しかし、ウムルは、
「モルを使っている貴様の存在値は940。私の存在値は1000。私は、999の壁を超えている。私と貴様の間にある60の差は大きいぞ。60というか、1の差が大きい。999以下と1000の違いを思い知れ。単なる数字の差とは捉えない方がいい」
そう言いながら、ウムルは空間を駆け抜けて、
カンツの背後に回ると、
手刀で、心臓を貫く。
「がはっ……」
盛大に吐血するカンツ。
普通なら、この一撃で即死だが、
しかし、
「……がっ……がははははははは!」
カンツは勢いよく快活に笑って、
「強いな、侵入者! その狂ったような強さ……天下の力では、対応不可能だなぁ!」
理解すると、カンツは、
今も、続々と、『侵入者の迎撃』に集まってきている天下の面々に向かって、
「命令だ! 全員、退避! この侵入者の相手は、コスモゾーンレリックを所持した十席以上でなければ務まらん! 退避! 退避ぃいいい!」
腹の底から声を出す。
自分の命を盾にして、
配下の面々を逃がそうと全身全霊。
そんなカンツに、ウムルは、
「残念ながら、逃げられない。アリジゴク式の次元ロックを張ってあるんでね。この領域に入ることは簡単だが、逃げることは不可能」
最初、天下の面々は、カンツの指示に従い、
戦略的撤退をはかろうとしたのだが、
しかし、ウムルが言う通り、
この場からは逃げられないと悟ると、
すぐさま、もう一度、ウムルに対する迎撃態勢をとる。
――天下の面々も、ゼノリカの意志を心に刻んでいる者たちなので、
逃げ場がないとなれば、決死の覚悟で地獄に立ち向かう気概はある。
アモンのように、精神的未熟者の方が少ない。
もちろん、ここにいる大半は『本物の絶望』を経験していない青二才である。
異世界大戦やバグ戦を経験している者の方がすくない。
しかし、『だから何もできない』ということは勿論ない。
『本物の絶望を乗り越えた』という器を持つ者の方が、心身ともに強靭なのは確か。
だけれど、『休まないウサギしかいない鉄人レースを勝ち抜いてきた』という道程だって、なかなかの強靭さを誇る器。
何もできなくはない。
決して無力ではない!
「抵抗殺ランク17!」
「零神砲!!」
「六芒呪縛ランク18!」
「抵抗突破ランク18!」
「亜零神砲!」
「爆裂闇毒ランク20!」
「聖麻痺ランク17!」
「抵抗貫通ランク17!」
「乱世・精神崩壊ランク16!」
「零神砲!」
「魔牙毒ランク21!」
「煉獄・抵抗撃滅ランク20」
「死歌幻覚ランク19!」
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