センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

7話 『ナイア』VS『ウムル』。


 7話 『ナイア』VS『ウムル』。

「完全院リライト。本来なら、お前に、時空の門を開けさせる予定だったんだが……ちょいと予定が変わった。もう、お前ら真・第一アルファの連中は、ガチで用なし。ここからは、俺とバンプティとセンエースだけで、すべてが事足りる。――ゲンの成長が、正直、まだ物足りないが、そこは、ここからのセンの積み重ねを利用させてもらう。レゾナンスにたどりついたセンエースのシルエットをコピーすれば、十分、プライマルコスモゾーンレリックに挑戦することは可能。まあ、時間はだいぶかかるだろうが……タイムアタックしているわけじゃねぇから、別に問題はねぇ」

 べらべらとおしゃべりを続けるナイアに、
 リライトが、

「……貴様は……ずっと、何を言っている? まったく要領を得ないのだが……」

 困惑している彼に、
 ナイアは、

「お前の理解なんざ、こっちは一ミリも必要としてねぇ。つぅか、てめぇに言ってるわけじゃねぇし」

 そう言葉を繋いだところで、
 ナイアの視線の先に、
 次元の穴が開いた。

 その穴から登場したのは、
 『金のヴェールをまとった男』のような『異形』。
 決して人間ではないが、人間サイズの人間フォルムをしている妙なバケモノ。

「よう、ウムル」

 軽やかに声をかけてくるナイアに、
 ウムルは、

「……あまりにも時期尚早だ……まだ、センエースは、もがいている段階。レゾナンスにたどり着けるかどうかは分かっていない。憶測だけで勝手な行動をするな」

「あいつは、たどりつくさ」

「なぜ、そんなことが断言できる」

「お前よりも、はるかに、センエースを知っているからさ。憶測でも希望でも願望でもない。センエースは、間違いなく辿り着く」

「根拠が薄弱。憶測・希望・願望の領域を出ていない。現段階における完全院リライトの殺害は認められない」

「大事な核の『大半』を無くした『お人形』の分際で、俺にナメた口をきくんじゃねぇ。そもそも、俺の行動は、てめぇのボスも望んでいること」

「テキトーなことを――」

「事実さ。『虚空の王』も、今はテンパっているから、連絡網がずさんになっているようだが、あいつの中でも、腹は決まったはずだ。そうじゃなきゃ、話にならねぇ」

 そう言い捨ててから、
 ナイアは、瞬間移動で時空を駆け抜ける。

 気づいた時、
 ナイアの右腕は、
 ウムルの腹部を貫いていた。

「が……はっ……」

「――『蝉原のヌケガラ』でしかないテメェに、不相応な大役をくれてやる。センエースの足止め。そこらのカスには任せられない大仕事。てめぇなら、ある程度はこなせると信じているぜ。なんせ、てめぇも、一応は、ゼノで、『本気のセンエース』と『何度も命がけの闘い』を経験している超位の神格なのだから」

「ぐぅ……ぎぃ……私を……この私を……オモチャのように……扱うなぁぁあああああ!」

 意地と覚悟を爆発させて、
 ウムルは、最後の棋力を振り絞る。


「アウターゴッド・クルセイダーズッッ!!」


 ウムルに許された最大にして最強にして絶対の切り札。
 ウムルの呼び声に応じて召喚されたアウターゴッド。
 その数、総勢20名。

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