センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

45話 俺は孤高。最初から独歩。


 45話 俺は孤高。最初から独歩。

(これまで、貴様は、あの女どもに嫌われてこそいたが、しかし、同時に、感謝もされていた。ある意味で、強く愛されていた。『ダメ男ほどかわいい理論』も、わずかに働いていた。しかし、ここから先、貴様は完全に孤独。世界を救い続けても、誰にも理解されない。まるで、装置のように、たんたんと世界を救い続ける。その孤独に、はたして、貴様は耐えられるかな?)

 そんなヨグシャドーの言葉を、
 センは、

「笑止っ!」

 鼻で笑って、

「これだけ長いこと一緒にいて、まだ俺を理解していないのか? 俺は孤高。最初から独歩。この状況はむしろ僥倖。はじめて、俺にとって有利なマイロード!」

(……)

「さあ、テンションが上がってきたぞ! ここから、俺は、もっと磨かれる! 鬱陶しい面倒事をシカトして、ただひたすらに強く、強く、強く!」


 ★


 メタルロイガーを倒したセンは、
 その夜、覚醒ロイガーもシッカリと排除する。

 センは、これまで通り、
 K5を救った形になるのだが、
 しかし、彼女たちは、センの存在に気付かない。
 『いしころぼ○し』とはよく言ったもので、
 センの存在が、まったく認知されていない。

 『目の前で急にロイガーが死んだこと』に対して、
 彼女たちは、無垢な疑問を抱くばかりで、
 『実際のところ何が起こったのか』はさっぱり理解していない。

 彼女たちの視点では、
 『突如、ロイガーが爆散した』。
 以上。

 その状況を尻目に、
 センは、

「これはいい。最高の状況だ」

 ホクホク顔で、彼女たちの横をすり抜け、アイテム探索をはじめるセン。
 誰にも邪魔されず自由に、センは強くなることだけに集中する。


 ――翌日も、朝っぱらから、メタルな化け物が登場した。
 メタルウムルも、メタルロイガーと同じで、
 少々硬いが、そこまでズバ抜けて強いというわけではなかった。

 ちなみに、さすが『メタル』の冠をつけているだけあって、
 メタルウムルは、『センエースエンジン搭載型ウムル』より経験値が上だった。

 当然、夜には、普通に『センエースエンジン搭載型ウムル』とも闘う。

 翌日の朝は、メタルツァール&メタルイグ。
 夜は普通の覚醒ツァール&イグと闘い、

 ――そして翌日。
 また、朝っぱらからメタルが出現した。
 今回は、メタルロイガー。

「またメタルロイガーかよ。初日と同じじゃねぇか。……なんだか『一周回った』って感じがするな……てか、メタルロイガーの相手をしていたら、俺、避難訓練に参加できなくねぇ?」

 というセンの問いに、
 ヨグシャドーは、

(このルート内においては、フラグ立てに参加しなくとも、剣翼は舞わない)

「あ、マジで? ありがたっ!」

 歓喜を叫ぶセン。
 そこから先、センは、面倒な作業を全てシカトして、
 ひたすらに敵と戦うことに没頭した。

 その夜には、また、メタルロイガーが登場。

 翌日は、メタルウムルが朝晩で二体。

 その翌日はメタルツァール&イグが朝晩で二体。


 一通り『修行僧スイッチを押したバージョンの一週間』を経験したセンは、

「これはめちゃめちゃしんどいが……相当に経験値を稼げるな……」

 ニィと力強い笑みで、そうつぶやいた。


「センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く