センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

91話 『普通なら動けなくなる』という程度の損傷は、一般人でいうところの『蚊に刺されかけた』という程度でしかない。


 91話 『普通なら動けなくなる』という程度の損傷は、一般人でいうところの『蚊に刺されかけた』という程度でしかない。

(――あ、こら、あかんなっ……ヨグから、えぐい攻撃をくらったっぽい……おい、センキー、大丈夫か?)

「うっせぇ、ぼけ……てめぇは、黙って仕事してろ」

 そうつぶやきながら、
 どうにかこうにか立ち上がる。

 ボロボロのセンキーに、
 ヨグは、

「合体した状態で、よくも、まあ、それだけ抗えたものだ。合体すると、普通なら、バカみたいに戦闘力が落ちて、高次戦闘では使い物にならなくなるのだが……まあ、でも、しかし、そろそろ限界だろう。そもそもにして、貴様に未来などない。私を超えるすべなど存在しないのだから」

「あるさ。トウシなら見つける。あいつは天才だ。少なくとも俺よりはな」

 そう言いながら、
 センキーは、全身のオーラを練り直す。

 だいぶ目減りしてしまったが、
 しかし、まだ抗える。

「それに、俺の限界は、まだまだ遠い。確かに、普通なら、そろそろ動けなくなるレベルの損傷だが、俺(センキー)の中には『センエース』がいるからなぁ。『普通なら動けなくなる』という程度の損傷は、一般人でいうところの『蚊に刺されかけた』という程度でしかない」

「刺されてすらいないのか……」

 呆れたようにそうつぶやいてから、
 ヨグは、

「もうそろそろ10分が経過するが……一時間にはほど遠いな。あと6倍もの時間、本当に耐えられるのか?」

 そんな言葉を投げかけられて、
 センキーは、一度、グっと顔を下げた。

 うつむいてから2秒後に、
 ガバっと顔をあげて、
 強い視線をヨグに向ける。


「……さすがのセンキーさんでも、あと6倍は、さすがに耐えられへんやろな。けど、別にかまへん。もう準備は整ったからのう」


 トウシの部分を前面に出すセンキー。
 そんなセンキーに、

「最低でも一時間はかかるはずでは?」

 ヨグが純粋な質問を投げかける。
 すると、トウシが、シレっと、

「あれは嘘や」

「くく……これまでの私に対する意趣返しか。そこそこ面白いマネをする」

「ま、嘘というか、実際のところは、途中でワシの頭脳が覚醒したから、びっくりするぐらいの速度で作業が終わったってだけの話やけどな」

 そう言いながら、トウシは、グっと、
 腹の下に力を込めて、

「刮目しやがれ、くそったれ……これが、ワシの……ワシらの可能性や……」

 オーラと魔力が充満していく。
 満たされたエネルギーが深い輝きを放つ。

「……メチャクチャなチートを積み重ねてたどり着いた修羅の華……とくとみさらせ、あほんだらぁ」

 奥歯をかみしめて、
 タメにタメた可能性を解放。



           
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「――/\**【【究極超神化7】】**/\――」
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 黒銀の輝きに包まれるセンキー。
 たどり着いた神の最果て。

 その様を見て、ヨグは、

「……なぜ、貴様が、究極超神化7を使える?」

 純粋な疑問を投げかけられたセンキーは、

「知力と武力と根性を結集させてみた。その結果がこれや。どうや、アホやろう?」

「……」


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