センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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84話 究極超神化7とは。


 84話 究極超神化7とは。

「あれだけ時間と手間をかけて、半歩しか前には進めていない。貴様はカスだ、センエース」

「後退していないだけマシだろうが! 俺のこれまでの人生を考えると大健闘だと言える! 俺は悪くない! 俺は頑張った!」

「こんなヘタレが人類最後の砦とは。世界の終わりも見えたな」

「ぐぅ……」

「最後に、もう一度だけ言っておくが……『条件未達成』時に召喚される『私の本体』に、『今の貴様』ごときが勝てるなどと、決して思うな。『究極超神化プラチナム』などいう粗末なレプリカを切り札にしているような真正のカスが勝てる相手ではない。私の本体は、純正の『究極超神化7』を使ったとしても、勝てるとは限らない強敵だ」

「なんだ、究極超神化7って。はじめましての概念を、既存のように並べ立てるのはやめてくれ。普通に混乱する」

「究極超神化プラチナムのような、俊敏性が跳ね上がるだけのパチモノとは違う、真なる神化の最果て、それが『究極超神化』。パワーも、耐久力も、俊敏性も、魔力も、オーラも、すべてが、パーフェクトな神の領域に到る、まさに究極の覚醒奥義。その絶対なる姿を超えた領域に『究極超神化2』がある。究極超神化2の壁をも超えてしまった姿が『究極超神化3』。その姿を、さらに、超えて、超えて、超えて、超えた姿が、究極超神化7だ」

「……ドラ〇ンボールの後期も真っ青になるほどの『めちゃくちゃなインフレ』って話ね。で、そのインフレダイナマイトの世界にたどり着いたとしても勝てないほどの相手が、お前の本体か……エグいな……」

「人類が生き残る術はたった一つ。貴様が、貴様の中に巣食う愛を示すこと。それだけだ」

「……」

「あ、あと、一つだけ言い忘れていた」

「……なんだよ」

「明日以降、学校にも、ちゃんと通え」

「……なんで?」

「それが運命だからだ、としか言えないな。この指示に従わない場合、剣翼が舞うのを待たず、即座に、私の本体が、この世界を終わらせる」

「……」

「あと、夜のアイテム探索もちゃんとやれ。この指示に従わない場合も、同じく、世界が終わる」

「一つだけって言ったのに、余裕で二つ言いやがった。自由にもほどがある。……てか、いや、あの……条件多くね? 何個、縛りあるんだよ……」


「今回だけ、これまでとは全く流れが異なるボーナスステージであること。この周で、薬宮たちが死んだ場合、その事実はリセットされないこと。GOOの出現パターンが完全にランダムであること。薬宮たちと結ばれないと私の本体が召喚されてしまうこと。学校に通わなければいけないこと。アイテム探索が必須であること……今のところ5つだな」

 そんなヨグシャドーの言葉をうけて、センは、
 苦々しい顔で、心底しんどそうに、

「……もう、ここまできたら、世界を終わらせた方が、いろいろと手っ取り早いかもなぁ……」

 ボソっと、ヤバい発言をする。

 普通に心が折れ始めてきたセン。

「はぁあああ……」

 とてつもなく深いため息をついて、
 センは、澄み渡る空を見上げた。

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