センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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60話 オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト。


 60話 オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト。

「もはや、ドラゴンの神でも、まったくもって、相手にならないか! さすがだ、センエース!」

 破格に膨れ上がっていくセンエースの魂魄。
 急激なオメガレベルの膨大は、
 センエースから、『センエースとしてのイデア』を強奪する。


「俺が、俺こそが最強! センエースという概念こそが、真の頂点! もはや、ガ〇ダムすら必要ない! 俺が! 俺こそがセンエースだ!!」


 自意識の最果てで、厨二を叫んだケモノ。
 歪みつくしたセンエースは、
 薄っぺらな自尊心で己を包み込む。

「俺に勝てる者は存在しない! 俺こそが神! たどり着いたもの! あはははははははははははははははは!!!」

 凶悪な全能感に酔いしれるセンに、
 オメガシャドーは、


「まだだ! まだ終わらんよ!」

 ドSのインストラクターみたいに、
 無限の『あと一回』を要求していく。



「センエース! 君の可能性は、まだまだ、そんなものじゃない! もっと、もっと、いける! いでよ! オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト!!」



 召喚されたのは、
 虫種の大神級モンスター。
 モンスターの階級の中で最強の『大神級』。

 大神級と、神級の間には、超えられない壁がある。
 100点と99点の差。
 すなわち、天と地の差。

 大神級というだけで、モンスターとしてのスペックは過剰なほど高いのだが、
 しかし、今回登場したオメガ真眼蟲賢王は、
 『ウルトラインセクト化』を果たしているという、
 さらなる上位種!

 『虫種』は、『特殊進化』をすることが可能!
 下級の個体であっても、運よくウルトラインセクト化を果たすと、
 『最上級』の力を得られる。
 それほど、特殊進化の効果は絶大!

 すなわち!
 『オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト』のスペックは、
 さきほどのオメガ天神龍をも、大幅に超えている!


 そのオメガレベルは、
 驚愕の『530000』!!


「オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクトには、だいぶ、無茶なカスタムをほどこしたから、オメガ天神龍のように、あっさりと殺すことはできない……ここからだ、センエース。ここまでは、ラジオ体操で『背伸びの運動』をしていた段階に過ぎない。ここからが、ラジオ体操の本番だ!」

 などとのたまっているオメガシャドーの言葉を、
 センは完全シカトして、
 『オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト』との対面に、
 全神経を集中させている。


「……さすがに、こいつは、別格だな……震えるぜ……」


 膨れ上がった全能感を消し去るほどの威圧感。
 『オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクト』の威光に触れると、
 先ほどの『オメガ天神龍』が、庭先のヤモリに思えてくる。

「強さ以外にも……お前からは、何か、イヤな嫌悪感を覚える……ゴキブリが苦手とか、そういう類のアレではなく……俺に、何かを思い出させる……『明確な質量』を有する『マイナスの情動』……この感覚は、いったい、なんだ……」

 オメガ真眼蟲賢王・ウルトラインセクトは、『無数の目を持つサソリ型』で、フヨフヨと浮遊しているタイプ。

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