センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
76話 裏金庫の開き方。
76話 裏金庫の開き方。
「……私の視点でいうと、あなたは、全知全能級なので、とっくにご存じかと……」
「数分前まで、図虚空がモノを食べられるということすら知らなかった男だぞ。今後は、二度と買いかぶらないでくれ」
そう前を置いてから、
「それで? その裏金庫ってのはどこにある?」
「すいません。場所は知らないのです」
「……へ?」
「裏金庫の場所を知っているのは、かつてのリーダーである『内野光平和』と、ミレーさんの父親である『紅院正義』の二人だけなのです」
「……ようするに、今は、紅院正義だけって話か……」
そこで、センは、即座に、
カズナへ電話をかけて、
「紅院正義と話がしたい。間を取り持ってくれ」
★
――翌日の午前9時、
例のホテルに呼び出されたセンは、
あえて、瞬間移動で、
紅院正義の前に姿を現した。
「はじめまして、こんにちは、閃壱番です。よろしく、どうぞ」
あえて呑気な挨拶を置いてくるセンに、
紅院正義は、
「……驚いたな。瞬間移動か。……それとも、常人の目ではとらえられない超スピードで、この場にやってきたのかな?」
「普通に瞬間移動だよ」
そう言いながら、
センは、この場にいる『3名』の表情をチェックしていく。
ここにいるのは、
『紅院正義』と、
『アレマップ・ゾーヤ』と、
『グリムディ・ナバイア』の三名。
センは、3人の顔をチラ見したのちに、
コホンとセキをはさんで、
「さっそくだけど、裏金庫の場所を教えてくれ」
その発言に対し、
ナバイアが、
「理由は? ボーイ」
と、シンプルに高圧的な『上位者の態度』で質問してきた。
それに対し、センは、フラットな表情で、
「裏金庫に眠っている強化パーツは、『いつか現れるかもしれない超人』のために保管しておいたものだろ? つまり、俺のものってことだ」
「日本人は『卑屈とも思えるほどの謙虚さ』を美徳としている民族だと思っていたが……君の傲岸(ごうがん)さは、その印象から大きく外れているな」
「お前の日本人に対する印象なんざ、知ったことか」
ナバイアの嫌味なセリフを、ピシャリと切り捨てて、
「世界を守ってやるから、さっさと、俺の強化パーツをよこせ。無駄な話をしている余裕なんざない。夜の探索のために、日中は、できるだけシッカリと寝ておきたいんだ」
と、そこで、ゾーヤが、
「君が、『紅院美麗たち』ですら『てこずる』ほどのGOOを倒してみせたという話は聞いているわ……けれど、だからといって、即座に、裏金庫を解放する、ということはできないわね。何にだって、ステップとプロセスというものがある。裏金庫に保管されている宝は『人類の希望』とも呼べる代物――」
そこで、ナバイアが補足するように、
「あの超天才戦士『内野』にすら使うべきかどうか悩んだあげく、結果的には保留となったほどのレアパーツたち。それほどの宝を、どこの馬の骨かもわからぬ者に――」
ごちゃごちゃとうるさいナバイアの言葉を途中で遮り、
センは、強い目で、
「そのレアパーツたちを、無駄に惜しんだりせず、すべて、内野に使っておけば、GOO大戦での損失を抑えられていたんじゃねぇのか?」
単純な疑問をぶつけてみた。
「……私の視点でいうと、あなたは、全知全能級なので、とっくにご存じかと……」
「数分前まで、図虚空がモノを食べられるということすら知らなかった男だぞ。今後は、二度と買いかぶらないでくれ」
そう前を置いてから、
「それで? その裏金庫ってのはどこにある?」
「すいません。場所は知らないのです」
「……へ?」
「裏金庫の場所を知っているのは、かつてのリーダーである『内野光平和』と、ミレーさんの父親である『紅院正義』の二人だけなのです」
「……ようするに、今は、紅院正義だけって話か……」
そこで、センは、即座に、
カズナへ電話をかけて、
「紅院正義と話がしたい。間を取り持ってくれ」
★
――翌日の午前9時、
例のホテルに呼び出されたセンは、
あえて、瞬間移動で、
紅院正義の前に姿を現した。
「はじめまして、こんにちは、閃壱番です。よろしく、どうぞ」
あえて呑気な挨拶を置いてくるセンに、
紅院正義は、
「……驚いたな。瞬間移動か。……それとも、常人の目ではとらえられない超スピードで、この場にやってきたのかな?」
「普通に瞬間移動だよ」
そう言いながら、
センは、この場にいる『3名』の表情をチェックしていく。
ここにいるのは、
『紅院正義』と、
『アレマップ・ゾーヤ』と、
『グリムディ・ナバイア』の三名。
センは、3人の顔をチラ見したのちに、
コホンとセキをはさんで、
「さっそくだけど、裏金庫の場所を教えてくれ」
その発言に対し、
ナバイアが、
「理由は? ボーイ」
と、シンプルに高圧的な『上位者の態度』で質問してきた。
それに対し、センは、フラットな表情で、
「裏金庫に眠っている強化パーツは、『いつか現れるかもしれない超人』のために保管しておいたものだろ? つまり、俺のものってことだ」
「日本人は『卑屈とも思えるほどの謙虚さ』を美徳としている民族だと思っていたが……君の傲岸(ごうがん)さは、その印象から大きく外れているな」
「お前の日本人に対する印象なんざ、知ったことか」
ナバイアの嫌味なセリフを、ピシャリと切り捨てて、
「世界を守ってやるから、さっさと、俺の強化パーツをよこせ。無駄な話をしている余裕なんざない。夜の探索のために、日中は、できるだけシッカリと寝ておきたいんだ」
と、そこで、ゾーヤが、
「君が、『紅院美麗たち』ですら『てこずる』ほどのGOOを倒してみせたという話は聞いているわ……けれど、だからといって、即座に、裏金庫を解放する、ということはできないわね。何にだって、ステップとプロセスというものがある。裏金庫に保管されている宝は『人類の希望』とも呼べる代物――」
そこで、ナバイアが補足するように、
「あの超天才戦士『内野』にすら使うべきかどうか悩んだあげく、結果的には保留となったほどのレアパーツたち。それほどの宝を、どこの馬の骨かもわからぬ者に――」
ごちゃごちゃとうるさいナバイアの言葉を途中で遮り、
センは、強い目で、
「そのレアパーツたちを、無駄に惜しんだりせず、すべて、内野に使っておけば、GOO大戦での損失を抑えられていたんじゃねぇのか?」
単純な疑問をぶつけてみた。
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