センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
67話 世界を救ってやる!
67話 世界を救ってやる!
「約束なんて必要ないにゃ。恋人であるツミカさんがピンチとあらば、センセーは、どこからともなく飛んできて、ヒーロー見参と声高に叫んでくれるにゃ。それが、世界の摂理なのにゃ」
「……」
「正直、昨日までは『いつ死んでもいいかなぁ』みたいなことを思っていたんだけど、ちょっとした心境の変化があって、『まだ死にたくないにゃぁ』と思うようになったから、今後は、それなりに、一生懸命、世界を守っていくつもりにゃ」
その発言に嘘偽りはなかった。
最初から最後まで、すべてが真摯な発言。
茶柱罪華にしては際立って珍しい、
むき出しになった『女の本音』を垂れ流したセリフ。
「この世界そのものは、ぶちゃけ、どうでもいいけど、世界がなくなったら、センセーとデートする場所がなくなっちゃうからにゃぁ。それはイヤだから、今後、面倒なゴミが沸いたら、綺麗に掃除しておくにゃ」
★
――その日の夜、
学校に向かったセンは、
「……げっ……」
玄関前で勢ぞろいしている神話狩りの面々を見て、
思いっきり、渋い顔を浮かべた。
「……え、なんで、全員いるの?」
茶柱にそう問いかけると、
「言っておくけど、ツミカさんは、ちゃんと、『こなくていい』って言ったにゃ。けど、この人たちヒマ人だから、きちゃったみたいだにゃ」
「誰がヒマ人やねん。あたしら、全員、貴重な時間を削りまくって、ここにおんねん」
「そんなことしなくていいって言ったはずだにゃ」
「あのなぁ……『神話生物の駆除』なんていう『死ぬほど大変なこと』を、あんたらだけに任せておけるか! あたしらは、責任感が死んどるわけやないねん!」
と、そこで、センが、深いタメ息をはさみつつ、
頭をぼりぼりとかきながら、
「あー、もう、うっぜぇなぁ……」
そうつぶやいてから、
天を仰ぎ、
「もういいや、メンドくせぇ……」
覚悟を決めたように、
そう前を置いてから、
「金持ち美少女ども! とくと聞け!」
必要以上に声を張り、
「今後、神話生物は俺が殺してやる! お前らの望みをかなえてやる! お前らの代わりに、命をかけてやる! 世界を救ってやる!」
その発言を聞き、
トコは、惚れ惚れした顔で、大きな拍手をしながら、
「何よりも『その言葉』だけが聞きたかった! さすが、あたしが見込んだ男や! あっぱれ!」
「やかましい、黙って聞け! 俺の話は、ここからが本番だ!」
ピシャっとトコを黙らせてから、
「お前らの代わりに! お前らの要求通りに! 全力で闘ってやる! だから、余計なことはするな! 邪魔するな!」
「まかせとけ、リーダー。今後、あんたの人生における障害は、あたしらの方でどうにかさせてもらう。必要なものがあったら、なんでも言うてくれ。それが何であれ、秒で用意させてもらう」
「いや……だからね? 現状では、お前らの存在そのものが、何よりの障害に――」
「今後、あんたの人生に我慢は不要。金が足らんという状況は絶対にありえん。契約金かわりに、とりあえず、この世界の全てをプレゼントさせてもらおうやないか!」
「約束なんて必要ないにゃ。恋人であるツミカさんがピンチとあらば、センセーは、どこからともなく飛んできて、ヒーロー見参と声高に叫んでくれるにゃ。それが、世界の摂理なのにゃ」
「……」
「正直、昨日までは『いつ死んでもいいかなぁ』みたいなことを思っていたんだけど、ちょっとした心境の変化があって、『まだ死にたくないにゃぁ』と思うようになったから、今後は、それなりに、一生懸命、世界を守っていくつもりにゃ」
その発言に嘘偽りはなかった。
最初から最後まで、すべてが真摯な発言。
茶柱罪華にしては際立って珍しい、
むき出しになった『女の本音』を垂れ流したセリフ。
「この世界そのものは、ぶちゃけ、どうでもいいけど、世界がなくなったら、センセーとデートする場所がなくなっちゃうからにゃぁ。それはイヤだから、今後、面倒なゴミが沸いたら、綺麗に掃除しておくにゃ」
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――その日の夜、
学校に向かったセンは、
「……げっ……」
玄関前で勢ぞろいしている神話狩りの面々を見て、
思いっきり、渋い顔を浮かべた。
「……え、なんで、全員いるの?」
茶柱にそう問いかけると、
「言っておくけど、ツミカさんは、ちゃんと、『こなくていい』って言ったにゃ。けど、この人たちヒマ人だから、きちゃったみたいだにゃ」
「誰がヒマ人やねん。あたしら、全員、貴重な時間を削りまくって、ここにおんねん」
「そんなことしなくていいって言ったはずだにゃ」
「あのなぁ……『神話生物の駆除』なんていう『死ぬほど大変なこと』を、あんたらだけに任せておけるか! あたしらは、責任感が死んどるわけやないねん!」
と、そこで、センが、深いタメ息をはさみつつ、
頭をぼりぼりとかきながら、
「あー、もう、うっぜぇなぁ……」
そうつぶやいてから、
天を仰ぎ、
「もういいや、メンドくせぇ……」
覚悟を決めたように、
そう前を置いてから、
「金持ち美少女ども! とくと聞け!」
必要以上に声を張り、
「今後、神話生物は俺が殺してやる! お前らの望みをかなえてやる! お前らの代わりに、命をかけてやる! 世界を救ってやる!」
その発言を聞き、
トコは、惚れ惚れした顔で、大きな拍手をしながら、
「何よりも『その言葉』だけが聞きたかった! さすが、あたしが見込んだ男や! あっぱれ!」
「やかましい、黙って聞け! 俺の話は、ここからが本番だ!」
ピシャっとトコを黙らせてから、
「お前らの代わりに! お前らの要求通りに! 全力で闘ってやる! だから、余計なことはするな! 邪魔するな!」
「まかせとけ、リーダー。今後、あんたの人生における障害は、あたしらの方でどうにかさせてもらう。必要なものがあったら、なんでも言うてくれ。それが何であれ、秒で用意させてもらう」
「いや……だからね? 現状では、お前らの存在そのものが、何よりの障害に――」
「今後、あんたの人生に我慢は不要。金が足らんという状況は絶対にありえん。契約金かわりに、とりあえず、この世界の全てをプレゼントさせてもらおうやないか!」
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