センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
34話 ヨグ=ソトース神話。
34話 ヨグ=ソトース神話。
「命を助けてくれて……ありがとう……みんな……」
「気にしなくていいわ。ついでで助けただけだから」
「そうですよ。民間人を助けるのも、私達『神話生物対策委員会』の仕事の一つですから、感謝なんて必要ありません」
「神話生物……対策委員会……? な、なに、それ?」
そこで、また、黒木マナミが、嬉々として、艶やかに輝く黒耀のポニーテールを左右に揺らしながら、うるさく両手を動かして、
「遥か太古から伝わるヨグ=ソトース神話。宇宙を創造した神々と、その眷属の伝説。……単なる創作物だと思われていましたが、25年ほど前、この時空ヶ丘学園に異空間へと続く穴が開き、その穴から、次々と神話生物たちが現れました。神は偶像ではなかったのです。神話生物の脅威は人類を容易に殲滅できるほど強大でした――が、イス人が遺してくれていた『携帯ドラゴン』が、事前に目覚め、警告・契約してくれていた為、我々人類は神話生物たちを撃退する事に成功しました。その後も、定期的に奉仕種族が沸いてきて、やつらの手により、時折GOOなども召喚されてきましたが、携帯ドラゴンの力によって、どうにか撃退してきました。そんな『携帯ドラゴンの召喚適正がある者』を中心として構成されている組織が、我々『神話生物対策委員会』です。本来は、世界を裏で操っている『300人委員会』の支配下にある最前線維持組織という立ち位置だったのですが、数ヶ月前に起こった『5体連続GOO召喚』による大戦で大打撃を受けてしまい、我々以外、全員殺されてしまった結果――」
「――あにゅぅ……また、まなてぃんが、頭いいアピール増し増しの鬱陶しい長々お喋りをしているにゃぁ……もっと、のんびりと仕事をするべきだったかにゃぁ」
突如、廊下の奥から人影が現れて、南雲はビクっとする。
そんな南雲の心情など完全無視で、
その人影は、
「意味あり気なだけの哲学用語や意識高い系の横文字は、使えば使うほど、知能指数の低さが露見してしまうだけだっていう『アリア・ギアス《円環の核理》』を、まなてぃんは、アサップで理解して、サステイナブルに、解離因果論上の絶想解脱(ぜっそうげだつ)を、フィックスした方がいいにゃぁ」
ゆっくりと近づいてきたのは、
ウサミミつきのコスプレパーカーに身を包んだ美少女。
シマシマのニーソに、フリフリのミニスカと、
ファッションは全体的にファンシーなのだが、
その右手は、グールの生首を掴んでいた。
のんびりと歩いてくる、
そのアンバランスが爆発している美少女に、
トコが、
「おどれも、意味あり気なだけの無意味極まりない『知能指数ゲロ低い言葉』を無意味にバンバン使っとるやないけ」
「罪華さんだけは平然と許される。トコてぃんは、そこにシビれる憧れる」
「人様の感情を勝手に決めんなぁ、ぼけ、かすぅ」
そこで、黒木が、至極不愉快そうな顔で、
「罪華さん、私は、意味がある言葉しか口にしていません。ハリボテな横文字の誤用や、中身のない哲学用語の乱用など、ただの一度もしたコトがないです。そもそも――」
「いや、マナミ。ツミカは、ガチ批判してるんやなくて、いつもどおり、ポップにボケただけやから。『あんたの頭の良さ』に『被せていくスタイルの高度なボケ』をかましただけやから、そんなガチでキレんなや」
「命を助けてくれて……ありがとう……みんな……」
「気にしなくていいわ。ついでで助けただけだから」
「そうですよ。民間人を助けるのも、私達『神話生物対策委員会』の仕事の一つですから、感謝なんて必要ありません」
「神話生物……対策委員会……? な、なに、それ?」
そこで、また、黒木マナミが、嬉々として、艶やかに輝く黒耀のポニーテールを左右に揺らしながら、うるさく両手を動かして、
「遥か太古から伝わるヨグ=ソトース神話。宇宙を創造した神々と、その眷属の伝説。……単なる創作物だと思われていましたが、25年ほど前、この時空ヶ丘学園に異空間へと続く穴が開き、その穴から、次々と神話生物たちが現れました。神は偶像ではなかったのです。神話生物の脅威は人類を容易に殲滅できるほど強大でした――が、イス人が遺してくれていた『携帯ドラゴン』が、事前に目覚め、警告・契約してくれていた為、我々人類は神話生物たちを撃退する事に成功しました。その後も、定期的に奉仕種族が沸いてきて、やつらの手により、時折GOOなども召喚されてきましたが、携帯ドラゴンの力によって、どうにか撃退してきました。そんな『携帯ドラゴンの召喚適正がある者』を中心として構成されている組織が、我々『神話生物対策委員会』です。本来は、世界を裏で操っている『300人委員会』の支配下にある最前線維持組織という立ち位置だったのですが、数ヶ月前に起こった『5体連続GOO召喚』による大戦で大打撃を受けてしまい、我々以外、全員殺されてしまった結果――」
「――あにゅぅ……また、まなてぃんが、頭いいアピール増し増しの鬱陶しい長々お喋りをしているにゃぁ……もっと、のんびりと仕事をするべきだったかにゃぁ」
突如、廊下の奥から人影が現れて、南雲はビクっとする。
そんな南雲の心情など完全無視で、
その人影は、
「意味あり気なだけの哲学用語や意識高い系の横文字は、使えば使うほど、知能指数の低さが露見してしまうだけだっていう『アリア・ギアス《円環の核理》』を、まなてぃんは、アサップで理解して、サステイナブルに、解離因果論上の絶想解脱(ぜっそうげだつ)を、フィックスした方がいいにゃぁ」
ゆっくりと近づいてきたのは、
ウサミミつきのコスプレパーカーに身を包んだ美少女。
シマシマのニーソに、フリフリのミニスカと、
ファッションは全体的にファンシーなのだが、
その右手は、グールの生首を掴んでいた。
のんびりと歩いてくる、
そのアンバランスが爆発している美少女に、
トコが、
「おどれも、意味あり気なだけの無意味極まりない『知能指数ゲロ低い言葉』を無意味にバンバン使っとるやないけ」
「罪華さんだけは平然と許される。トコてぃんは、そこにシビれる憧れる」
「人様の感情を勝手に決めんなぁ、ぼけ、かすぅ」
そこで、黒木が、至極不愉快そうな顔で、
「罪華さん、私は、意味がある言葉しか口にしていません。ハリボテな横文字の誤用や、中身のない哲学用語の乱用など、ただの一度もしたコトがないです。そもそも――」
「いや、マナミ。ツミカは、ガチ批判してるんやなくて、いつもどおり、ポップにボケただけやから。『あんたの頭の良さ』に『被せていくスタイルの高度なボケ』をかましただけやから、そんなガチでキレんなや」
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