センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
32話 300人委員会。
32話 300人委員会。
「この子、生贄適正が開花しているわ。しかも、かなり上質」
「そら、厄介やなぁ。ええ上司を欲しがっとる奉仕種族からしたら垂涎もんやん」
「……『これほど面倒な性質を有している』となると、おそらく、これからも狙われ続けるわね……」
「ほな、『委員会』の方で保護するしかないな……」
「では、報告ついでに、私の方から、連絡しておきます」
「おう、マナミ、たのむわ。……しっかし、余計な資質ばっかり見つかって、欲しい資質は、さっぱり見つからんのう……」
と、ため息交じりに嘆いたトコに、
ナグモナオが、首をかしげて、
「えと、ぁの……私、何か、悪いことした感じ……ですか?」
「ああ、誤解せんといてや。あんたは、別になんも悪ぅない。ただ、出来れば、『生贄適正持ち』ではなく、『召喚適正持ち』に会いたかった、という、単なるこっちのワガママや」
「……ぇと……もしかして……仮に、私に、その召喚適正というのがあったら、そこにいる携帯ドラゴン? ……というのを、使えるようになる……みたいなこと……ですか?」
「お、察しがええやないか。まさに、そのとおりや。この携帯ドラゴンは、さっき説明した通り……いや、さっきの説明で分かるとは思えんけど、まあ、とにかく、めちゃめちゃ便利なアイテムなんや。けど、誰でも使えるというワケではなくてなぁ。というか、使えるヤツの方が、圧倒的に少なくてなぁ……おかげで、あたしらみたいなか弱い女子高生が、体を張って頑張らざるをえん……正直、勘弁してほしいわぁ」
「……召喚適正を持っている人って……そんなに珍しいんですか?」
そこで、ミレーがため息交じりに、
「ええ、全然、みつからないわ。もう、ほんとうに、心が折れるレベルよ。この前なんか、500万人くらい集めて調べたのに、一人も見つからなかった。あの時は、さすがに、膝から崩れ落ちたわ」
「ぁあ、あの『モニターのバイト』って嘘ついて、アホほど人を集めたやつな。あれ、確か、結局、なんやかんやで200億円近くかかったんやったっけ? あれの費用、完全に、ミレーが使える小遣いの範囲を超えとったけど、大丈夫やったんか?」
「パパに泣きついたから余裕よ」
「オジキ、ほんま、あんたに甘いなぁ」
などと、つぶやくトコに、
ミレーは、すまし顔で、
「人類の命運を背負って戦っている娘に、100億程度を援助するのは、むしろ、当然の話だと思うけれど?」
などと、うそぶく。
「まあ、そうなんやけど……『300人委員会』との兼ね合いとか、色々あるやろ? 『あたしらの勝手な行動』の範疇に納めたなら、まだ、どうにか、穏便に処理できるけど、オジキがガッツリ手を出したってなったら、日本という国そのものの心象が悪ぅなるからなぁ……」
「これ以上、他国がゴチャゴチャ言ってくるようなら、最悪、あたしたちで世界中の軍をぶっ潰してやればいいのよ。現状、携帯ドラゴンを持っているのは日本だけ。対人類において、あたしたちは、無敵強化版アイア〇マンみたいなものなんだから、どこと戦争したって絶対に勝てるわ」
「いや、わからへんで……中枢の連中は老獪(ろうかい)で抜け目ないからな。『対あたしら用の隠し玉』がある可能性もゼロやない」
「この子、生贄適正が開花しているわ。しかも、かなり上質」
「そら、厄介やなぁ。ええ上司を欲しがっとる奉仕種族からしたら垂涎もんやん」
「……『これほど面倒な性質を有している』となると、おそらく、これからも狙われ続けるわね……」
「ほな、『委員会』の方で保護するしかないな……」
「では、報告ついでに、私の方から、連絡しておきます」
「おう、マナミ、たのむわ。……しっかし、余計な資質ばっかり見つかって、欲しい資質は、さっぱり見つからんのう……」
と、ため息交じりに嘆いたトコに、
ナグモナオが、首をかしげて、
「えと、ぁの……私、何か、悪いことした感じ……ですか?」
「ああ、誤解せんといてや。あんたは、別になんも悪ぅない。ただ、出来れば、『生贄適正持ち』ではなく、『召喚適正持ち』に会いたかった、という、単なるこっちのワガママや」
「……ぇと……もしかして……仮に、私に、その召喚適正というのがあったら、そこにいる携帯ドラゴン? ……というのを、使えるようになる……みたいなこと……ですか?」
「お、察しがええやないか。まさに、そのとおりや。この携帯ドラゴンは、さっき説明した通り……いや、さっきの説明で分かるとは思えんけど、まあ、とにかく、めちゃめちゃ便利なアイテムなんや。けど、誰でも使えるというワケではなくてなぁ。というか、使えるヤツの方が、圧倒的に少なくてなぁ……おかげで、あたしらみたいなか弱い女子高生が、体を張って頑張らざるをえん……正直、勘弁してほしいわぁ」
「……召喚適正を持っている人って……そんなに珍しいんですか?」
そこで、ミレーがため息交じりに、
「ええ、全然、みつからないわ。もう、ほんとうに、心が折れるレベルよ。この前なんか、500万人くらい集めて調べたのに、一人も見つからなかった。あの時は、さすがに、膝から崩れ落ちたわ」
「ぁあ、あの『モニターのバイト』って嘘ついて、アホほど人を集めたやつな。あれ、確か、結局、なんやかんやで200億円近くかかったんやったっけ? あれの費用、完全に、ミレーが使える小遣いの範囲を超えとったけど、大丈夫やったんか?」
「パパに泣きついたから余裕よ」
「オジキ、ほんま、あんたに甘いなぁ」
などと、つぶやくトコに、
ミレーは、すまし顔で、
「人類の命運を背負って戦っている娘に、100億程度を援助するのは、むしろ、当然の話だと思うけれど?」
などと、うそぶく。
「まあ、そうなんやけど……『300人委員会』との兼ね合いとか、色々あるやろ? 『あたしらの勝手な行動』の範疇に納めたなら、まだ、どうにか、穏便に処理できるけど、オジキがガッツリ手を出したってなったら、日本という国そのものの心象が悪ぅなるからなぁ……」
「これ以上、他国がゴチャゴチャ言ってくるようなら、最悪、あたしたちで世界中の軍をぶっ潰してやればいいのよ。現状、携帯ドラゴンを持っているのは日本だけ。対人類において、あたしたちは、無敵強化版アイア〇マンみたいなものなんだから、どこと戦争したって絶対に勝てるわ」
「いや、わからへんで……中枢の連中は老獪(ろうかい)で抜け目ないからな。『対あたしら用の隠し玉』がある可能性もゼロやない」
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