センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
8話 ガチンコ教師、挙茂(あげも)。
8話 ガチンコ教師、挙茂(あげも)。
「え、俺とお前って友達じゃないの? こんだけ、普通に仲がいいのに?」
「俺に友達はいない。俺は常に孤高」
「なに、それ? どういう系統のツンデレ? 概念が難しすぎて理解不能なんだけど」
「理解してほしいなんて、微塵も思っていないから、別にいい」
などと、どうでもいい会話をしていると、
そこで、
ガラガラっと、教室のドアが開いて、
「はいはいはい、みんな、席に着こーか! みんなのアゲセンがきたから、席につこーか」
と、出席簿を片手に元気よく入ってくる若い男性教師。
『挙茂(あげも) 悟(さとる)』。
27歳、独身。
黒髪短髪かつ中肉中背で、ほんのり肌が浅黒い。
見た目だけは、どこにでもいる、普通の若い教師。
彼の元気のいい声に従って、
『特に不真面目でもない生徒たち』は、
いそいそと自分の席に戻っていく。
「はい、全員、席についたかなー……って、あれ? 茶柱は……」
茶柱の姿がないことに気づいた挙茂は、
「まさか……」
と、つぶやきながら、
身を乗り出して、教室の後方を確認する。
「……あのボケ……また挑戦的なマネしやがって……」
呆れ交じりにそうつぶやきながら、
挙茂は、スタスタと速足で、
茶柱の近くまで歩いていくと、
眠っている茶柱の額に、
「起きろ、茶柱」
パチーンッと、景気のいいデコピンをかます。
「いっったいにゃぁああ!」
飛び起きた茶柱は、
「もっのすごい体罰を受けたにゃぁああああ! これは、即訴訟モノにゃぁああ!」
「おお、やれ、やれ。俺は決死の覚悟で教師やってんだ。訴訟なんざ、一ミリも怖くねぇよ」
「じゃあ、ヤクザを使うにゃぁ。じいちゃんに頼めば、日本屈指の武闘派を三桁単位で出動させることも可能だからにゃぁ。ぐふふ、さぁて、どうするにゃぁ。土下座するなら、今のうち――」
「おお、やれ、やれ。もし、ヤクザに拉致られて、簀巻きにされて、袋叩きにされて、ドラム缶にコンクリ詰めされても、俺はお前に対する態度を一ミリも変えねぇ。命がけで教師をやっている俺をナメるなよ、茶柱」
「うにゃぁぁ……この金八、気合の入り方がエグすぎて、キモいにゃぁ……」
「ごちゃごちゃ言っていないで、とっとと席につけ。俺は、お前だけのアゲセンじゃねぇ。みんなのアゲセンなんだ」
「自分のことをアダ名で呼ぶ教師……普通にイタいにゃぁ」
「なんとでもいえ。俺だって、別にやりたくてやってんじゃねぇ。こういう風にした方が、生徒と『いい感じ』に距離を取れるって本に書いてあったから実戦しているだけだ。俺はいい教師になるためなら、何でもすると決めて、毎日を必死に生きている。俺の覚悟を笑いたければ好きにすればいいが、どれだけ笑われようと、俺は絶対に、自分の信念を変えん」
挙茂の信念を目の当たりにした薬宮トコは、
惚れ惚れした顔で、
「いやぁ、ええ教師やわぁ。本気度が違うってところが、ビンビン伝わってくるもんなぁ」
「偉そうに、教師を評価するな」
上から目線のトコのことも軽くピシャっと叱りつけてから、
教壇に戻る挙茂。
「え、俺とお前って友達じゃないの? こんだけ、普通に仲がいいのに?」
「俺に友達はいない。俺は常に孤高」
「なに、それ? どういう系統のツンデレ? 概念が難しすぎて理解不能なんだけど」
「理解してほしいなんて、微塵も思っていないから、別にいい」
などと、どうでもいい会話をしていると、
そこで、
ガラガラっと、教室のドアが開いて、
「はいはいはい、みんな、席に着こーか! みんなのアゲセンがきたから、席につこーか」
と、出席簿を片手に元気よく入ってくる若い男性教師。
『挙茂(あげも) 悟(さとる)』。
27歳、独身。
黒髪短髪かつ中肉中背で、ほんのり肌が浅黒い。
見た目だけは、どこにでもいる、普通の若い教師。
彼の元気のいい声に従って、
『特に不真面目でもない生徒たち』は、
いそいそと自分の席に戻っていく。
「はい、全員、席についたかなー……って、あれ? 茶柱は……」
茶柱の姿がないことに気づいた挙茂は、
「まさか……」
と、つぶやきながら、
身を乗り出して、教室の後方を確認する。
「……あのボケ……また挑戦的なマネしやがって……」
呆れ交じりにそうつぶやきながら、
挙茂は、スタスタと速足で、
茶柱の近くまで歩いていくと、
眠っている茶柱の額に、
「起きろ、茶柱」
パチーンッと、景気のいいデコピンをかます。
「いっったいにゃぁああ!」
飛び起きた茶柱は、
「もっのすごい体罰を受けたにゃぁああああ! これは、即訴訟モノにゃぁああ!」
「おお、やれ、やれ。俺は決死の覚悟で教師やってんだ。訴訟なんざ、一ミリも怖くねぇよ」
「じゃあ、ヤクザを使うにゃぁ。じいちゃんに頼めば、日本屈指の武闘派を三桁単位で出動させることも可能だからにゃぁ。ぐふふ、さぁて、どうするにゃぁ。土下座するなら、今のうち――」
「おお、やれ、やれ。もし、ヤクザに拉致られて、簀巻きにされて、袋叩きにされて、ドラム缶にコンクリ詰めされても、俺はお前に対する態度を一ミリも変えねぇ。命がけで教師をやっている俺をナメるなよ、茶柱」
「うにゃぁぁ……この金八、気合の入り方がエグすぎて、キモいにゃぁ……」
「ごちゃごちゃ言っていないで、とっとと席につけ。俺は、お前だけのアゲセンじゃねぇ。みんなのアゲセンなんだ」
「自分のことをアダ名で呼ぶ教師……普通にイタいにゃぁ」
「なんとでもいえ。俺だって、別にやりたくてやってんじゃねぇ。こういう風にした方が、生徒と『いい感じ』に距離を取れるって本に書いてあったから実戦しているだけだ。俺はいい教師になるためなら、何でもすると決めて、毎日を必死に生きている。俺の覚悟を笑いたければ好きにすればいいが、どれだけ笑われようと、俺は絶対に、自分の信念を変えん」
挙茂の信念を目の当たりにした薬宮トコは、
惚れ惚れした顔で、
「いやぁ、ええ教師やわぁ。本気度が違うってところが、ビンビン伝わってくるもんなぁ」
「偉そうに、教師を評価するな」
上から目線のトコのことも軽くピシャっと叱りつけてから、
教壇に戻る挙茂。
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