センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
55話 その曲の名は。
55話 その曲の名は。
「理不尽だよな。不条理だよな。けれど、それが、この世界の真理だ」
オメガの言葉を受けて、
センは、
「……ま、それもそうだな……」
と、ため息交じりに、
現状を受け止めると、
「……で? お前が使った禁止魔カードの発動条件と効果は?」
ダメ元で、禁止魔カードの情報を聞き出そうとしてみる。
教えてくれるワケがないと思っていたが、
「その前に、俺が伏せておいた『禁止魔カード』の名前を聞いてくれよ」
などと、そんなことを言われて、
肩透かしをくらうセン。
「……どうでもいいよ、チートの名前なんか」
心底からの言葉をならべるセンに、
オメガは、
「それを聞いてくれたら、発動条件と効果を教えてやる」
などと、珍妙なことを言ってきた。
「……なんで、そんなに、名前を言いたがってんだよ。最初から思っていたことだが、お前って、とことん、ワケの分かんねぇ野郎だな……」
一言、そう言ってから、
深いため息をついて、
軽く、面倒くさそうに、
「……お前が伏せた禁止魔カードの名前は?」
「聞き方がなっていないな」
イラっとするセン。
説明など聞かずに、殴り掛かってやろうかとも思ったが、
「……教えてください」
利をとって、感情を抑え込んだ。
もし、惚れた女三人が捕まっていなかったら、
殴り掛かっていただろう。
「そんなに知りたいなら教えてやろう」
「……うっざ」
無意味としか思えない前提を積んでから、
オメガは、
「俺が伏せておいた禁止魔カードの名前は……」
センの目をまっすぐに見つめて、
「――『セレナーデ』――」
「……また、ずいぶんと、テイストが違うじゃないか。P型が使っていた禁止魔カードは、どれも、民謡的な名前だったと思うんだが」
一言だけ、軽めの感想を口にしてから、
「まあ、そんなことはどうでもいいが。……で? 発動条件と効果は?」
「……」
「なにシカトこいてんだよ。まさか、名前を言いたかっただけでしたってオチか? だとしたら、俺のボルテージが大変なことになるぞ。それでもいいのか?」
「別にいいけど、シカトしたわけじゃねぇ。もともと、教えてやるつもりで、隠す気は微塵もない」
と、そう言ってから、
「発動条件は、センエースがオメガバスティオンを超える事。効果は、センエースの存在値を『1』にすることだ」
サラっと、そんな、とんでも宣言をした直後、
フっ……と、
センの変身がとける。
「……なっ……」
「無敵宣言をかませるのが、お前ひとりだけだと、いつから錯覚していた? 俺だって、かつては『世界の主人公』を張ったことがある身。死ぬほど前提を積みまくれば、似たようなことを叫べる。というわけで、耳をかっぽじれ」
そこで、コホンとセキをして、
「俺より強い程度の雑魚に、俺は負けない」
「……」
「言われると、腹が立つだろ? 『じゃあ、どうしたらええねん』って思うだろ?」
そんなオメガの言葉をシカトして、
センは、純粋に、現状を語る。
「ぉいおいおいおい、ちょっとまて……マジで存在値がガタ落ちしているじゃないか……ぅ、ウソだろ、おい……」
「理不尽だよな。不条理だよな。けれど、それが、この世界の真理だ」
オメガの言葉を受けて、
センは、
「……ま、それもそうだな……」
と、ため息交じりに、
現状を受け止めると、
「……で? お前が使った禁止魔カードの発動条件と効果は?」
ダメ元で、禁止魔カードの情報を聞き出そうとしてみる。
教えてくれるワケがないと思っていたが、
「その前に、俺が伏せておいた『禁止魔カード』の名前を聞いてくれよ」
などと、そんなことを言われて、
肩透かしをくらうセン。
「……どうでもいいよ、チートの名前なんか」
心底からの言葉をならべるセンに、
オメガは、
「それを聞いてくれたら、発動条件と効果を教えてやる」
などと、珍妙なことを言ってきた。
「……なんで、そんなに、名前を言いたがってんだよ。最初から思っていたことだが、お前って、とことん、ワケの分かんねぇ野郎だな……」
一言、そう言ってから、
深いため息をついて、
軽く、面倒くさそうに、
「……お前が伏せた禁止魔カードの名前は?」
「聞き方がなっていないな」
イラっとするセン。
説明など聞かずに、殴り掛かってやろうかとも思ったが、
「……教えてください」
利をとって、感情を抑え込んだ。
もし、惚れた女三人が捕まっていなかったら、
殴り掛かっていただろう。
「そんなに知りたいなら教えてやろう」
「……うっざ」
無意味としか思えない前提を積んでから、
オメガは、
「俺が伏せておいた禁止魔カードの名前は……」
センの目をまっすぐに見つめて、
「――『セレナーデ』――」
「……また、ずいぶんと、テイストが違うじゃないか。P型が使っていた禁止魔カードは、どれも、民謡的な名前だったと思うんだが」
一言だけ、軽めの感想を口にしてから、
「まあ、そんなことはどうでもいいが。……で? 発動条件と効果は?」
「……」
「なにシカトこいてんだよ。まさか、名前を言いたかっただけでしたってオチか? だとしたら、俺のボルテージが大変なことになるぞ。それでもいいのか?」
「別にいいけど、シカトしたわけじゃねぇ。もともと、教えてやるつもりで、隠す気は微塵もない」
と、そう言ってから、
「発動条件は、センエースがオメガバスティオンを超える事。効果は、センエースの存在値を『1』にすることだ」
サラっと、そんな、とんでも宣言をした直後、
フっ……と、
センの変身がとける。
「……なっ……」
「無敵宣言をかませるのが、お前ひとりだけだと、いつから錯覚していた? 俺だって、かつては『世界の主人公』を張ったことがある身。死ぬほど前提を積みまくれば、似たようなことを叫べる。というわけで、耳をかっぽじれ」
そこで、コホンとセキをして、
「俺より強い程度の雑魚に、俺は負けない」
「……」
「言われると、腹が立つだろ? 『じゃあ、どうしたらええねん』って思うだろ?」
そんなオメガの言葉をシカトして、
センは、純粋に、現状を語る。
「ぉいおいおいおい、ちょっとまて……マジで存在値がガタ落ちしているじゃないか……ぅ、ウソだろ、おい……」
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