センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
11話 対話(肉体言語)。
11話 対話(肉体言語)。
豪快な魔力とオーラに包まれる二人を見て、
それまで静観していたアルキントゥが、
「――『コスモゾーン・レリックのスペックを確認する模擬戦』ならともかく、九華同士での、本気の殺し合いなど、許容できるはずがないのですが?」
そう言って、両者の間に割って入る。
そんな、アルキントゥに対し、
マリスは、きわめて冷静な口調で、
「……本気の殺し合いなどするはずがない。私たちは、ただ、少し派手な対話をするだけだ」
「がはははは! そのとおり! アルキントゥ、野暮なマネはしなくていい! これから行われるのは、純粋で、無垢な、男同士の話し合い! それだけの話だ!」
「現状は、上から命じられたミッション中ですわ。関係ない私語は謹んでください」
「……関係はあるさ。これから私は『カンツ・ソーヨーシという圧倒的超人との高次戦闘中でも、コスモゾーン・レリックを『意識の奥』へと封じ込めておくことが出来るかどうかの検証』を行う」
「そのとおりだ、アルキントゥ! これから、ワシらは『コスモゾーン・レリックがなんだかんだの検証』をおこなう! 邪魔しないでもらおう!」
「……」
しぶい顔をするアルキントゥだったが、
「……あまりにも無茶がすぎるようでしたら、すぐに止めに入りますからね」
そう言ってから、後ろに下がった。
邪魔がなくなったところで、
マリスは、
「……カンツ。ついでだから、言っておくが……私は、あなたの『状況次第ではゼノリカと敵対することもありえる』というスタンスに対しても、それなりに憤りを感じている」
そう言いながら、
カンツの腹部にガツンと重たい右フックをいれた。
わずかも避けることなく、
真正面から受け止めたあと、
カンツは、
「がはは! もっと、気合を入れて殴ってこい! かゆくもないぞ!」
そう言いながら、
マリスの腹部に、
同じように、右フックをいれた。
ガツンと、全身に響く強力な一撃。
耐久力的には、さほど高いわけでもないマリスは、
(――っぐ)
普通に大きなダメージを受けたが、
それを表に出すことはなく、
「……あなたのことは尊敬している。だが、あなたは、考え方が、極端すぎるところがある」
「組織には、そういうヤツも必要だ! 全員が同じ方向を見ていたら、不意打ちに気づけない!」
遠慮なく、言葉と拳をぶつけあう両者。
まったく高次戦闘ではないが、
一発一発の火力はハンパではない。
「……その意見に異論はない。それは、ゼノリカの理念でもあるから! しかし、神を冒涜するのは許せない! それは、また話が違う!」
肉が軋む。
「冒涜と捉えるかどうかは、お前の考え方の問題だ! ワシは自分の視点が間違っているとは思っていない! というか、マリスよ、少し反応が過剰すぎるぞ! 貴様も、センエースという概念は偶像だと思っていた口だろう!」
骨が唸(うな)る。
「……迂遠な回り道はやめて、ド直球の本音で話そう。あの日、P型とかいう、変態みたいなヤローとの闘いで、私の魂魄に、神が宿った」
ズガンと響く。
「神化とかいう変身技を会得した件か? 話には聞いているが、使い勝手は悪そうじゃないか! 特定領域内でしか使えない限定的な覚醒技……正直、魅力はあまり感じないな!」
豪快な魔力とオーラに包まれる二人を見て、
それまで静観していたアルキントゥが、
「――『コスモゾーン・レリックのスペックを確認する模擬戦』ならともかく、九華同士での、本気の殺し合いなど、許容できるはずがないのですが?」
そう言って、両者の間に割って入る。
そんな、アルキントゥに対し、
マリスは、きわめて冷静な口調で、
「……本気の殺し合いなどするはずがない。私たちは、ただ、少し派手な対話をするだけだ」
「がはははは! そのとおり! アルキントゥ、野暮なマネはしなくていい! これから行われるのは、純粋で、無垢な、男同士の話し合い! それだけの話だ!」
「現状は、上から命じられたミッション中ですわ。関係ない私語は謹んでください」
「……関係はあるさ。これから私は『カンツ・ソーヨーシという圧倒的超人との高次戦闘中でも、コスモゾーン・レリックを『意識の奥』へと封じ込めておくことが出来るかどうかの検証』を行う」
「そのとおりだ、アルキントゥ! これから、ワシらは『コスモゾーン・レリックがなんだかんだの検証』をおこなう! 邪魔しないでもらおう!」
「……」
しぶい顔をするアルキントゥだったが、
「……あまりにも無茶がすぎるようでしたら、すぐに止めに入りますからね」
そう言ってから、後ろに下がった。
邪魔がなくなったところで、
マリスは、
「……カンツ。ついでだから、言っておくが……私は、あなたの『状況次第ではゼノリカと敵対することもありえる』というスタンスに対しても、それなりに憤りを感じている」
そう言いながら、
カンツの腹部にガツンと重たい右フックをいれた。
わずかも避けることなく、
真正面から受け止めたあと、
カンツは、
「がはは! もっと、気合を入れて殴ってこい! かゆくもないぞ!」
そう言いながら、
マリスの腹部に、
同じように、右フックをいれた。
ガツンと、全身に響く強力な一撃。
耐久力的には、さほど高いわけでもないマリスは、
(――っぐ)
普通に大きなダメージを受けたが、
それを表に出すことはなく、
「……あなたのことは尊敬している。だが、あなたは、考え方が、極端すぎるところがある」
「組織には、そういうヤツも必要だ! 全員が同じ方向を見ていたら、不意打ちに気づけない!」
遠慮なく、言葉と拳をぶつけあう両者。
まったく高次戦闘ではないが、
一発一発の火力はハンパではない。
「……その意見に異論はない。それは、ゼノリカの理念でもあるから! しかし、神を冒涜するのは許せない! それは、また話が違う!」
肉が軋む。
「冒涜と捉えるかどうかは、お前の考え方の問題だ! ワシは自分の視点が間違っているとは思っていない! というか、マリスよ、少し反応が過剰すぎるぞ! 貴様も、センエースという概念は偶像だと思っていた口だろう!」
骨が唸(うな)る。
「……迂遠な回り道はやめて、ド直球の本音で話そう。あの日、P型とかいう、変態みたいなヤローとの闘いで、私の魂魄に、神が宿った」
ズガンと響く。
「神化とかいう変身技を会得した件か? 話には聞いているが、使い勝手は悪そうじゃないか! 特定領域内でしか使えない限定的な覚醒技……正直、魅力はあまり感じないな!」
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