センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
45話 責任の取り方。
45話 責任の取り方。
「というか、ロコ様……これ、マジでやるんすか? 普通にガチでヤバいすよ、こんなの。ゴキは、シャレの通じる相手じゃないんですから。そのことは、あなたも、よくご存じですよね?」
ボーレのガチな言葉を受け止めたロコは、
「……正直、もう少し、まともな雑用を任されると思っていたわ……」
普通に、苦々しい顔で、天を仰いでから、
意を決したように、
「すべての責任は、あたしがとる。交渉も、撤退時の殿(しんがり)も、面倒事は、全て、あたしが担当する……もし、チャバスチャンとの交渉がうまくまとまらず、ゴキ全員から命を狙われることになったとしても、首謀者であるルル叔母様とあたしで、必ず、無傷の手打ちにまでもっていく。だから……」
そこで、ロコは、ボーレに視線を向けて、
「今回のミッション、本気で力を貸してもらいたい」
真摯な言葉をなげかける。
「……」
あまりにもまっすぐな瞳を受けて、
普通に気圧されたボーレは、
「……いや、まあ……全宮家の方で、ケツを持ってくれるのなら、俺としては、別に……」
『別に良くはない』――のだけれど、
しかし、ここまで、本気の想いをぶつけられたら、
黙って引くしか道はない。
ボーレは、シッカリとしたクズ野郎だが、
ゲンと同じで、空気が読めないわけではない。
※ 両者とも、たまに『空気を読む気』をなくすだけで、
根本的に『空気が読めない』というわけではない。
ロコは、アモンとIR3に視線を向けて、
「あなたたちも、それで納得してくれる?」
そう問いかけると、
「僕は、かまいませんよ」
「楽しい遠足になりそうですね」
などと、そんなことを言うアモンとIR3。
ちなみに、内心では、
(あのオバサン、随分と強引な手を使うね)
(何が何でも、こちらの底を測りたいって感じかしら?)
(こちらの思い通りに動いてくれて、ありがたい限りだよ。やはり、あるていど賢い人間の方が扱いやすくて助かるね……ところで、ゴキの調査って、どこが担当していたっけ?)
(十席が出ていたはず。誰かまでは聞いていない)
(九華が出ているのなら、今頃、殲滅しちゃっているんじゃない?)
(それはないわね)
(? なんで?)
(どうやら、現状、上は、『遺跡調査』に力を入れているみたいだから)
(ああ……なんか、そんな事、報告書に書いてあったね)
『ドナの狂信者』となった『ゴミス』から得た情報の中で、
最も重要な情報が、『各地に隠されている遺跡』に関する情報だった。
(確か、各地の遺跡には『五大家』でも踏破することが出来ない激鬼ダンジョンが設置されているんだっけ?)
(その言い方だと語弊があるけれどね。正確に言うと、五大家の人間『だけ』入れない鬼畜仕様ダンジョン)
『五大家の血縁以外の者』なら誰でも入れるのだが、
あまりにも難易度が高すぎて、
一般人のレベルでは、誰も攻略できない鬼ダンジョン。
そんなダンジョンを内包している遺跡が、
この世界には、いたるところに存在する。
確認されているだけで、20以上。
「というか、ロコ様……これ、マジでやるんすか? 普通にガチでヤバいすよ、こんなの。ゴキは、シャレの通じる相手じゃないんですから。そのことは、あなたも、よくご存じですよね?」
ボーレのガチな言葉を受け止めたロコは、
「……正直、もう少し、まともな雑用を任されると思っていたわ……」
普通に、苦々しい顔で、天を仰いでから、
意を決したように、
「すべての責任は、あたしがとる。交渉も、撤退時の殿(しんがり)も、面倒事は、全て、あたしが担当する……もし、チャバスチャンとの交渉がうまくまとまらず、ゴキ全員から命を狙われることになったとしても、首謀者であるルル叔母様とあたしで、必ず、無傷の手打ちにまでもっていく。だから……」
そこで、ロコは、ボーレに視線を向けて、
「今回のミッション、本気で力を貸してもらいたい」
真摯な言葉をなげかける。
「……」
あまりにもまっすぐな瞳を受けて、
普通に気圧されたボーレは、
「……いや、まあ……全宮家の方で、ケツを持ってくれるのなら、俺としては、別に……」
『別に良くはない』――のだけれど、
しかし、ここまで、本気の想いをぶつけられたら、
黙って引くしか道はない。
ボーレは、シッカリとしたクズ野郎だが、
ゲンと同じで、空気が読めないわけではない。
※ 両者とも、たまに『空気を読む気』をなくすだけで、
根本的に『空気が読めない』というわけではない。
ロコは、アモンとIR3に視線を向けて、
「あなたたちも、それで納得してくれる?」
そう問いかけると、
「僕は、かまいませんよ」
「楽しい遠足になりそうですね」
などと、そんなことを言うアモンとIR3。
ちなみに、内心では、
(あのオバサン、随分と強引な手を使うね)
(何が何でも、こちらの底を測りたいって感じかしら?)
(こちらの思い通りに動いてくれて、ありがたい限りだよ。やはり、あるていど賢い人間の方が扱いやすくて助かるね……ところで、ゴキの調査って、どこが担当していたっけ?)
(十席が出ていたはず。誰かまでは聞いていない)
(九華が出ているのなら、今頃、殲滅しちゃっているんじゃない?)
(それはないわね)
(? なんで?)
(どうやら、現状、上は、『遺跡調査』に力を入れているみたいだから)
(ああ……なんか、そんな事、報告書に書いてあったね)
『ドナの狂信者』となった『ゴミス』から得た情報の中で、
最も重要な情報が、『各地に隠されている遺跡』に関する情報だった。
(確か、各地の遺跡には『五大家』でも踏破することが出来ない激鬼ダンジョンが設置されているんだっけ?)
(その言い方だと語弊があるけれどね。正確に言うと、五大家の人間『だけ』入れない鬼畜仕様ダンジョン)
『五大家の血縁以外の者』なら誰でも入れるのだが、
あまりにも難易度が高すぎて、
一般人のレベルでは、誰も攻略できない鬼ダンジョン。
そんなダンジョンを内包している遺跡が、
この世界には、いたるところに存在する。
確認されているだけで、20以上。
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