センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
44話 繊細かつ大胆な殺意。
44話 繊細かつ大胆な殺意。
「拒絶した場合、なんすか? 退学っすか? もー、別に、それでいいっすわ、俺。退学宣言くらう前に、こっちから退学届けをたたきつけて――」
と、ボーレが、投げやりな言葉を吐き捨てるが、
「――『殺す』って書いてあるわね」
ロコが、そう言ったのを聞いて、
ボーレは険しい顔で、押し黙った。
「……『これは冗談でも過剰表現でもない。手持ちの部隊を総動員して、八つ裂きにする』……って書いてあるわよ」
数秒の沈黙が空間を支配する。
五秒ほど経ったところで、
ボーレが、苦々しい表情で、
「なに、この繊細かつ大胆な殺意……ルル様、ブチ切れてんじゃん。誰だよ、こんなに怒らせたの。あの温厚なルル様を、これだけキレさせるって大したヤツだな」
「いや、別に、キレてるわけではないと思うけど」
「キレてんだろうが! そうじゃなきゃ、こんな『ハチャメチャな殺意』を向けてくるわけねぇだろ! つぅか、お前だろ、ルル様をキレさせたの! 噂で聞いたぞ! 試験の方法にイチャもんつけて、軽くモメたって! なんで、そういうことするかなぁ! 空気読めないわぁ! だから、友達が一人もいねぇんだよ! このクソボッチがぁ!」
「軽くモメたのは事実だし、俺がクソボッチなのも事実だが、今回の件は、それが理由じゃねぇよ」
「言い逃れとは見苦しい! 潔く罪を数えろ! お前をそんな恥知らずに育てた覚えはないぞ!」
「だから、お前の世話になったことは一度もねぇ」
と、そこで、
それまで黙っていたアモンが、
「わめいていても、何にもならないと思うのですが?」
続けて、IR3も、
「いいかげん、話を進めませんか? 時間の無駄です」
「……なんで、お前ら、そんな呑気にいられるんだ? ゴキにケンカを売ってこいって言われてんだぞ? そんで、行かなきゃ殺すって言われてんだぞ? クールかましている場合じゃねぇだろ。むしろ、ちょっとは焦れよ」
「どうせやらなければいけないのであれば、どう切り抜けるべきかを考える方が、合理的だと、僕は考えます」
「はっ。多少、マシな力を持ってはいるようだが、しかし、しょせんはガキだな。いいか、坊ちゃん、合理なんて言葉は幻想だ。そんなもの、現実には存在しない。この世に存在するのは、いつだって混沌と虚無感だけ。それが世界の真実だって、この前読んだ小説のキャラが言っていた気がしなくもないぜ」
「お前の言葉とちゃうんかい。しかも、あやふやじゃねぇか。よく、それで、ガン見栄切れたな」
ゲンの呆れ交じりの言葉を受け流してから、
ボーレは、
ロコに視線を向けて、
「というか、ロコ様……これ、マジでやるんすか? 普通にガチでヤバいすよ、こんなの。ゴキは、シャレの通じる相手じゃないんですから。そのことは、あなたも、よくご存じですよね? 『イカれたキ〇ガイ』でありながら、一切シャレが通じないっていう、ガチンコで狂い尽くしたエキセントリックサイコパスの巣窟。それがゴキですよ」
ボーレのガチな言葉を受け止めたロコは、
「……正直、もう少し、まともな雑用を任されると思っていたわ……」
「拒絶した場合、なんすか? 退学っすか? もー、別に、それでいいっすわ、俺。退学宣言くらう前に、こっちから退学届けをたたきつけて――」
と、ボーレが、投げやりな言葉を吐き捨てるが、
「――『殺す』って書いてあるわね」
ロコが、そう言ったのを聞いて、
ボーレは険しい顔で、押し黙った。
「……『これは冗談でも過剰表現でもない。手持ちの部隊を総動員して、八つ裂きにする』……って書いてあるわよ」
数秒の沈黙が空間を支配する。
五秒ほど経ったところで、
ボーレが、苦々しい表情で、
「なに、この繊細かつ大胆な殺意……ルル様、ブチ切れてんじゃん。誰だよ、こんなに怒らせたの。あの温厚なルル様を、これだけキレさせるって大したヤツだな」
「いや、別に、キレてるわけではないと思うけど」
「キレてんだろうが! そうじゃなきゃ、こんな『ハチャメチャな殺意』を向けてくるわけねぇだろ! つぅか、お前だろ、ルル様をキレさせたの! 噂で聞いたぞ! 試験の方法にイチャもんつけて、軽くモメたって! なんで、そういうことするかなぁ! 空気読めないわぁ! だから、友達が一人もいねぇんだよ! このクソボッチがぁ!」
「軽くモメたのは事実だし、俺がクソボッチなのも事実だが、今回の件は、それが理由じゃねぇよ」
「言い逃れとは見苦しい! 潔く罪を数えろ! お前をそんな恥知らずに育てた覚えはないぞ!」
「だから、お前の世話になったことは一度もねぇ」
と、そこで、
それまで黙っていたアモンが、
「わめいていても、何にもならないと思うのですが?」
続けて、IR3も、
「いいかげん、話を進めませんか? 時間の無駄です」
「……なんで、お前ら、そんな呑気にいられるんだ? ゴキにケンカを売ってこいって言われてんだぞ? そんで、行かなきゃ殺すって言われてんだぞ? クールかましている場合じゃねぇだろ。むしろ、ちょっとは焦れよ」
「どうせやらなければいけないのであれば、どう切り抜けるべきかを考える方が、合理的だと、僕は考えます」
「はっ。多少、マシな力を持ってはいるようだが、しかし、しょせんはガキだな。いいか、坊ちゃん、合理なんて言葉は幻想だ。そんなもの、現実には存在しない。この世に存在するのは、いつだって混沌と虚無感だけ。それが世界の真実だって、この前読んだ小説のキャラが言っていた気がしなくもないぜ」
「お前の言葉とちゃうんかい。しかも、あやふやじゃねぇか。よく、それで、ガン見栄切れたな」
ゲンの呆れ交じりの言葉を受け流してから、
ボーレは、
ロコに視線を向けて、
「というか、ロコ様……これ、マジでやるんすか? 普通にガチでヤバいすよ、こんなの。ゴキは、シャレの通じる相手じゃないんですから。そのことは、あなたも、よくご存じですよね? 『イカれたキ〇ガイ』でありながら、一切シャレが通じないっていう、ガチンコで狂い尽くしたエキセントリックサイコパスの巣窟。それがゴキですよ」
ボーレのガチな言葉を受け止めたロコは、
「……正直、もう少し、まともな雑用を任されると思っていたわ……」
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