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『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

33話 どちらにつくか。

 33話 どちらにつくか。

(もし、件(くだん)の組織が、ゼノリカのように『異世界侵略の経験者』だとしたら、『本物の戦争経験』に乏しい『この世界』は、間違いなく悲惨な目にあう。……もし、世界侵略の初手に『エリアBの掌握』が選ばれてしまえば、どうにか凌げたとしても、壊滅寸前まで追い込まれることは間違いない)

 この世界を支配している統治者の一角――
 『全宮家』を飲み込んでしまいかねないほどの脅威。
 それほどの巨大組織である可能性。

 ――そんなことを想像するルル。

(……もし、この推論をテラやアギトに話したら、『飛躍のしすぎ』と、笑うでしょうね……あの二人の目は節穴だから)

 などと、軽く家族をディスりつつ、

(ロコなら……わざわざ教えてあげなくとも、いずれ、私と同じ結論にたどりつく。あの子は、バカな男たちと違って、賢いから)

 アモンと戦っているロコをチラ見しつつ、
 心の中で、

(ロコの場合……積極的に、その組織とつながりを持とうとするでしょうね……『あの二人(アモンとIR3)』の裏にある組織が、どのような思想を抱いている集団であれ、あの子の資質を考えれば、よっぽどの節穴じゃない限り、ほぼ確実に、迎え入れるはず)

 たぐいまれな洞察力で、
 『アモンとIR3』の『裏』に潜む、
 『ゼノリカ』の存在を感じ取ったルル。

 けれど、そこまでが限界。
 情報不足の現状では、
 『正確に推察できる範囲』にも上限がある。

(……『あの二人(アモンとIR3)』の実力からして、間違いなく『組織』の幹部。中枢に近い場所に座する重役のはず。『ゼノリカ』でいうところの『五聖』の中の二人といったところ。少なくとも、『九華ぐらいの地位』にはついているはず)

 彼女は知らない。
 アモンやIR3ですら、
 ゼノリカの視点で言えば末端でしかないことを。

(……『エリアAと同等に近い戦力』を持っているかも……という推測は、さすがに、相手を高く見積もりすぎでしょうけど……しかし、『楽観視したものの、現実は想像を超えていた』……というマヌケな事態に陥るよりは、過大評価の方がマシ)

 可能な限り高く見積もったつもりのルル。
 けれど、現実は、彼女の推測を大きく超えている。

 しかし、それも、仕方のない話。
 アモンとIR3は、強すぎる。
 存在値の数値だけで言えば、
 ザコーやゴミス級でしかないが、
 戦闘力を加味すれば、十分に五大家クラスの実力を持つ。

 そんな超人に対して、『末端の一人でしかない』という判断は下せない。


(……もし、あの二人の裏にある組織が、本当に、エリアAの軍事力に匹敵する力を持っているとすれば……近い将来、確実に戦争が起こる……仮に、相手が和平を望んだとしても、エリアAは共存なんて認めないから)


 エリアAは、絶対の王者であることを望む。
 ゆえに、同等の戦力なんてものが現れたら、
 確実に、徹底して、つぶしにかかるだろう。


(ゆえに、大事なことは、『どちらにつくか』を、可能な限り早期に見極めること。その判断が遅れれば遅れるほど不利益を被る)


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