センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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86話 スーパーリミッターモード。

 86話 スーパーリミッターモード。

「セイバーリッチ・プチ、召喚!」

 この極限的状況下なら、さすがに機能するだろう、
 とおもいきや、

(うんともすんともいわねぇえええええ!!)

 理解に到ると、
 すぐに、ゲンは『使える切り札』の方に感情をシフトする。



「――パーフェクト・ラージャン・エグゾギア・プチ、起動!!」




 エグゾギアを起動させて、
 自分のスペックを引き上げる。

 とはいえ、ケムスの強さは、
 『規格外とはいえない数値』なので、
 『エグゾギアのリミッター』がバキバキに発動しており、
 本来の『獰猛さ』は、ほとんど発揮できない。

 精々、速度と火力が増しただけ。
 もちろん、通常時よりもはるかに強いわけだが、
 しかし、本来の凶悪さを考えると、
 『アホみたいにエゲつない弱体化』をくらっていると言わざるをえない。


「変わった起動魔法だな! 今までに見たことがないタイプだ! それが君のとっておきか! やるな!」


 起動魔法の使い手自体は、さほど珍しくもない。

 『特殊な兵器を搭載した防御力の高いマシンゴーレム』に搭乗して戦う魔法、というのが、基本的な『起動魔法』に対する一般常識。

 起動魔法の『一般的に浸透しているデメリット』は二点。

 過剰にオーラと魔力を消費してしまうため、
 『消費量を抑えるスペシャル』を有している者ぐらいしか、
 有効的かつ汎用性のある運用ができないという点と、

 基本的な『マシンゴーレムのステータス』は、
 『防御力と火力』こそ高い傾向にあるが、
 敏捷性はきわめて低いという点。

 ――学校でも、そのように習うわけだが、

「……随分と機敏なマシンゴーレムだな! スピード重視の起動魔法とは、珍しい! 君の秘密兵器は、どれもかわっている! 『常識のナナメ上を歩まないと魂が満足できない性格』というやつかな?」

「そんな『厨二感に包まれた主義』はもってねぇよ! いや、俺の根本に、厨二の要素が完全にゼロってワケじゃないが、そういう理由で、現状のビルドに至ったわけじゃねぇ!」


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 『ラージャンゲン・スーパーリミッターモード』

 「攻撃力」       【550】
 「魔法攻撃力」     【500】
 「防御力」       【0】
 「魔法防御力」     【0】
 「敏捷性」       【950】
 「耐性値」       【0】
 「バリア再生力」    【0】
 「魔力回復力」     【0】
 「反応速度」      【930】

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「速く、重くなったけれど、剣のさばき方がお粗末になっているな! いくら加速したところで、鋭さを失ってしまったら意味がない」

「おっしゃるとおりだぜ。そこが今後の課題! 俺は、まだまだ、こいつに慣れきれてねぇ! 俺の道はまだまだ半ば! 最強は程遠い!」


 豪速と高火力を手に入れたわけだが、
 しかし、そのかわり、
 繊細な『剣の技巧』が低下してしまった。

 ※ 『エグゾギアを使うと技巧を失う』というワケではなく、
   ゲンが言ったとおり、
   単純に、まだまだエグゾギアに慣れていないだけ。
   ほんの数日で完璧にマスターできるほど、
   神のシステムは甘くない。


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