センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
43話 聖なる死神の芸術。
・前書き
2020年8月13日木曜日に、
「センエースwiki」というのが公開されます!
センエースに関するありとあらゆる情報が掲載されており、
「センエースを読むうえでの辞書」として完璧なのですが、
それ以外にも「無数の未公開情報」が山のように記載されております!
ぜひ、一度、ググってみてください! 13日の木曜日に公開されます!
読み物としても、非常に面白いと思いますよ!!
――――――――――――――――――――――――
43話 聖なる死神の芸術。
極大パワーアップを果たしたナイアに対し、
「うん。すごく大きいね♪ さすが、さすがぁ♪」
言いつつ、武を構えるセイバーリッチ。
口調ほど余裕はない。
というより、最初からずっと、別に余裕があるわけではない。
彼は、『必要』に駆られて『聖なる死神』を演じているだけ。
どんな時でもシニカルかつコミカルに、歪んだ笑顔でニヤリと笑う。
そんな『かつて彼が追い求めた理想の姿』を演じているだけ。
「ぶち殺してあげる♪ 『あの時』とは違うってところを、みせつけてあげたい♪」
「そりゃ、すげぇ時間が経ってんだから、『あの時』とは違うだろうぜ。しかし、結果はかわらねぇ。てめぇごときに、俺という絶望はこえられねぇ」
煽りはそこそこに、
両者は時空を駆け抜ける。
互いに距離を奪い合う、移動だけの闘い。
その戦いが、数秒過ぎたタイミングで、
ナイアが最初に仕掛けた。
ヌルリと、セイバーリッチのふところに忍んで、
「――爆牙・鳳凰仙丸(ほうおうせんがん)ランク3800――」
手の中に圧縮させた爆裂属性の塊を、
鮮やかにぶち込もうとして、
けれど、セイバーリッチは、冷静に、
「――装壁(そうへき)・不鬼銘城(ふきめいじょう)ランク3800――」
高度な防壁魔法を展開し、
ナイアの魔法をいなしてみせた。
「さすが主役級! 相変わらず、判断力いいじゃねぇか!」
「ほとんど、それだけが取り柄だからね♪」
言葉を交わし合いながらも、
両者は、貪欲かつ狡猾に、
有利を奪い取ろうと、細かく画策していく。
オーラを分断して、
八方に配置する。
命のカケラがまたたいて、うごめいて、
魂魄の死角を虎視眈々と狙いすます。
「あはは、たのしいね♪ キラキラ光る♪ ピカピカうたう! 全部が見える♪」
弾けた爆風が、逆再生したみたいに、細かなチリへと変わって、
隠忍(いんにん)しながら反撃の時期をうかがう。
無数のグリムアーツと、
それを支える数々の極大魔法。
世界が神様の絵画になる。
「勘違いもはなはだしいぜ、セイバーリッチ。まだまだ、てめぇには何も見えちゃいねぇ。本物の『絶望の底』ってのは、目視できちゃいけねぇんだ」
互いに、慇懃(いんぎん)な積み技の応酬で、メンタルを削り合っていく。
『豪快なグリムアーツ』や『派手な魔法』の影に隠れて、
緻密で繊細な11次元のチェスが行われる。
「――『凄惨たる死神の咆哮』♪」
「カオスティック・マキシマイズ・ドリームオーラァァァ!!」
厨二の神と、混沌の神が、
お互いの異常性を、これでもかとぶつけ合う。
領域外の芸術を切り取ったような、
刹那を噛み砕く静寂が、
ザラリと、互いの頬に触れた。
コンマ数秒の瞑想で明暗を上書きしていく。
これは、たがいの雅量(がりょう)を測り合う死闘。
「聖なる死神の芸術を見せたげる!!」
そう叫んでから、
セイバーリッチは、両手の拳に、聖なる死を圧縮していく。
膨れ上がる、歪なオーラ。
聖なる邪悪さという、完全なる自己矛盾で、
自身の不可解さを底上げしていく。
「――メギドグリムアーツ・セイバーゼノリカレント!!」
超次元のグリムアーツで、
ナイアに削りを入れていくセイバーリッチ。
覚悟と憤怒と執念が込められた美しき一手。
2020年8月13日木曜日に、
「センエースwiki」というのが公開されます!
センエースに関するありとあらゆる情報が掲載されており、
「センエースを読むうえでの辞書」として完璧なのですが、
それ以外にも「無数の未公開情報」が山のように記載されております!
ぜひ、一度、ググってみてください! 13日の木曜日に公開されます!
読み物としても、非常に面白いと思いますよ!!
――――――――――――――――――――――――
43話 聖なる死神の芸術。
極大パワーアップを果たしたナイアに対し、
「うん。すごく大きいね♪ さすが、さすがぁ♪」
言いつつ、武を構えるセイバーリッチ。
口調ほど余裕はない。
というより、最初からずっと、別に余裕があるわけではない。
彼は、『必要』に駆られて『聖なる死神』を演じているだけ。
どんな時でもシニカルかつコミカルに、歪んだ笑顔でニヤリと笑う。
そんな『かつて彼が追い求めた理想の姿』を演じているだけ。
「ぶち殺してあげる♪ 『あの時』とは違うってところを、みせつけてあげたい♪」
「そりゃ、すげぇ時間が経ってんだから、『あの時』とは違うだろうぜ。しかし、結果はかわらねぇ。てめぇごときに、俺という絶望はこえられねぇ」
煽りはそこそこに、
両者は時空を駆け抜ける。
互いに距離を奪い合う、移動だけの闘い。
その戦いが、数秒過ぎたタイミングで、
ナイアが最初に仕掛けた。
ヌルリと、セイバーリッチのふところに忍んで、
「――爆牙・鳳凰仙丸(ほうおうせんがん)ランク3800――」
手の中に圧縮させた爆裂属性の塊を、
鮮やかにぶち込もうとして、
けれど、セイバーリッチは、冷静に、
「――装壁(そうへき)・不鬼銘城(ふきめいじょう)ランク3800――」
高度な防壁魔法を展開し、
ナイアの魔法をいなしてみせた。
「さすが主役級! 相変わらず、判断力いいじゃねぇか!」
「ほとんど、それだけが取り柄だからね♪」
言葉を交わし合いながらも、
両者は、貪欲かつ狡猾に、
有利を奪い取ろうと、細かく画策していく。
オーラを分断して、
八方に配置する。
命のカケラがまたたいて、うごめいて、
魂魄の死角を虎視眈々と狙いすます。
「あはは、たのしいね♪ キラキラ光る♪ ピカピカうたう! 全部が見える♪」
弾けた爆風が、逆再生したみたいに、細かなチリへと変わって、
隠忍(いんにん)しながら反撃の時期をうかがう。
無数のグリムアーツと、
それを支える数々の極大魔法。
世界が神様の絵画になる。
「勘違いもはなはだしいぜ、セイバーリッチ。まだまだ、てめぇには何も見えちゃいねぇ。本物の『絶望の底』ってのは、目視できちゃいけねぇんだ」
互いに、慇懃(いんぎん)な積み技の応酬で、メンタルを削り合っていく。
『豪快なグリムアーツ』や『派手な魔法』の影に隠れて、
緻密で繊細な11次元のチェスが行われる。
「――『凄惨たる死神の咆哮』♪」
「カオスティック・マキシマイズ・ドリームオーラァァァ!!」
厨二の神と、混沌の神が、
お互いの異常性を、これでもかとぶつけ合う。
領域外の芸術を切り取ったような、
刹那を噛み砕く静寂が、
ザラリと、互いの頬に触れた。
コンマ数秒の瞑想で明暗を上書きしていく。
これは、たがいの雅量(がりょう)を測り合う死闘。
「聖なる死神の芸術を見せたげる!!」
そう叫んでから、
セイバーリッチは、両手の拳に、聖なる死を圧縮していく。
膨れ上がる、歪なオーラ。
聖なる邪悪さという、完全なる自己矛盾で、
自身の不可解さを底上げしていく。
「――メギドグリムアーツ・セイバーゼノリカレント!!」
超次元のグリムアーツで、
ナイアに削りを入れていくセイバーリッチ。
覚悟と憤怒と執念が込められた美しき一手。
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コメント
閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中
「ノベルバユーザー551203」さん、センエース作品を多方面から楽しもうとしてくださり感謝です。基本的にはどの順番からでも楽しめるようにはしておりますが、「センエース本編」を読んで、他のキャラが気になったら、そのキャラが主役をしている作品を見る――と言う形がベストかと思います。また、関連作品の中には、「本編の切り抜き」のような形式のものもあるので、やはり、「本編」を見て、多作品――という流れがよいかと思います。ただ、もし、「最初から深掘りした楽しみ方」をしたいというのであれば、本編の序盤、サイケルを倒すところまでを読んでから、トウシが主役の「時速1500キロ」に目を通し、また本編に戻って読み進めて、センが究極超神化7に目覚めた直後に、「クズニート」→「厨二迷宮」ときて、また本編に戻る……という流れがいいのではないかと考えます(*´ω`)
ノベルバユーザー551203
センエースの関連作品いっぱいありますがどの順番で見たら一番楽しめますか?
紅月
センエースwikiなんて作ってたんですか?さすがです!作者さんありがとうございます!