センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
31話 無駄な時間。
31話 無駄な時間。
「――ぶへぁっ――」
膨らみ切った風船が割れてしまったかのように、
ゲンの意識はブチンと途切れた。
鼻血を放出し、ゲボを吐き散らす。
ゲンの精神は圧殺された。
さすがに耐えきれなかった。
「あーあー、さすがに無理かぁ! これも耐えられたら褒めてやろうと思っていたが、まあ、もちろん、耐えられねぇよぁ! ぎはははぁ!」
一通り嗜虐芯MAXの高笑いを決め込んでから、
「さぁて……それじゃあ、肉体も消滅させるとするかぁ」
そう言いながら、再度、リボルバーの銃口をゲンに向けた、
――その時、
「……あっさり折れやがって……」
ゲンがムクリと起き上がって、
そんなことをつぶやいた。
「……はぁ? おい、てめぇ……どういうことだ……完全に廃人になったはず……なのに、どういう――うぐっ!!!」
ゲン――『ナイア』が、
指をパチっと、
軽く鳴らすと、
『刈り取っちゃう者』の全身がマヒ状態に陥った。
ナイアは、動けなくなった『刈り取っちゃう者』に対して、
さほど意識を向けることなく、『自分(ゲン)』に向けてブツブツと、
「……2分30秒しか持たなかった……短すぎる……本物の舞い散る閃光ならば、たとえ同じスペックでも、最低一時間以上はもがいてみせただろう……というより、勝ってしまう可能性すらある。実際に勝てるかどうかはわからないが、『勝てるかもしれない』と思わせる『輝き』が本物にはある。だが、ゲンにその可能性を微塵も感じなかった。そして実際、ほんの数分であっさり限界……『P型センエース4号の質』が低いというのは、最初からわかっていたが、『本物』とここまで大きな差があると、さすがに……」
しぶい顔で、頭をかきむしりながら、
「……だが、これ以上のテコ入れは、本格的にバグる可能性があるから厳しい……せっかく『丁寧に積んできた前提』を、なかったことには出来ない……」
天を仰いで、
一度、深いため息をつくと、
「……ここまで粘ってはみたが……もはや、精神面を強化するのは諦めた方がよさそうだな……今のままでも、最低限の基準はクリアしていることだし……というか、そもそも、大事なのは0号のほうで、こっちはメインじゃねぇし」
そう言うと、
ナイアは、スタスタと、
痺れて動けない『刈り取っちゃう者』の眼前まで歩き、
「……『お前(刈り取っちゃう者)の方の出来』は、そこそこ悪くないんだが……イベントキャラの出来だけよくても、プレイアブルキャラが微妙だと、当然、神ゲーとは言えねぇ」
タメ息交じりにそう言うと、
ナイアは、刈り取っちゃう者の手からリボルバーを奪い取り、
その銃口を、刈り取っちゃう者の額に押し付けて、
「――エギドラオン――」
サクっと極悪魔法を使い、
刈り取っちゃう者の頭をドガンと無慈悲に吹っ飛ばした。
首から上を失った『刈り取っちゃう者』は、
ドサリと、力なく、その場に倒れこむ。
そんな『刈り取っちゃう者』に意識を向けることなく、
ナイアは、
「なんの収穫もない無駄な時間だったな……ったく……」
ダルそうに、そうつぶやいた。
「――ぶへぁっ――」
膨らみ切った風船が割れてしまったかのように、
ゲンの意識はブチンと途切れた。
鼻血を放出し、ゲボを吐き散らす。
ゲンの精神は圧殺された。
さすがに耐えきれなかった。
「あーあー、さすがに無理かぁ! これも耐えられたら褒めてやろうと思っていたが、まあ、もちろん、耐えられねぇよぁ! ぎはははぁ!」
一通り嗜虐芯MAXの高笑いを決め込んでから、
「さぁて……それじゃあ、肉体も消滅させるとするかぁ」
そう言いながら、再度、リボルバーの銃口をゲンに向けた、
――その時、
「……あっさり折れやがって……」
ゲンがムクリと起き上がって、
そんなことをつぶやいた。
「……はぁ? おい、てめぇ……どういうことだ……完全に廃人になったはず……なのに、どういう――うぐっ!!!」
ゲン――『ナイア』が、
指をパチっと、
軽く鳴らすと、
『刈り取っちゃう者』の全身がマヒ状態に陥った。
ナイアは、動けなくなった『刈り取っちゃう者』に対して、
さほど意識を向けることなく、『自分(ゲン)』に向けてブツブツと、
「……2分30秒しか持たなかった……短すぎる……本物の舞い散る閃光ならば、たとえ同じスペックでも、最低一時間以上はもがいてみせただろう……というより、勝ってしまう可能性すらある。実際に勝てるかどうかはわからないが、『勝てるかもしれない』と思わせる『輝き』が本物にはある。だが、ゲンにその可能性を微塵も感じなかった。そして実際、ほんの数分であっさり限界……『P型センエース4号の質』が低いというのは、最初からわかっていたが、『本物』とここまで大きな差があると、さすがに……」
しぶい顔で、頭をかきむしりながら、
「……だが、これ以上のテコ入れは、本格的にバグる可能性があるから厳しい……せっかく『丁寧に積んできた前提』を、なかったことには出来ない……」
天を仰いで、
一度、深いため息をつくと、
「……ここまで粘ってはみたが……もはや、精神面を強化するのは諦めた方がよさそうだな……今のままでも、最低限の基準はクリアしていることだし……というか、そもそも、大事なのは0号のほうで、こっちはメインじゃねぇし」
そう言うと、
ナイアは、スタスタと、
痺れて動けない『刈り取っちゃう者』の眼前まで歩き、
「……『お前(刈り取っちゃう者)の方の出来』は、そこそこ悪くないんだが……イベントキャラの出来だけよくても、プレイアブルキャラが微妙だと、当然、神ゲーとは言えねぇ」
タメ息交じりにそう言うと、
ナイアは、刈り取っちゃう者の手からリボルバーを奪い取り、
その銃口を、刈り取っちゃう者の額に押し付けて、
「――エギドラオン――」
サクっと極悪魔法を使い、
刈り取っちゃう者の頭をドガンと無慈悲に吹っ飛ばした。
首から上を失った『刈り取っちゃう者』は、
ドサリと、力なく、その場に倒れこむ。
そんな『刈り取っちゃう者』に意識を向けることなく、
ナイアは、
「なんの収穫もない無駄な時間だったな……ったく……」
ダルそうに、そうつぶやいた。
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