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16話 『ゲン&ラムドオーガ&ワンダーナイト』VS『覇鬼』

16話 『ゲン&ラムドオーガ&ワンダーナイト』VS『覇鬼』

「それでは、ためさせてもらおうか、中級ラムドカードの性能とやらを。……ワンダーナイト、召喚! ラムドオーガ、召喚!!」

 二体のモンスターを召喚して、
 『チョコネコのワンダーナイト』に立ち向かうゲン。

 これまでは火力不足で、どんなに効率よく闘っても5分前後の時間を必要としたが、

「……うわ、はや……」

 ラムドゴブリンやラムドキマイラとは火力が段違いのラムドオーガと、強力なワンダーナイトを使うと、『チョコネコのワンダーナイト』を倒すのに必要とする時間が余裕で一分を切った。

「強くなったと、実感するねぇ。こういう時間が一番楽しい」

 そう言いつつ、ホクホク顔で、ゲンは、二枚のラムドカードをながめる。

「どちらも、レベル2になって、さらに強化されたな。このペースだと、レベル10にするのはそう難しくない……仮に、この二枚を合体させたらどうなるか……」

 などと考えつつ、同時に、

「あと、このペースで狩れるなら、ワンダーナイトのラムドカードを量産することもできるな……てか、そもそも量産は可能なのかね……」

 などとつぶやきつつ、
 ラムド王のアプリを開き、
 説明書の欄を隅々まで調べてみると、

「……同じモンスターの二枚目を獲得するには、100体倒さないといけなくて、三枚目になると1000体必要と、ケタが増えていく感じか……合体なんかで消費すると、ラムドカード化に必要な撃破数は、10体に戻る。合体等で消費した時点で、撃破カウントは0に戻る……と。オーケー、理解した」

 スマホをしまい、
 頭の中で、

(100体か……今のペースだと、そこまで時間がかかるわけでもないが……別に『今、どうしても二枚目がほしい』ってワケじゃないし、他のモンスターのラムドカードも手に入れたいって欲求があるから……ここは先に進むべきかな)

 決断すると、
 そのまま、次のフロアへ向かうゲン。

 細い通路を進み、
 次のフロアにたどり着くと、
 そこは、先ほどとまったく同じ構造をしていた。
 色合いから何から完璧に同じ。

(フロアの作りが完全にコピー。手抜きだな。プレイヤー目線だと、出来れば、もう少し凝った造りにしてほしいところだが……)

 などと考えていると、
 フロアのど真ん中にモンスターが出現する。
 その屈強な姿を見て、
 ゲンは感嘆符を口にする。

「おお、覇鬼か……」

 登場したモンスターは、上級の鬼種。

 火力がえげつないタイプで、存在値は80前後。
 『天才型(個体値MAX)』になってくると100を超えてくる強力なモンスター。
 鬼種らしく、非常に耐性が高く、バイタリティがハンパない。

 ――そんな覇鬼と相対したゲンは、


「ワンダーナイト、召喚、ラムドオーガ、召喚」


 即座に、二体のモンスターを召喚し、
 自身も剣を抜く。

「覇鬼は、バリバリの肉弾戦タイプで、魔法防御力も『状態異常に対する耐性』も全体的に高め……戦略は必要ないというか、たてても無駄。ゴリ押しでいくしかない。強い方が勝つ殺し合い……嫌いじゃないね」

 知識をベースに作戦をたてると、
 召喚したモンスターに対し『ガンガンいこうぜ』のオーダーを発令。


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