センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
29話 『バンプティ』VS『仮バグ』。
29話 『バンプティ』VS『仮バグ』。
「貴様は『世界に対する脅威』か? もし『そうではない』というのなら、意味なく駆除したりはしないが?」
「ギギギギギッ……いきなり異次元砲をブッパしておいて、よく言う」
「無遠慮に私のパーソナルスペースに入ってきたそっちが悪い。領域侵犯者に対する迎撃処理は正当な権利として認められている、当たり前の正当防衛だ。現状、話を聞いてやっているのは、私なりの譲歩。ありがたく思え」
「ギギッ……何が譲歩だ。オレが強くて怖いから、何かしら情報を引き出したいだけだろ? 感謝なんて出来るはずがない」
「否定はせん。で? 私の質問に対する答えは? 貴様は世界の脅威か? 否か?」
「……ギギギッ……」
仮バグは、バカにしたように笑うだけで、
バンプティの問いに答えようとしない。
その態度を受けて、
バンプティは覚悟を決めた。
「その沈黙には悪意を感じるのう。……貴様が何者か知らんが、とめどない危うさを感じてしまう以上、捨て置くことはできん。私の全身全霊で……貴様を撃滅する」
そう言うと、
『バグっぽい虫』は、
ニィと笑って、
「ギギ……それでいい、バンプティ。実際のところ、オレは情報など何も持っていない。俺はただの壊れたデータ。それ以上でもそれ以下でもない」
そこで、スゥと息を吸うと、
グワっとオーラを膨らませて、
「……さあ、やろう。儀式(デコード)の時間だ……ギギッ」
(儀式? なんのことじゃ? 攪乱(かくらん)目的の虚言でしかない可能性もあるが、それ以外の可能性も……うーむ、よくわからん……が……とにかく、相手のペースに飲み込まれぬように……)
と、そこで、バンプティは、
スールとカドヒトに視線を送り、
「私がこの虫を片付けるまでの間、後ろにさがって避難しておれ!」
そう叫ぶと、
カドヒトが、
「はぁ? おいおい、それマジで言ってる? 状況考えろよ。あの虫、存在値500だから、450のあんた一人だと時間がかかると思うんですけど? 俺とスールも一緒に戦った方が効率よくね? その方が合理的じゃね?」
疑問符を投げかけると、
(不愉快な話じゃな……こいつは戦闘力だけではなく、『目』でも、私を超えておるのか……)
軽く不愉快になったが、
しかし、だからといって職務を投げ出したりはしない。
バンプティは、グっと奥歯をかみしめ、
「災害から一般人を守るのはゼノリカの仕事。力には責任が伴う。私は、どのような状況であろうと、絶対に、貴様がバカにする『聖典の教え』を遂行し続ける。それが、それだけが私の誇り!」
そう言うと、バンプティは、地を蹴って、仮バグに殴り掛かった。
そこらのモンスターならば一瞬で爆散してしまうほどの強大な一撃だったが、
仮バグは、そんなバンプティの強大な一撃をあっさりと魔法障壁で受けると、
「ギギッ……闇刃ランク23!!」
強力な魔法で応戦してきた。
(ぐっ……本当に、この虫の存在値が500だとしたら……かなり厄介な戦闘になる……)
戦闘力に差があれば、50前後の差をひっくり返すことも不可能ではないが、
(この虫……戦闘力の方も、なかなか侮れん……)
「貴様は『世界に対する脅威』か? もし『そうではない』というのなら、意味なく駆除したりはしないが?」
「ギギギギギッ……いきなり異次元砲をブッパしておいて、よく言う」
「無遠慮に私のパーソナルスペースに入ってきたそっちが悪い。領域侵犯者に対する迎撃処理は正当な権利として認められている、当たり前の正当防衛だ。現状、話を聞いてやっているのは、私なりの譲歩。ありがたく思え」
「ギギッ……何が譲歩だ。オレが強くて怖いから、何かしら情報を引き出したいだけだろ? 感謝なんて出来るはずがない」
「否定はせん。で? 私の質問に対する答えは? 貴様は世界の脅威か? 否か?」
「……ギギギッ……」
仮バグは、バカにしたように笑うだけで、
バンプティの問いに答えようとしない。
その態度を受けて、
バンプティは覚悟を決めた。
「その沈黙には悪意を感じるのう。……貴様が何者か知らんが、とめどない危うさを感じてしまう以上、捨て置くことはできん。私の全身全霊で……貴様を撃滅する」
そう言うと、
『バグっぽい虫』は、
ニィと笑って、
「ギギ……それでいい、バンプティ。実際のところ、オレは情報など何も持っていない。俺はただの壊れたデータ。それ以上でもそれ以下でもない」
そこで、スゥと息を吸うと、
グワっとオーラを膨らませて、
「……さあ、やろう。儀式(デコード)の時間だ……ギギッ」
(儀式? なんのことじゃ? 攪乱(かくらん)目的の虚言でしかない可能性もあるが、それ以外の可能性も……うーむ、よくわからん……が……とにかく、相手のペースに飲み込まれぬように……)
と、そこで、バンプティは、
スールとカドヒトに視線を送り、
「私がこの虫を片付けるまでの間、後ろにさがって避難しておれ!」
そう叫ぶと、
カドヒトが、
「はぁ? おいおい、それマジで言ってる? 状況考えろよ。あの虫、存在値500だから、450のあんた一人だと時間がかかると思うんですけど? 俺とスールも一緒に戦った方が効率よくね? その方が合理的じゃね?」
疑問符を投げかけると、
(不愉快な話じゃな……こいつは戦闘力だけではなく、『目』でも、私を超えておるのか……)
軽く不愉快になったが、
しかし、だからといって職務を投げ出したりはしない。
バンプティは、グっと奥歯をかみしめ、
「災害から一般人を守るのはゼノリカの仕事。力には責任が伴う。私は、どのような状況であろうと、絶対に、貴様がバカにする『聖典の教え』を遂行し続ける。それが、それだけが私の誇り!」
そう言うと、バンプティは、地を蹴って、仮バグに殴り掛かった。
そこらのモンスターならば一瞬で爆散してしまうほどの強大な一撃だったが、
仮バグは、そんなバンプティの強大な一撃をあっさりと魔法障壁で受けると、
「ギギッ……闇刃ランク23!!」
強力な魔法で応戦してきた。
(ぐっ……本当に、この虫の存在値が500だとしたら……かなり厄介な戦闘になる……)
戦闘力に差があれば、50前後の差をひっくり返すことも不可能ではないが、
(この虫……戦闘力の方も、なかなか侮れん……)
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