センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
33話 『ゴキのザコー』VS『全宮アギト』
33話 『ゴキのザコー』VS『全宮アギト』
「……ゴキの『リーダー』&『ナンバースリー』の二人がかりで、五歳の幼女一人殺せないとはな」
「ヤマトが寝返ったから、正確には『俺一人』で『ヤマト&ロコ』に挑んだ形だがな」
「貴様は、コスモゾーン・レリックを持っているだろう。相手が人間ならば、2人いようが、1000人いようが、関係なく殺せたはずだ」
「ヤマトやロコの領域に至っている連中×1000となれば、さすがにイグでも対処しきれないんじゃないか?」
「……おい、ごら……なんだ、さっきから、貴様の、そのナメた態度は……」
「は? 俺はいつもこんなんだろうが」
「いつもとは状況が違うだろうがっ!」
テーブルをガンと殴りつけるアギト。
高位の魔法が込められたテーブルでなかったら爆散していただろう。
今のアギトは腹芸をスッカリ忘れている。
『あふれる怒り』を一切隠すことなく、
全身全霊のむき出しで、
「いつもの貴様は、常に、完璧に仕事をこなしてきた! だからこそ、無礼な態度にも目をつむってやった! しかし、今の貴様は『何一つ成果をなせなかったクソ失態野郎』だろうがぁ! 偉そうな態度をとれる立場か、あぁん?!」
「落ち着けよ、アギト様。ことは全てエレガントに運ぼうぜ」
言いながら、ザコーは、
「あー、あー、せっかくの紅茶がこぼれたじゃねぇか」
テーブルの上にあるカップを手に取って、
紅茶を口に運ぶ。
「さすが、いい葉を使っているじゃないか……まあ、俺に『葉っぱの善し悪し』なんか、毛ほどもわからないから、ぶっちぎりでテキトーだが」
あまりにも飄々とした態度に、
毒気を抜かれたアギトは、
ソファーに全体重を預けて、
「……話の途中だったな……ザコー、どうして、ロコを殺せなかった? イグを持っている貴様なら、ヤマトとロコの二人が相手だったとしても問題なく殺せたはずだ」
「んー」
「なんだ? さっさと答えろ」
「あんまり言いたくないが……ロコの毒が想定以上に強力だったから……」
「……は?」
「いや、ほら、ロコの毒系魔法って『世界一』って評判だろ? どれほどのものか、ためしてみたくなってな。殺してしまったら、もう二度と見られないと思って、ためしに受けてみたら……ははは、普通に動けなくなってな。『俺ならいけんだろ』という見立てはあまりにも甘すぎた。ロコが時限式で解毒できる仕様にしてくれていなかったら、マジで死ぬところだった。ガチで、危なかったよ。はっはっは」
「……」
「笑ってくれよ。真顔で聞かれるとつらいじゃねぇか」
アギトは、
「はぁぁ……」
と、呆れと怒りがないまぜになった深いタメ息をついてから、
「それで……この失態、どう始末をつけるつもりだ?」
そう問いかけると、
ザコーは、ケロっとした顔で、
「ん? 俺はもう手をひかせてもらう。ルルと敵対したくはねぇ」
「……」
「そんな顔するなよ、アギト様。つぅか、幼女一人に目くじらたてんな、みっともねぇ」
「もう一度だけ言おう……貴様、自分の立場が分かっていないのか?」
「失敗したってことなら、十分にわかっているさ。裏の方じゃ、噂はすでに流れている。ヤマトが抜け、ザコーもミスを犯した。ゴキのブランドは失墜。散々だ」
そこで、ザコーは、アギトをにらみつけ、
「……ロコの暗殺なんていう『クソみたいな仕事』を押し付けられさえしなければ……こんなことにはならなかった……」
「……ゴキの『リーダー』&『ナンバースリー』の二人がかりで、五歳の幼女一人殺せないとはな」
「ヤマトが寝返ったから、正確には『俺一人』で『ヤマト&ロコ』に挑んだ形だがな」
「貴様は、コスモゾーン・レリックを持っているだろう。相手が人間ならば、2人いようが、1000人いようが、関係なく殺せたはずだ」
「ヤマトやロコの領域に至っている連中×1000となれば、さすがにイグでも対処しきれないんじゃないか?」
「……おい、ごら……なんだ、さっきから、貴様の、そのナメた態度は……」
「は? 俺はいつもこんなんだろうが」
「いつもとは状況が違うだろうがっ!」
テーブルをガンと殴りつけるアギト。
高位の魔法が込められたテーブルでなかったら爆散していただろう。
今のアギトは腹芸をスッカリ忘れている。
『あふれる怒り』を一切隠すことなく、
全身全霊のむき出しで、
「いつもの貴様は、常に、完璧に仕事をこなしてきた! だからこそ、無礼な態度にも目をつむってやった! しかし、今の貴様は『何一つ成果をなせなかったクソ失態野郎』だろうがぁ! 偉そうな態度をとれる立場か、あぁん?!」
「落ち着けよ、アギト様。ことは全てエレガントに運ぼうぜ」
言いながら、ザコーは、
「あー、あー、せっかくの紅茶がこぼれたじゃねぇか」
テーブルの上にあるカップを手に取って、
紅茶を口に運ぶ。
「さすが、いい葉を使っているじゃないか……まあ、俺に『葉っぱの善し悪し』なんか、毛ほどもわからないから、ぶっちぎりでテキトーだが」
あまりにも飄々とした態度に、
毒気を抜かれたアギトは、
ソファーに全体重を預けて、
「……話の途中だったな……ザコー、どうして、ロコを殺せなかった? イグを持っている貴様なら、ヤマトとロコの二人が相手だったとしても問題なく殺せたはずだ」
「んー」
「なんだ? さっさと答えろ」
「あんまり言いたくないが……ロコの毒が想定以上に強力だったから……」
「……は?」
「いや、ほら、ロコの毒系魔法って『世界一』って評判だろ? どれほどのものか、ためしてみたくなってな。殺してしまったら、もう二度と見られないと思って、ためしに受けてみたら……ははは、普通に動けなくなってな。『俺ならいけんだろ』という見立てはあまりにも甘すぎた。ロコが時限式で解毒できる仕様にしてくれていなかったら、マジで死ぬところだった。ガチで、危なかったよ。はっはっは」
「……」
「笑ってくれよ。真顔で聞かれるとつらいじゃねぇか」
アギトは、
「はぁぁ……」
と、呆れと怒りがないまぜになった深いタメ息をついてから、
「それで……この失態、どう始末をつけるつもりだ?」
そう問いかけると、
ザコーは、ケロっとした顔で、
「ん? 俺はもう手をひかせてもらう。ルルと敵対したくはねぇ」
「……」
「そんな顔するなよ、アギト様。つぅか、幼女一人に目くじらたてんな、みっともねぇ」
「もう一度だけ言おう……貴様、自分の立場が分かっていないのか?」
「失敗したってことなら、十分にわかっているさ。裏の方じゃ、噂はすでに流れている。ヤマトが抜け、ザコーもミスを犯した。ゴキのブランドは失墜。散々だ」
そこで、ザコーは、アギトをにらみつけ、
「……ロコの暗殺なんていう『クソみたいな仕事』を押し付けられさえしなければ……こんなことにはならなかった……」
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