センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
15話 不合格だ、おつかれぇ!
15話 不合格だ、おつかれぇ!
「お前は不合格だ。全宮学園Sクラスが求めるのは最上位の天才のみ。まれによくみる程度の『秀才』に用はない」
スッパリとそう言い切ったボーレ。
あまりにも無慈悲なその言葉を受けて、
ゲンは、少し焦った感じで、
「ええ、ちょっと待ってくださいよ。俺、まだ戦えますよ」
そう訴えかけたが、
ボーレは首を横に振り、
「そんなことは問題じゃない。試験官である俺が、『お前は合格ラインに達していない』と思った。それがすべてだ。他の誰がなんと言おうと、俺が試験官である以上、俺の意見は絶対なのだ」
「……おいおい……」
脱力するゲンに対し、
ボーレは、
「さあ、不合格者は、この場で退場だ。さっさと帰りなさい」
シッシッと手を振ってみせる。
徹底して見下した態度。
そんなボーレに、ゲンはムっとした顔で、
「こっちは人生がかかっているんだ。こんなワケのわからない終わり方なんか納得できるか」
「人生がかかっていない受験生の方が珍しい。みんな、人生を変えるために、ここにくるんだ。あと『納得のできる終わり方』を享受できる者なんてそうそういない。贅沢言うな」
そこそこ『もっともなこと』を口にするボーレに、
ゲンは『ま、そりゃそうだが』と心の中でおもいつつ、
ぼりぼりと頭をかきながら、
「……せめて、どういう風に採点したか教えてくれよ。このまま帰るのは流石に無理だ」
そう食い下がると、
ボーレは、やれやれという顔をして、
「まず、美少女を二人連れているという点が気に入らない。『両手に華とは何様だコノヤロウ減点』でマイナス80点だ」
「……はぁ?」
「ぶっちゃけ、その時点でアウトだから、それ以降の採点は無意味なのだが……一応言っておくと、目つきが悪いので、マイナス10点。あと、思ったよりも強かったのが癪に障るから、それでマイナス20点。あと、性格が悪そうで、後輩にしたくないから、とどめのマイナス50点。合計で……何点だ? 計算するのが面倒だから省くが、とりあえず、お前は多大なマイナスを積み重ねてしまったので、当然のように不合格だ。おつかれぇ!」
「……」
「なんだ、その目は。文句があるなら、俺を試験官にした全宮ルル様に言え」
ふんぞりかえってそんなことをいうボーレ。
呆れてモノも言えなくなっているゲン。
非常にカオスな空間。
数秒の沈黙ののちに、
ゲンは、軽く青い顔で、
「……ぇ、一発ギャグとかじゃなくて、マジで、俺、不合格?」
「当たり前だろうが。むしろ、逆に『不合格にならない』と思っていたことに驚きだよ。ぶっちゃけ『その程度の力しかなくて、よく試験に受けにきたな』と呆れているところだ、このカスが」
「いや、実力が足りていないのは、まあ、もちろん、わかっているんだが、しかし、将来性とか可能性とか、その辺に焦点をあててくれても――」
なお食い下がるゲンに、
「ああ、ああ、ゴチャゴチャやかましい! しったことか、お前の将来なんか! 俺にとっては『今』が全てなんだよ! 『目先のことしか興味ねぇ』――それをポリシーとして人生やらせてもらってんだよ!」
「お前は不合格だ。全宮学園Sクラスが求めるのは最上位の天才のみ。まれによくみる程度の『秀才』に用はない」
スッパリとそう言い切ったボーレ。
あまりにも無慈悲なその言葉を受けて、
ゲンは、少し焦った感じで、
「ええ、ちょっと待ってくださいよ。俺、まだ戦えますよ」
そう訴えかけたが、
ボーレは首を横に振り、
「そんなことは問題じゃない。試験官である俺が、『お前は合格ラインに達していない』と思った。それがすべてだ。他の誰がなんと言おうと、俺が試験官である以上、俺の意見は絶対なのだ」
「……おいおい……」
脱力するゲンに対し、
ボーレは、
「さあ、不合格者は、この場で退場だ。さっさと帰りなさい」
シッシッと手を振ってみせる。
徹底して見下した態度。
そんなボーレに、ゲンはムっとした顔で、
「こっちは人生がかかっているんだ。こんなワケのわからない終わり方なんか納得できるか」
「人生がかかっていない受験生の方が珍しい。みんな、人生を変えるために、ここにくるんだ。あと『納得のできる終わり方』を享受できる者なんてそうそういない。贅沢言うな」
そこそこ『もっともなこと』を口にするボーレに、
ゲンは『ま、そりゃそうだが』と心の中でおもいつつ、
ぼりぼりと頭をかきながら、
「……せめて、どういう風に採点したか教えてくれよ。このまま帰るのは流石に無理だ」
そう食い下がると、
ボーレは、やれやれという顔をして、
「まず、美少女を二人連れているという点が気に入らない。『両手に華とは何様だコノヤロウ減点』でマイナス80点だ」
「……はぁ?」
「ぶっちゃけ、その時点でアウトだから、それ以降の採点は無意味なのだが……一応言っておくと、目つきが悪いので、マイナス10点。あと、思ったよりも強かったのが癪に障るから、それでマイナス20点。あと、性格が悪そうで、後輩にしたくないから、とどめのマイナス50点。合計で……何点だ? 計算するのが面倒だから省くが、とりあえず、お前は多大なマイナスを積み重ねてしまったので、当然のように不合格だ。おつかれぇ!」
「……」
「なんだ、その目は。文句があるなら、俺を試験官にした全宮ルル様に言え」
ふんぞりかえってそんなことをいうボーレ。
呆れてモノも言えなくなっているゲン。
非常にカオスな空間。
数秒の沈黙ののちに、
ゲンは、軽く青い顔で、
「……ぇ、一発ギャグとかじゃなくて、マジで、俺、不合格?」
「当たり前だろうが。むしろ、逆に『不合格にならない』と思っていたことに驚きだよ。ぶっちゃけ『その程度の力しかなくて、よく試験に受けにきたな』と呆れているところだ、このカスが」
「いや、実力が足りていないのは、まあ、もちろん、わかっているんだが、しかし、将来性とか可能性とか、その辺に焦点をあててくれても――」
なお食い下がるゲンに、
「ああ、ああ、ゴチャゴチャやかましい! しったことか、お前の将来なんか! 俺にとっては『今』が全てなんだよ! 『目先のことしか興味ねぇ』――それをポリシーとして人生やらせてもらってんだよ!」
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