センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
4話 スーパーカリスマアウトサイダーズ・ゴキのリーダー『ザコー』。
4話 スーパーカリスマアウトサイダーズ・ゴキのリーダー『ザコー』。
「別に難しいことをする気はないよぉ。ただ、今から、あの館に入って、目についた受験生をかたっぱしからボコボコにしていくだけだよぉ」
「……」
ヤマトの発言に引いていると、
となりでロコが、
「そうね。その方がはやくて確実だわ」
当然のように同意したのを受けて、
さらにゲンはドン引いた。
「一時間くらいで全員潰して、一時間くらいで館をクリアすれば、三時間も時短になって、とってもお得だよねぇ」
「……そんなことして、ルル様に怒られないんですか? あの人、この学校の秩序の番人なんでしょ?」
そこで、ロコが、首をかしげて、
「なにを言っているの、ゲン。入学試験で隣の受験生を蹴落とすのは、エリートを目指す者にとっては当たり前のたしなみよ」
「そうだよ、ゲンくぅん。しょせん、この世は焼肉定食。焼いて食ったやつが勝ちなんだよぉ」
「……そうですか」
と、ゲンが渋い顔でそうつぶやいた時、
背後から、
「……やっぱり、お前、ヤマトか」
そんな声が聞こえて、振り返ると、
そこには、タトゥーの主張が激しいイケメンが立っていた。
イケメンは、ヤマトの顔をじろじろとながめながら、
「……完全に女……な、なんで、呪いがとけている? その呪いは一生とけないって話じゃなかったのか?」
「あれ、ザコーくん。どうして、ここにいるのかなぁ?」
スーパーカリスマアウトサイダーズ・ゴキのリーダー『ザコー』。
ポジション的には一応ヤマトの上司。
実質の関係性的には上司と部下というより、
言いたいことを好きなだけ言い合えるバディ。
「お前がかえってこないから探しにきたんだろうが。緊急用の回線にもでねぇし。……それより、答えろ、ヤマト。なんで呪いがとけている? 最強のコスモゾーン・レリックであるクツグアの呪いをとける者なんざ、この世にいないはずだろ」
「その予定だったんだけど、ちょっとくるってねぇ」
「なんだ、予定がくるったって。相変わらず、全体的にワケのわからんやつだ。……まあ、いいや。とりあえず、事故っているわけじゃなくてよかった」
安堵のタメ息を一つはさみ、
「呪いに関する『もろもろの事情』は、あとでキッチリと聞かせてもらうとして、まずは、今回のミッションについての話を進めよう」
そこで、表情を『お仕事モード』に切り替えて、
「とりあえず、アギトが『ゴキのナンバースリーともあろう者が、ロコ一人を殺すのに、いつまでかかってんだ』って切れている。そこに関しては俺も同意見だ。お前ほどの超人なら、ロコの暗殺程度、トータルで一時間もあれば余裕の安い雑用だろうが」
そこで、ザコーは、ヤマトの横にいるロコに視線を向けて、
「つぅか、なんで、暗殺対象と一緒に行動してんだよ。意味不明がすぎるぞ、ったく……まあ、そのへんも後でゆっくり聞かせてもらうとして……」
そう『前』を置いてから、
「アギトからの『ガチ依頼』を無意味に長引かせるな。さっさと全宮ロコを殺せ。そして、とっとと帰るぞ」
「ああ、ごめんねぇ。今の私はロコ様の勢力下の一人になっちゃったから、ロコ様を殺すことも、アジトに帰ることもできないねぇ」
「……はぁ?」
「で、勝手な話だけど、私、昨日付けでゴキから脱退したからぁ」
「また、ワケのわからんことを……」
深いため息をついているザコーに、
ヤマトは追撃の一手をくわえる。
「あ、その話の延長なんだけど、私も、ロコ様と一緒にこの学校に入ることにしたから。そのつもりで、よろぉ」
「別に難しいことをする気はないよぉ。ただ、今から、あの館に入って、目についた受験生をかたっぱしからボコボコにしていくだけだよぉ」
「……」
ヤマトの発言に引いていると、
となりでロコが、
「そうね。その方がはやくて確実だわ」
当然のように同意したのを受けて、
さらにゲンはドン引いた。
「一時間くらいで全員潰して、一時間くらいで館をクリアすれば、三時間も時短になって、とってもお得だよねぇ」
「……そんなことして、ルル様に怒られないんですか? あの人、この学校の秩序の番人なんでしょ?」
そこで、ロコが、首をかしげて、
「なにを言っているの、ゲン。入学試験で隣の受験生を蹴落とすのは、エリートを目指す者にとっては当たり前のたしなみよ」
「そうだよ、ゲンくぅん。しょせん、この世は焼肉定食。焼いて食ったやつが勝ちなんだよぉ」
「……そうですか」
と、ゲンが渋い顔でそうつぶやいた時、
背後から、
「……やっぱり、お前、ヤマトか」
そんな声が聞こえて、振り返ると、
そこには、タトゥーの主張が激しいイケメンが立っていた。
イケメンは、ヤマトの顔をじろじろとながめながら、
「……完全に女……な、なんで、呪いがとけている? その呪いは一生とけないって話じゃなかったのか?」
「あれ、ザコーくん。どうして、ここにいるのかなぁ?」
スーパーカリスマアウトサイダーズ・ゴキのリーダー『ザコー』。
ポジション的には一応ヤマトの上司。
実質の関係性的には上司と部下というより、
言いたいことを好きなだけ言い合えるバディ。
「お前がかえってこないから探しにきたんだろうが。緊急用の回線にもでねぇし。……それより、答えろ、ヤマト。なんで呪いがとけている? 最強のコスモゾーン・レリックであるクツグアの呪いをとける者なんざ、この世にいないはずだろ」
「その予定だったんだけど、ちょっとくるってねぇ」
「なんだ、予定がくるったって。相変わらず、全体的にワケのわからんやつだ。……まあ、いいや。とりあえず、事故っているわけじゃなくてよかった」
安堵のタメ息を一つはさみ、
「呪いに関する『もろもろの事情』は、あとでキッチリと聞かせてもらうとして、まずは、今回のミッションについての話を進めよう」
そこで、表情を『お仕事モード』に切り替えて、
「とりあえず、アギトが『ゴキのナンバースリーともあろう者が、ロコ一人を殺すのに、いつまでかかってんだ』って切れている。そこに関しては俺も同意見だ。お前ほどの超人なら、ロコの暗殺程度、トータルで一時間もあれば余裕の安い雑用だろうが」
そこで、ザコーは、ヤマトの横にいるロコに視線を向けて、
「つぅか、なんで、暗殺対象と一緒に行動してんだよ。意味不明がすぎるぞ、ったく……まあ、そのへんも後でゆっくり聞かせてもらうとして……」
そう『前』を置いてから、
「アギトからの『ガチ依頼』を無意味に長引かせるな。さっさと全宮ロコを殺せ。そして、とっとと帰るぞ」
「ああ、ごめんねぇ。今の私はロコ様の勢力下の一人になっちゃったから、ロコ様を殺すことも、アジトに帰ることもできないねぇ」
「……はぁ?」
「で、勝手な話だけど、私、昨日付けでゴキから脱退したからぁ」
「また、ワケのわからんことを……」
深いため息をついているザコーに、
ヤマトは追撃の一手をくわえる。
「あ、その話の延長なんだけど、私も、ロコ様と一緒にこの学校に入ることにしたから。そのつもりで、よろぉ」
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