センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
127話 これから先は。
127話 これから先は。
「さっぱり理屈は不明だけれど……オーケー。これから、私は、あなたの目標をサポートするため、ゲン・フォースの人生を楽しくさせてみせるよぉ」
ニカっと笑ってみせた。
その笑顔を見たナイアは、
「壊滅的に笑顔が似合わないな……」
「ひどいねぇ。乙女が笑顔を向けたのだから、もっとロマンチックに褒めてもらいたいところなのだけれど」
「乙女ねぇ……まあ、年齢的にはそう言っても問題ないとは思うが。確か、今は13歳だったっけ?」
「まだ12歳だよ。女性の年齢を、低く間違えるならともかく、高く間違えるだなんて、紳士失格だねぇ」
「紳士を気取る気はさらさらないから、別にいい」
そう言いながら、
「これからのお前の行動について、二つ、指示する」
指を二本たてて、
「一つ、これからは、ロコの勢力下の一人になれ。二つ、全宮学園に入れ」
「どっちとも、個人的には、結構やっかいな指令だねぇ。もちろん、あなたの頼みを断りはしないけどさぁ」
「その二つを守るのであれば、あとは自由だ。俺の指示をどう解釈するかも含めて、自由にやればいい」
「全宮ロコの勢力下の一人……その立ち位置でありさえすれば、どういう行動をとろうと自由ってことぉ? ふぅん……ずいぶんと緩いねぇ。その立ち位置だと、私は、あくまでも、『全宮ロコに理解を示している』という程度でしかなく『全宮ロコの命令を聞いてやる気はない』ってスタンスをとるコトも出来ると解釈できうるんだけど、それでもオーケー?」
「ああ。むしろ、気に入らない命令は無視していけ。お前はそれでいい。配下や従者といった『枠』に押し込めると、お前の輝きは死んでしまう」
「私のことがよくわかっているねぇ、ふふふぅ」
心底嬉しそうにそういうヤマトを後目に、
ナイアは、
「一応言っておくが、ゲン・フォースに『俺』のことは言うな。ゲンは、俺の記憶を持ち合わせていない。ゲンに俺の記憶は必要ない」
「意味は分からないけど、了解。あなたの命令は遵守させてもらうよぉ。なんせ、私は、あなたのパートナーだからねぇ」
「俺にとってのお前は、パートナーではなく、一支援者に過ぎないんだが……まあ、お前がどう名乗るかは自由だから、文句は言わねぇさ」
そう言い捨てると同時、ナイアは自分の頭に手をあてた。
すると、その手が、ポォと光る。
またたくような、とても淡い光。
光は虹色にまたたき、
神々しく発光する。
その直後、ナイアはフっと意識を失って、
糸の切れた人形みたいにバタリと倒れた。
ヤマトは、まったく動かなくなったナイア――ゲンに近づいて、
呼吸等を確認すると、
「気絶しているだけ……かなぁ?」
そうつぶやきつつ、
御姫様抱っこのスタイルでゲンを抱きかかえると、
「変わった生き物だねぇ……今のコレからは、まったく力を感じない……」
つぶやきつつ、
ヤマトは、ゲンの顔をじっと見つめる。
「力は感じない……なのに、なんとも不思議だねぇ……特に美形でも不細工でもない、ちょっと目つきが悪いだけの凡人顔なのに……なぜか、妙に引き付けられる……」
「さっぱり理屈は不明だけれど……オーケー。これから、私は、あなたの目標をサポートするため、ゲン・フォースの人生を楽しくさせてみせるよぉ」
ニカっと笑ってみせた。
その笑顔を見たナイアは、
「壊滅的に笑顔が似合わないな……」
「ひどいねぇ。乙女が笑顔を向けたのだから、もっとロマンチックに褒めてもらいたいところなのだけれど」
「乙女ねぇ……まあ、年齢的にはそう言っても問題ないとは思うが。確か、今は13歳だったっけ?」
「まだ12歳だよ。女性の年齢を、低く間違えるならともかく、高く間違えるだなんて、紳士失格だねぇ」
「紳士を気取る気はさらさらないから、別にいい」
そう言いながら、
「これからのお前の行動について、二つ、指示する」
指を二本たてて、
「一つ、これからは、ロコの勢力下の一人になれ。二つ、全宮学園に入れ」
「どっちとも、個人的には、結構やっかいな指令だねぇ。もちろん、あなたの頼みを断りはしないけどさぁ」
「その二つを守るのであれば、あとは自由だ。俺の指示をどう解釈するかも含めて、自由にやればいい」
「全宮ロコの勢力下の一人……その立ち位置でありさえすれば、どういう行動をとろうと自由ってことぉ? ふぅん……ずいぶんと緩いねぇ。その立ち位置だと、私は、あくまでも、『全宮ロコに理解を示している』という程度でしかなく『全宮ロコの命令を聞いてやる気はない』ってスタンスをとるコトも出来ると解釈できうるんだけど、それでもオーケー?」
「ああ。むしろ、気に入らない命令は無視していけ。お前はそれでいい。配下や従者といった『枠』に押し込めると、お前の輝きは死んでしまう」
「私のことがよくわかっているねぇ、ふふふぅ」
心底嬉しそうにそういうヤマトを後目に、
ナイアは、
「一応言っておくが、ゲン・フォースに『俺』のことは言うな。ゲンは、俺の記憶を持ち合わせていない。ゲンに俺の記憶は必要ない」
「意味は分からないけど、了解。あなたの命令は遵守させてもらうよぉ。なんせ、私は、あなたのパートナーだからねぇ」
「俺にとってのお前は、パートナーではなく、一支援者に過ぎないんだが……まあ、お前がどう名乗るかは自由だから、文句は言わねぇさ」
そう言い捨てると同時、ナイアは自分の頭に手をあてた。
すると、その手が、ポォと光る。
またたくような、とても淡い光。
光は虹色にまたたき、
神々しく発光する。
その直後、ナイアはフっと意識を失って、
糸の切れた人形みたいにバタリと倒れた。
ヤマトは、まったく動かなくなったナイア――ゲンに近づいて、
呼吸等を確認すると、
「気絶しているだけ……かなぁ?」
そうつぶやきつつ、
御姫様抱っこのスタイルでゲンを抱きかかえると、
「変わった生き物だねぇ……今のコレからは、まったく力を感じない……」
つぶやきつつ、
ヤマトは、ゲンの顔をじっと見つめる。
「力は感じない……なのに、なんとも不思議だねぇ……特に美形でも不細工でもない、ちょっと目つきが悪いだけの凡人顔なのに……なぜか、妙に引き付けられる……」
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