センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
105話 『ゴキのヤマト』VS『全宮ロコ』
105話 『ゴキのヤマト』VS『全宮ロコ』
「意味のない怨みを買うのが嫌いなんですよぉ、気持ち悪いからぁ。あなたから恨まれるのは覚悟していますよぉ。なんせ、これから殺すわけですからねぇ」
そう言いつつ、じんわりと魔力を上げるヤマト。
続けて、
「あの世で存分に恨んでくださぁい。それは当然の権利ですからぁ。けれど、この少年には何もしていないのですから、恨まれるのは、なんというか、損な気がしてイヤなのですよぉ。恨まれたことによって実害がでるか否かも重要ですが、それ以上に、なんだか損な気がしていやなのでぇす。損をするのは気持ちが悪い。わかりますぅ? この感じぃ」
「わからないわよ、さっぱり」
そう言いながら、ロコは、
「はぁぁ……っっ」
全力でオーラと魔力を練り上げていく。
(ゴキのヤマト……やはり、ただ者じゃない。ゲンの攻撃は決してヌルくなかった。しかし、まったく届いていない。強すぎる。今のあたしでは絶対に勝てない……実力に差がありすぎる……間違いなくここで終わり……何もできず、ただ無様に死ぬしかない……けれど……)
ギンと視線を光らせて、
ヤマトをにらみつけ、
「せめて、最後の最後まで……あらがってみせる……」
そうつぶやくと、
ロコは飛翔した。
獰猛に、
凶悪に、
弱い心を封じて、
――『武を信仰する羅刹』となる。
「龍毒ランク15!!」
まずは先制。
結局のところ、鉄火場で頼れるのは、慣れている技のみ。
猛毒の魔法を向けられたヤマトは、
「おっと……さすが、全宮家の御令嬢。まだ五歳と、非常に御若いのに、すさまじい魔力……あなたがもう少し成長していたら、レジストしきれませんでしたねぇ」
状態異常系は、存在値に差があればあるほど通りが悪くなる。
「今の段階でも……1000回くらい使われたら、一回くらいは通るかもしれませんねぇ」
言いながら、ヤマトは、ロコとの距離を強引に詰めて、
「けど、まあ、私は、相手に1000回も魔法を使わせるほどノンビリ屋さんではないんですけどねぇ」
微笑みながら、
「疾走風矢(しっそうふうや)ランク15」
すさまじい速度の魔法矢を放つ。
避けるどころか、目にもとまらなかった。
「がぁああ!」
右のふとももを貫通。
血があふれてふらつくロコ。
すぐさまオーラで止血するが、
「やはり、まだ御若いから、オーラのコントロールが少し甘いですねぇ……戦闘の真っ最中だというのに、止血の方にリソースをさきすぎですよ。それでは、他の箇所を狙われたときの防御が脆くなってしまう」
言いながら、ヤマトは、ロコの右肩に向けて、
「爆矢ランク10」
スピードは先ほどより遅いが、
今の体勢が崩れまくっているロコによけきることはできず、
「ぐぅ……がぁああああああ!」
右肩に刺さった魔法矢は、
コンマ数秒後にボカンと爆発した。
明らかな大ダメージ。
その場で倒れこみ、
のたうちまわりながら吐血するロコ。
そんな彼女を見下ろしながら、
ヤマトは、
「すいませんねぇ。他人を痛めつけるのは趣味じゃないんですけど、今回は、出来るだけボコボコにしてから殺してほしいとお願いされているものでぇ」
「意味のない怨みを買うのが嫌いなんですよぉ、気持ち悪いからぁ。あなたから恨まれるのは覚悟していますよぉ。なんせ、これから殺すわけですからねぇ」
そう言いつつ、じんわりと魔力を上げるヤマト。
続けて、
「あの世で存分に恨んでくださぁい。それは当然の権利ですからぁ。けれど、この少年には何もしていないのですから、恨まれるのは、なんというか、損な気がしてイヤなのですよぉ。恨まれたことによって実害がでるか否かも重要ですが、それ以上に、なんだか損な気がしていやなのでぇす。損をするのは気持ちが悪い。わかりますぅ? この感じぃ」
「わからないわよ、さっぱり」
そう言いながら、ロコは、
「はぁぁ……っっ」
全力でオーラと魔力を練り上げていく。
(ゴキのヤマト……やはり、ただ者じゃない。ゲンの攻撃は決してヌルくなかった。しかし、まったく届いていない。強すぎる。今のあたしでは絶対に勝てない……実力に差がありすぎる……間違いなくここで終わり……何もできず、ただ無様に死ぬしかない……けれど……)
ギンと視線を光らせて、
ヤマトをにらみつけ、
「せめて、最後の最後まで……あらがってみせる……」
そうつぶやくと、
ロコは飛翔した。
獰猛に、
凶悪に、
弱い心を封じて、
――『武を信仰する羅刹』となる。
「龍毒ランク15!!」
まずは先制。
結局のところ、鉄火場で頼れるのは、慣れている技のみ。
猛毒の魔法を向けられたヤマトは、
「おっと……さすが、全宮家の御令嬢。まだ五歳と、非常に御若いのに、すさまじい魔力……あなたがもう少し成長していたら、レジストしきれませんでしたねぇ」
状態異常系は、存在値に差があればあるほど通りが悪くなる。
「今の段階でも……1000回くらい使われたら、一回くらいは通るかもしれませんねぇ」
言いながら、ヤマトは、ロコとの距離を強引に詰めて、
「けど、まあ、私は、相手に1000回も魔法を使わせるほどノンビリ屋さんではないんですけどねぇ」
微笑みながら、
「疾走風矢(しっそうふうや)ランク15」
すさまじい速度の魔法矢を放つ。
避けるどころか、目にもとまらなかった。
「がぁああ!」
右のふとももを貫通。
血があふれてふらつくロコ。
すぐさまオーラで止血するが、
「やはり、まだ御若いから、オーラのコントロールが少し甘いですねぇ……戦闘の真っ最中だというのに、止血の方にリソースをさきすぎですよ。それでは、他の箇所を狙われたときの防御が脆くなってしまう」
言いながら、ヤマトは、ロコの右肩に向けて、
「爆矢ランク10」
スピードは先ほどより遅いが、
今の体勢が崩れまくっているロコによけきることはできず、
「ぐぅ……がぁああああああ!」
右肩に刺さった魔法矢は、
コンマ数秒後にボカンと爆発した。
明らかな大ダメージ。
その場で倒れこみ、
のたうちまわりながら吐血するロコ。
そんな彼女を見下ろしながら、
ヤマトは、
「すいませんねぇ。他人を痛めつけるのは趣味じゃないんですけど、今回は、出来るだけボコボコにしてから殺してほしいとお願いされているものでぇ」
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