センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
48話 確信という願望。
48話 確信という願望。
(ここまでに集めた情報を組み立ててみると……おそらく、ロコの目標は……『革命』……それも、部分的な変革ではなく、この世界の支配構造を丸ごとぶっ壊すような、超大規模革命……)
言動や思想を冷静かつ真剣に考察してみると、
『その答えにしかたどり着けないヒント』が、あまりにもありすぎた。
ほとんど『宣言』――いや『宣戦布告』にすら思える狂気の散乱。
だが、最後のところで、『やり切ってはいない』というところに、
『時期をうかがっている』という虎視眈々な狡猾さが垣間見えて、
そこからも、『冗談』ではなく、『本気』だということがうかがえる。
(もしかしたら、五大家に属する人間を『残らず皆殺し』……ぐらいのことは考えているかもしれない)
もちろん、全宮ロコと腹を割って話しをしない限り、
『具体的にどこまでのことを目標としているか』は不明なままだが、
しかし、
(どこを最終地点にしているかはわからない……けど、あの女は『自身が目標としている場所にたどり着く』まで絶対に止まらない。『想定していたミッションの半分はクリアできたからもういいや』とか『ここまできたら後は講和で進めていく』……みたいな妥協は一切ない。あの女は……最後の最後まで、とことんやる。そういう目をしていた)
ロコとは一度会っただけ。
まともな会話も出来てはいない。
だから、実際のところは何ひとつ理解できていない。
理解などできるわけがない。
――しかし、わかる。
ゲンにはわかる。
(あの女は狂人だ……俺と同じ……壊れた変態……)
全て、推察にすぎない。
確たる証拠などはない。
あくまでも、すべて、ゲンが『そう感じた』という感覚の話でしかない。
だが、ゲンには『その感覚』が『ズレてはいない』という確信があった。
(全宮ロコには味方が必要だ。『彼女の思想を邪魔する全てを排除できるぐらいの強い剣』がなければ……全宮ロコは、必ず、どこかでつぶされる)
ここに関しても確信があった。
全宮ロコの革命は、
彼女一人だと、絶対に完遂できない。
――ここに関しては、確信というより『そうであってくれなければ困る』という願望に近い妄信なのだが、ゲンの無意識下の中では、やはりどうしても『確信』でしかないのだ。
全宮ロコが、一人で全てを成すことが可能な完全なる超人で会った場合、
ゲンは、『自分の居場所』を見失ってしまう。
それは、ゲンにとって、決してあってはならないこと。
だからこそ、ゲンは、自分が望む答えに引っ張られる形で、
最終的な結論を導き出した。
(全宮ロコの革命に必要な剣に……俺はなる)
――仮の話をしよう。
仮に、
ゲンに対して、
『なぜ、そこまでかたくなに全宮ロコの革命に手を貸そうとする?』
と尋ねれば、
ゲンは、迷わずにこう言うだろう。
『それは、アレだ。アレのアレ力がアレでソレだからだよ。言わなくてもわかるだろ?』と。
ゲンは間違いなく、全宮ロコに一目ぼれした。
しかし、おどろくべきことに、
ゲンは、自分がロコに一目ぼれしたということに、
――気づいていない。
(ここまでに集めた情報を組み立ててみると……おそらく、ロコの目標は……『革命』……それも、部分的な変革ではなく、この世界の支配構造を丸ごとぶっ壊すような、超大規模革命……)
言動や思想を冷静かつ真剣に考察してみると、
『その答えにしかたどり着けないヒント』が、あまりにもありすぎた。
ほとんど『宣言』――いや『宣戦布告』にすら思える狂気の散乱。
だが、最後のところで、『やり切ってはいない』というところに、
『時期をうかがっている』という虎視眈々な狡猾さが垣間見えて、
そこからも、『冗談』ではなく、『本気』だということがうかがえる。
(もしかしたら、五大家に属する人間を『残らず皆殺し』……ぐらいのことは考えているかもしれない)
もちろん、全宮ロコと腹を割って話しをしない限り、
『具体的にどこまでのことを目標としているか』は不明なままだが、
しかし、
(どこを最終地点にしているかはわからない……けど、あの女は『自身が目標としている場所にたどり着く』まで絶対に止まらない。『想定していたミッションの半分はクリアできたからもういいや』とか『ここまできたら後は講和で進めていく』……みたいな妥協は一切ない。あの女は……最後の最後まで、とことんやる。そういう目をしていた)
ロコとは一度会っただけ。
まともな会話も出来てはいない。
だから、実際のところは何ひとつ理解できていない。
理解などできるわけがない。
――しかし、わかる。
ゲンにはわかる。
(あの女は狂人だ……俺と同じ……壊れた変態……)
全て、推察にすぎない。
確たる証拠などはない。
あくまでも、すべて、ゲンが『そう感じた』という感覚の話でしかない。
だが、ゲンには『その感覚』が『ズレてはいない』という確信があった。
(全宮ロコには味方が必要だ。『彼女の思想を邪魔する全てを排除できるぐらいの強い剣』がなければ……全宮ロコは、必ず、どこかでつぶされる)
ここに関しても確信があった。
全宮ロコの革命は、
彼女一人だと、絶対に完遂できない。
――ここに関しては、確信というより『そうであってくれなければ困る』という願望に近い妄信なのだが、ゲンの無意識下の中では、やはりどうしても『確信』でしかないのだ。
全宮ロコが、一人で全てを成すことが可能な完全なる超人で会った場合、
ゲンは、『自分の居場所』を見失ってしまう。
それは、ゲンにとって、決してあってはならないこと。
だからこそ、ゲンは、自分が望む答えに引っ張られる形で、
最終的な結論を導き出した。
(全宮ロコの革命に必要な剣に……俺はなる)
――仮の話をしよう。
仮に、
ゲンに対して、
『なぜ、そこまでかたくなに全宮ロコの革命に手を貸そうとする?』
と尋ねれば、
ゲンは、迷わずにこう言うだろう。
『それは、アレだ。アレのアレ力がアレでソレだからだよ。言わなくてもわかるだろ?』と。
ゲンは間違いなく、全宮ロコに一目ぼれした。
しかし、おどろくべきことに、
ゲンは、自分がロコに一目ぼれしたということに、
――気づいていない。
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