センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
40話 俺以外、全員、エゲつないくらい強い……
40話 俺以外、全員、エゲつないくらい強い……
「どうやら、毒が盛られていたみたいですね。僕の回復魔法ではくっつけることはできません」
「え、本当に? ……どうしよう」
「上に頼むしかありませんね。中枢の誰かなら、どうにかなるでしょう」
「……マジでか……ただでさえ、怒られるのが確定しているってのに……」
「完全に自業自得ですね」
ゲンをつれてきていなければ、
もう少しスマートにことを運ぶことができたはず。
だから、これは、完全にソウルさんの自業自得。
それを自分でも理解しているソウルさんは、
「……やれやれ……まあ、仕方ない」
そう言って笑うしかなかった。
柔らかく微笑んでいるソウルさんを見て、
「なに一つ仕方なくねぇよ」
ヒジカはため息をつく。
そんな彼らの様子を見学していたゲンは、
(……俺以外、全員……エゲつないくらい強い……)
父の強さに感銘を受けていた。
(ルスも、オキも、ヒジカもハンパじゃなく強かった……が、ソウルさんは、その一歩上をいっている)
技の鋭さとか、魔力やオーラの総量とか、
そういう一つ一つが上質。
(人間の限界、武の極みとも思える完璧なムーブ……ソウルさんほどの領域に至ってなお……『全宮が所有する一組織の長』に過ぎないのか……)
父の――ソウルさんの強さはハンパではない。
現時点のゲンの視点だと、
『世界最高』『人類最強』とすら思える圧倒的な力。
はじめて『パパス』と一緒に『スライムと戦った時の記憶』を思い返せば、
今のゲンの気持ちが少しはわかるだろうか。
(毒組は、五大家が保有する武装組織の中だと、ランク的には中の上といったところ……)
この世界に転生して以降も、書物をたくさん読んできたので、
世界の構造について、ゲンは、ある程度知っている。
世界最強の特殊部隊である『クリムゾン・スターズ』の強さを仮に100点とした場合、
毒組の点数は、20点といったところ。
クリムゾン・スターズが群を抜いているため、
相対的な点数をつけると、どうしても低くなってしまうが、
全体で見た時のランク付けでいくと、中の上になる。
(毒組は、あくまでも、特殊部隊の一つに過ぎない。一般人よりは遥かに強い『超人枠』だけれど、五大家の中枢からはほど遠い。……中枢には、もっと尋常ではないバケモノが集まっている。中枢に位置する者たちは、もっと、もっと、果てしなく、えげつない……)
五大家の血筋とは会ったことがないので、
本当のところがどうなのかは知らないが、
どの書物にも、五大家は別格と記されており、
かつ、
WEB版に登場した何人かの五大家は、
誰もかれも、エゲつないスペックを有していた。
(俺が得た情報が全て本当なら……五大家はやべぇ……今のままでは、永遠に届く気がしない『果て』にあるような気がしてならない……)
正直、少しナメていた。
数真を有している自分は、今後も、これまで通りに努力を積み、順当に大人になれば、
それだけでも、最強クラスにたどり着けるのではないだろうかと甘く考えていた。
(今のままやっていたら、この人たちに勝つことすら不可能……)
「どうやら、毒が盛られていたみたいですね。僕の回復魔法ではくっつけることはできません」
「え、本当に? ……どうしよう」
「上に頼むしかありませんね。中枢の誰かなら、どうにかなるでしょう」
「……マジでか……ただでさえ、怒られるのが確定しているってのに……」
「完全に自業自得ですね」
ゲンをつれてきていなければ、
もう少しスマートにことを運ぶことができたはず。
だから、これは、完全にソウルさんの自業自得。
それを自分でも理解しているソウルさんは、
「……やれやれ……まあ、仕方ない」
そう言って笑うしかなかった。
柔らかく微笑んでいるソウルさんを見て、
「なに一つ仕方なくねぇよ」
ヒジカはため息をつく。
そんな彼らの様子を見学していたゲンは、
(……俺以外、全員……エゲつないくらい強い……)
父の強さに感銘を受けていた。
(ルスも、オキも、ヒジカもハンパじゃなく強かった……が、ソウルさんは、その一歩上をいっている)
技の鋭さとか、魔力やオーラの総量とか、
そういう一つ一つが上質。
(人間の限界、武の極みとも思える完璧なムーブ……ソウルさんほどの領域に至ってなお……『全宮が所有する一組織の長』に過ぎないのか……)
父の――ソウルさんの強さはハンパではない。
現時点のゲンの視点だと、
『世界最高』『人類最強』とすら思える圧倒的な力。
はじめて『パパス』と一緒に『スライムと戦った時の記憶』を思い返せば、
今のゲンの気持ちが少しはわかるだろうか。
(毒組は、五大家が保有する武装組織の中だと、ランク的には中の上といったところ……)
この世界に転生して以降も、書物をたくさん読んできたので、
世界の構造について、ゲンは、ある程度知っている。
世界最強の特殊部隊である『クリムゾン・スターズ』の強さを仮に100点とした場合、
毒組の点数は、20点といったところ。
クリムゾン・スターズが群を抜いているため、
相対的な点数をつけると、どうしても低くなってしまうが、
全体で見た時のランク付けでいくと、中の上になる。
(毒組は、あくまでも、特殊部隊の一つに過ぎない。一般人よりは遥かに強い『超人枠』だけれど、五大家の中枢からはほど遠い。……中枢には、もっと尋常ではないバケモノが集まっている。中枢に位置する者たちは、もっと、もっと、果てしなく、えげつない……)
五大家の血筋とは会ったことがないので、
本当のところがどうなのかは知らないが、
どの書物にも、五大家は別格と記されており、
かつ、
WEB版に登場した何人かの五大家は、
誰もかれも、エゲつないスペックを有していた。
(俺が得た情報が全て本当なら……五大家はやべぇ……今のままでは、永遠に届く気がしない『果て』にあるような気がしてならない……)
正直、少しナメていた。
数真を有している自分は、今後も、これまで通りに努力を積み、順当に大人になれば、
それだけでも、最強クラスにたどり着けるのではないだろうかと甘く考えていた。
(今のままやっていたら、この人たちに勝つことすら不可能……)
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