センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
10話 才能という理不尽。
10話 才能という理不尽。
(魔法のメニューは……あ、あった、あった。とりあえず、スライムは属性魔法に弱いから……火矢を獲得して、あのクソスライムの顔面にたたきこ……ん? 20000?!)
スライムを倒すべく、
魔法を習得しようとしたゲンに立ちふさがった難問。
それは、『才能』という名の狂気的な理不尽!!
(雷属性の魔法は比較的安いけど……それでも、最低1500は必要……もしかして、俺、魔法の才能がない?)
必要となる『初期ポイント(トリックレベル0の状態)』は『その人間の先天的資質』によって変動する。
その知識をWRB小説で得ているゲンは、
(WEB小説の主人公と比較すると……魔法だけじゃなく、全体的に、必要なポイントが高い。確か、あの主人公って『才能的にはそこそこ』って扱いだったよな……)
決して『才能がある』という扱いではなく、
平々凡々よりは少しマシという程度だった。
数値だけに焦点をあてた『比較の話』でいくと、
ゲンの才能は、平々凡々を大きく下回っている。
(……俺、どんだけ才能ねぇんだよ……泣きたくなるな……俺には『突出した才能が一つもない』って事実には、前世の幼児時代から、うっすらと気づいていたが……こうして、数字で目の当たりにすると……ただただつらい……)
幼いころから知っていた。
自分には才能がないってこと。
『才能』とは、ようするにブースター。
『同じ努力』を積んだ時に『どれだけの差』が生まれるか――それが才能。
ゲン(センエース)には、それが全くない。
(……まあ、才能がないなら、努力で補ってやるだけだがな……これまでずっとそうやってきた……)
その結果『とんでもない変態的ド天才』に圧倒的敗北をくらい、一度心がベッキリとへし折れたわけなのだが、しかし、いつまでも折れっぱなしではいられないのがセンエース最大の先天的資質。
そして、それこそが、ほかのすべての才能をぶっちぎって見せた、至高の資質。
「しかし……まいったな……現状だとスライムの一匹も殺せないのか……まあ、そうだよな。俺、まだ二歳児だし……手とか、こんなちっさいし……」
自分の両手を見つめてタメ息をつく。
あまりにも小さいおてて。
プッシュアップをしようにも、一回とて体を支えることができない細すぎる腕。
ちょっと本腰を入れて動こうとすると、簡単に転倒するバランスの悪い体躯。
「しかし、だからって、ノホホンと子供時代を過ごすわけにはいかない……『不老不死のスペシャル』さえ獲得できれば、それ以降は焦る必要なんか無いが、不老不死が取れないと、90歳前後で死んでしまう……」
『不老不死のスペシャル』を獲得するのに必要な努力ポイントは、
なんと、驚愕の15億ポイント。
ノホホンと生きていては届かない数字。
「不老不死さえ獲得できれば、あとはいくらでも時間を使える。よって、最優先は、不老不死をとること……しかし、15億というボッタクリ的数値である以上、ダラダラ生きていたら、取れるわけがない……今のうちから、計画的に、かつ、貪欲に、努力ポイントをためていかないと、間違いなく、獲得する前に死ぬ……」
(魔法のメニューは……あ、あった、あった。とりあえず、スライムは属性魔法に弱いから……火矢を獲得して、あのクソスライムの顔面にたたきこ……ん? 20000?!)
スライムを倒すべく、
魔法を習得しようとしたゲンに立ちふさがった難問。
それは、『才能』という名の狂気的な理不尽!!
(雷属性の魔法は比較的安いけど……それでも、最低1500は必要……もしかして、俺、魔法の才能がない?)
必要となる『初期ポイント(トリックレベル0の状態)』は『その人間の先天的資質』によって変動する。
その知識をWRB小説で得ているゲンは、
(WEB小説の主人公と比較すると……魔法だけじゃなく、全体的に、必要なポイントが高い。確か、あの主人公って『才能的にはそこそこ』って扱いだったよな……)
決して『才能がある』という扱いではなく、
平々凡々よりは少しマシという程度だった。
数値だけに焦点をあてた『比較の話』でいくと、
ゲンの才能は、平々凡々を大きく下回っている。
(……俺、どんだけ才能ねぇんだよ……泣きたくなるな……俺には『突出した才能が一つもない』って事実には、前世の幼児時代から、うっすらと気づいていたが……こうして、数字で目の当たりにすると……ただただつらい……)
幼いころから知っていた。
自分には才能がないってこと。
『才能』とは、ようするにブースター。
『同じ努力』を積んだ時に『どれだけの差』が生まれるか――それが才能。
ゲン(センエース)には、それが全くない。
(……まあ、才能がないなら、努力で補ってやるだけだがな……これまでずっとそうやってきた……)
その結果『とんでもない変態的ド天才』に圧倒的敗北をくらい、一度心がベッキリとへし折れたわけなのだが、しかし、いつまでも折れっぱなしではいられないのがセンエース最大の先天的資質。
そして、それこそが、ほかのすべての才能をぶっちぎって見せた、至高の資質。
「しかし……まいったな……現状だとスライムの一匹も殺せないのか……まあ、そうだよな。俺、まだ二歳児だし……手とか、こんなちっさいし……」
自分の両手を見つめてタメ息をつく。
あまりにも小さいおてて。
プッシュアップをしようにも、一回とて体を支えることができない細すぎる腕。
ちょっと本腰を入れて動こうとすると、簡単に転倒するバランスの悪い体躯。
「しかし、だからって、ノホホンと子供時代を過ごすわけにはいかない……『不老不死のスペシャル』さえ獲得できれば、それ以降は焦る必要なんか無いが、不老不死が取れないと、90歳前後で死んでしまう……」
『不老不死のスペシャル』を獲得するのに必要な努力ポイントは、
なんと、驚愕の15億ポイント。
ノホホンと生きていては届かない数字。
「不老不死さえ獲得できれば、あとはいくらでも時間を使える。よって、最優先は、不老不死をとること……しかし、15億というボッタクリ的数値である以上、ダラダラ生きていたら、取れるわけがない……今のうちから、計画的に、かつ、貪欲に、努力ポイントをためていかないと、間違いなく、獲得する前に死ぬ……」
コメント