センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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7話 Pタイプ数真4号。

 7話 Pタイプ数真4号。

(ここは間違いなく真・第一アルファ……死ぬ直前に読んだWEB小説の舞台……これが『偶然だ』とは思えない……が、偶然ではないのなら、これはいったいどういうことなのか……小説の世界が現実化した? それとも、あの小説は、この世界を描いた? ……んー、わからん……)

 考えてみたものの、答えを得られそうにはなかったので、

(ま、別にいっか……そんな事よりも、大事なことは……)

 自分の状況に対しての考察よりも、
 ゲンには確認しておかなければいけないことがあった。

「アリアさん、スマホ買って。安いのでいいから」

 第一アルファと同じく、
 この真・第一アルファでも広く使われているデバイス。
 それがスマホ。

 電力ではなく魔力を動力としているものであり、
 第一アルファのソレとは、根本的に『質』が違うものだが、
 形状であったり、使用目的であったりなどは、だいたいかぶっている。
 通信や、情報へのアクセス、アプリケーションの使用などなど。


「二歳の子供に必要なものじゃありません。あと、お母さんと言いなさい」


 母――アリア・フォースは、そう言って取り合ってくれなかったが、

「いいじゃないか。ハイテク機器には、小さいころから触れておいた方がいい。悪影響な部分はブロックも可能なのだから」

 父――ソウル・フォースは、そう言って、
 あっさりと、買い与えてくれた。

「さんきゅー、ソウルさん」

「使い方を間違えないように。あと、お父さんと言いなさい」

 スマホを手に入れたゲンは、
 さっそく、裏技を試そうと、
 スタートメニューからコマンドプロンプトを起動させる。
 真っ黒な画面になったのを確認すると、
 ゲンは、

(確か……『P.type‐数真‐ナンバー4』……だったよな……)

 WEB小説で得た知識を実践しようと、
 スマホに秘密のコードを打ち込んでいく。

(……さぁて、本当にできるかなぁ……『実行』!!)



『――Pタイプ数真4号を起動します――』



 簡易なメッセージがスマホの画面に表示されたかと思った直後、
 スマホに、とあるアプリが勝手にダウンロードされ、
 かつ、勝手に起動した。

(……ぉお……マジで使えるのか……Pタイプ数真4号……)

 軽く感動しつつ、

(くくく……これで、俺は無敵だ……ほかの連中は、努力をしても、それが実を結ぶかどうかわからない中でもがかないといけないが……俺は、努力ポイントさえ溜めてしまえば、あとは、好きに自分をカスタムできる。このアドバンテージはでかすぎる!)

 ――たとえば、魔法。
 取得できる魔法は生まれつき決まっているのが基本だが、
 ゲンの場合は、努力ポイントを振り分けさえすれば、いくらでも自由に会得できる。

 ――例えば、基礎ステータス。
 普通、
 『攻撃力を上げよう』と思えば『腕立て』、
 『スタミナを上げよう』と思えば『ランニング』、
 といった感じに、特化した訓練が必要となるが、
 ゲンの場合、とにかく『努力ポイント』を溜めて、
 振り分けさえすれば、どの能力であれ無限に上昇させることができる。

 ――例えば、レベル。
 普通、レベルを上げるには『魂魄の回収』が不可欠になるが、
 Pタイプ数真4号があれば、努力ポイントを振るだけでもレベルを上げることが可能。


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