センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
4話 センエース、お前は誰だ?
4話 センエース、お前は誰だ?
困惑が止まらない閃。
そんな閃の態度を受けて、
「くそっ……ダメだ! こいつ、マジでダメだ! はやくなんとかしないと!」
頭を抱える反町。
異常状況は止まらない。
「もう……マジで、これ、どういう状況? お前は、俺に、どうしてほしいんだよ。さっぱり見えてこねぇ。つぅか、マジで、腕、離してくんない? ほんと、普通に怖いんだけど。俺、もう帰りたいんだって。39分の電車に乗りたくて仕方ない感じのアレなの」
と、そこで、
反町は、
「……これはズレすぎだ……流石に調節しないとダメだな……」
小さな声でそうつぶやくと、
バっと顔を上げて、
ガバっと、閃の頭を両手でつかみ、
「あっ? おい、ちょ、何を――」
力強く、左右前後に揺らしながら、
「閃壱番(せんえーす)!! お前は誰だ?!!」
耳元で大声。
脈絡もクソもない、かなり高度ないやがらせ。
「な、なんで、頭、ゆらしてくる! あと、声、でけぇ!」
頭を掴んでくる反町の手を振り払って、
「何がしてぇんだよ、マジで! 怖さ通りこして、純粋無垢な怒りまで沸き上がってきたぞ! 俺を怒らせるとは、大したもんだよ、お前!」
「小ボケはいいから、さっさと答えろ、閃壱番。お前は誰だ?」
「当人のフルネームを口にしながら自己紹介要求って……斬新だな」
「いいから答えろ、お前は誰だ?」
そこで、閃は、一度、ポリポリと頭をかいてから、
軽いタメ息をついて、
「……俺の名前はセンエース。帰宅部の永久欠番。運命を調律する孤高の大エース」
「よし、おっけぇ」
両手をたたいて喜ぶ反町。
閃の視点だと、反町の行動は、一挙手一投足が異常だった。
「……なにが、オッケーなんだよ。ほんとに、全部わかんねぇ……一応、求められているセリフはコレかなぁって感じで乗ってはみたけれど、いまだに、マジで意味がさっぱりわからないんだけど」
「ここまでの流れは忘れろ。再度、仕切り直しだ」
ごほんとセキをしてから、
反町は、
「……あ、そんなことより、閃。明日のレクリエーションで必要なタスキ。買っておいてくれた?」
「話の変わる角度がエグいな……てか……は? タスキ? なんだよ、それ? 概念レベルで知らんのだけど」
「よしよし、いいぞ」
そこで、反町は、一度ニタっと微笑んでから、
「先週の金曜、放課後のホームルームできまったんだよ。お前は6限終了のチャイムと同時に、そっこうで帰ったから、もちろん知らんと思うけど」
「……おいおい、マジかよ……なんで、俺がいないタイミングで、そんな大事な話し合いしてんだよ。これ、普通にイジメだぞ。教育委員会のお手を煩わせる系のアレだぞ」
「……」
再度、渋い顔をして黙りこくった反町。
静寂な時間の中で、閃は、
「黙んなや、クソが。なんか、ボケてもないのに、スべった感じになってんだろうが。マジでもろもろ勘弁してくれ。反町、お前のいやがらせは……なんというか、いちいち、コクとホップがエグすぎる」
疲れた顔でそうつぶやく閃。
反町は、
「……まあ、いいや。完全ではないが、多少は修正できた……これ以上やるとバグる可能性もあるし、もう、あきらめて、これでいこう……」
困惑が止まらない閃。
そんな閃の態度を受けて、
「くそっ……ダメだ! こいつ、マジでダメだ! はやくなんとかしないと!」
頭を抱える反町。
異常状況は止まらない。
「もう……マジで、これ、どういう状況? お前は、俺に、どうしてほしいんだよ。さっぱり見えてこねぇ。つぅか、マジで、腕、離してくんない? ほんと、普通に怖いんだけど。俺、もう帰りたいんだって。39分の電車に乗りたくて仕方ない感じのアレなの」
と、そこで、
反町は、
「……これはズレすぎだ……流石に調節しないとダメだな……」
小さな声でそうつぶやくと、
バっと顔を上げて、
ガバっと、閃の頭を両手でつかみ、
「あっ? おい、ちょ、何を――」
力強く、左右前後に揺らしながら、
「閃壱番(せんえーす)!! お前は誰だ?!!」
耳元で大声。
脈絡もクソもない、かなり高度ないやがらせ。
「な、なんで、頭、ゆらしてくる! あと、声、でけぇ!」
頭を掴んでくる反町の手を振り払って、
「何がしてぇんだよ、マジで! 怖さ通りこして、純粋無垢な怒りまで沸き上がってきたぞ! 俺を怒らせるとは、大したもんだよ、お前!」
「小ボケはいいから、さっさと答えろ、閃壱番。お前は誰だ?」
「当人のフルネームを口にしながら自己紹介要求って……斬新だな」
「いいから答えろ、お前は誰だ?」
そこで、閃は、一度、ポリポリと頭をかいてから、
軽いタメ息をついて、
「……俺の名前はセンエース。帰宅部の永久欠番。運命を調律する孤高の大エース」
「よし、おっけぇ」
両手をたたいて喜ぶ反町。
閃の視点だと、反町の行動は、一挙手一投足が異常だった。
「……なにが、オッケーなんだよ。ほんとに、全部わかんねぇ……一応、求められているセリフはコレかなぁって感じで乗ってはみたけれど、いまだに、マジで意味がさっぱりわからないんだけど」
「ここまでの流れは忘れろ。再度、仕切り直しだ」
ごほんとセキをしてから、
反町は、
「……あ、そんなことより、閃。明日のレクリエーションで必要なタスキ。買っておいてくれた?」
「話の変わる角度がエグいな……てか……は? タスキ? なんだよ、それ? 概念レベルで知らんのだけど」
「よしよし、いいぞ」
そこで、反町は、一度ニタっと微笑んでから、
「先週の金曜、放課後のホームルームできまったんだよ。お前は6限終了のチャイムと同時に、そっこうで帰ったから、もちろん知らんと思うけど」
「……おいおい、マジかよ……なんで、俺がいないタイミングで、そんな大事な話し合いしてんだよ。これ、普通にイジメだぞ。教育委員会のお手を煩わせる系のアレだぞ」
「……」
再度、渋い顔をして黙りこくった反町。
静寂な時間の中で、閃は、
「黙んなや、クソが。なんか、ボケてもないのに、スべった感じになってんだろうが。マジでもろもろ勘弁してくれ。反町、お前のいやがらせは……なんというか、いちいち、コクとホップがエグすぎる」
疲れた顔でそうつぶやく閃。
反町は、
「……まあ、いいや。完全ではないが、多少は修正できた……これ以上やるとバグる可能性もあるし、もう、あきらめて、これでいこう……」
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