センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
80話 史上最強の俺。
80話 史上最強の俺。
「勘弁してくれ! 俺は、あんたの力になれる! あんたの怖さはよくわかった! あんたにつく! 従順を貫く! だから、その狂気をしまってくれ! 拷問はやめてくれ! もうわかったからぁあああ!」
必死になって懇願。
華麗にシッポを振って見せるゴミス。
しかし、ドナは、そんなゴミスの目を見て、
「まだ折れていないか……なかなか骨がある」
そう評価をくだした。
ドナは、ニっと嗜虐的な笑みを浮かべて、
「コウモリを飼う気はない」
言いながら、ゴミスの胸部に、鋭い右腕を突き刺した。
「がっはぁぁっっ!」
血を吐き出すゴミス。
ここまでで、すでに、致死量の血を吐いているが、
ゴミスはまだまだ死にそうにない。
心臓をワシ掴みにされ、
グニャリとつぶされ、
「がぁああああああ!」
凄惨な悲鳴を上げるが、
しかし、それでも許してもらえず、
安らかに死ぬことすら叶わない地獄の底で――
「ど、どうしろってんだ……」
その言葉は、ドナに問いかけるわけではなかった。
自分の不運に対する嘆きでしかない。
『もう、どうしたらいいかわからない』――その想いがこぼれただけ。
そんなゴミスに、
ドナは、
「本気で抵抗してみるといい。これまでのような、『未来に対する警戒心』でいっぱいの『うかがうような立ち回り』ではなく、最後の最後に、一度でいいから、全身全霊、魂の全力で……私に挑んでみるといい」
「……」
「そうすれば、何か、わかることもあるだろう」
穏やかな言葉。
その後に、
ドナは、ゆっくりと武を構えた。
本当にどうしたらいいかわからなくなった『心の迷子状態』のゴミスは、
つい、反射的に、思考を放棄して、雑念を捨てて、
まっすぐに、ドナの武を見つめてしまった。
だから、
(……美しい……)
きわめて単純に、そう思ってしまった。
とにかく洗練されている一挙手一投足。
ピンと張った指先。
吸い込まれるような瞳。
まったく歪みを感じさせない体軸。
それほどの『武』を、目の当たりにしてしまったせいか、
ゴミスの『頭の中』から、『未来』が霧散した。
『今』に対する没頭。
無我の境地と言えるほどの高みではないが、
今、この瞬間におけるゴミスは、雲のように自由だった。
自由になったゴミスは、ドナに対し、
『今』の中で、自分の『全て』をぶつける。
強化魔法がかかっている事とは別に、
体が驚くほど素直に動く。
握りしめた拳が軽い。
風なんてまったく吹いていないのに、
――追い風を感じた。
(間違いなく……今の俺は、俺史上最強……っ)
汗が目に入った。
ピリっと痛み。
けれど、心地いい。
美しさの中で没頭。
ドナとの闘いは、すべてが紙一重。
一瞬でも雑念が入れば持っていかれてしまう――そんなスレスレの極地。
武を交わし合って、
だから、ゴミスは、ドナを知る。
「――どうやったら、それほどの高みに……?」
つい、口からついて出た。
余計な雑念からではない。
純粋で無垢な疑問から。
ドナが立っている世界は、
ゴミスの想像の向こう側。
たどり着ける気がしない世界。
ゴミスの純粋な質問に対し、
ドナは、穏やかな声で、
「私はまだ高みに立っていない」
「勘弁してくれ! 俺は、あんたの力になれる! あんたの怖さはよくわかった! あんたにつく! 従順を貫く! だから、その狂気をしまってくれ! 拷問はやめてくれ! もうわかったからぁあああ!」
必死になって懇願。
華麗にシッポを振って見せるゴミス。
しかし、ドナは、そんなゴミスの目を見て、
「まだ折れていないか……なかなか骨がある」
そう評価をくだした。
ドナは、ニっと嗜虐的な笑みを浮かべて、
「コウモリを飼う気はない」
言いながら、ゴミスの胸部に、鋭い右腕を突き刺した。
「がっはぁぁっっ!」
血を吐き出すゴミス。
ここまでで、すでに、致死量の血を吐いているが、
ゴミスはまだまだ死にそうにない。
心臓をワシ掴みにされ、
グニャリとつぶされ、
「がぁああああああ!」
凄惨な悲鳴を上げるが、
しかし、それでも許してもらえず、
安らかに死ぬことすら叶わない地獄の底で――
「ど、どうしろってんだ……」
その言葉は、ドナに問いかけるわけではなかった。
自分の不運に対する嘆きでしかない。
『もう、どうしたらいいかわからない』――その想いがこぼれただけ。
そんなゴミスに、
ドナは、
「本気で抵抗してみるといい。これまでのような、『未来に対する警戒心』でいっぱいの『うかがうような立ち回り』ではなく、最後の最後に、一度でいいから、全身全霊、魂の全力で……私に挑んでみるといい」
「……」
「そうすれば、何か、わかることもあるだろう」
穏やかな言葉。
その後に、
ドナは、ゆっくりと武を構えた。
本当にどうしたらいいかわからなくなった『心の迷子状態』のゴミスは、
つい、反射的に、思考を放棄して、雑念を捨てて、
まっすぐに、ドナの武を見つめてしまった。
だから、
(……美しい……)
きわめて単純に、そう思ってしまった。
とにかく洗練されている一挙手一投足。
ピンと張った指先。
吸い込まれるような瞳。
まったく歪みを感じさせない体軸。
それほどの『武』を、目の当たりにしてしまったせいか、
ゴミスの『頭の中』から、『未来』が霧散した。
『今』に対する没頭。
無我の境地と言えるほどの高みではないが、
今、この瞬間におけるゴミスは、雲のように自由だった。
自由になったゴミスは、ドナに対し、
『今』の中で、自分の『全て』をぶつける。
強化魔法がかかっている事とは別に、
体が驚くほど素直に動く。
握りしめた拳が軽い。
風なんてまったく吹いていないのに、
――追い風を感じた。
(間違いなく……今の俺は、俺史上最強……っ)
汗が目に入った。
ピリっと痛み。
けれど、心地いい。
美しさの中で没頭。
ドナとの闘いは、すべてが紙一重。
一瞬でも雑念が入れば持っていかれてしまう――そんなスレスレの極地。
武を交わし合って、
だから、ゴミスは、ドナを知る。
「――どうやったら、それほどの高みに……?」
つい、口からついて出た。
余計な雑念からではない。
純粋で無垢な疑問から。
ドナが立っている世界は、
ゴミスの想像の向こう側。
たどり着ける気がしない世界。
ゴミスの純粋な質問に対し、
ドナは、穏やかな声で、
「私はまだ高みに立っていない」
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