センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
75話 全面降伏。
75話 全面降伏。
(落ち着け……もう状況は分かった……この女には、絶対に勝てん……実力が違いすぎる……この女は……厄介さなら、アモンよりもはるかに上……)
色々あって、結果、ゴミスは、自分の状況を理解した。
(ゼノリカというのが、具体的にどういう組織なのか、まだ、いまいちよくわからんが……とにかく、そこらのしょっぱい新興宗教ではない……)
具体的に、どういう流れを経て設立された組織なのか――そこに関しては、さっぱり想像すらできない。
『これだけの存在』を『中心』に据えているほどの組織なら、
いやがおうにも『名前が売れてしまう』はずなのだが、
しかし、ゼノリカという名称は、噂レベルでも、さっぱり聞いたことがない。
(全宮の隠し玉か? ……もしくは、罪帝の秘密部隊? ……なんでもいいが、とにかく、俺一人で対処できる問題ではない……『上』に『丸投げ』が安定スジ)
そこでゴミスは、スゥと息を吸い、
両手を上げて、
「オッケー! 降参だ! 全面降伏する! もう、十分すぎるほどにわかった! だから、本当にもういい! どうか、勘弁してくれ!」
とにかく、相手を刺激しないよう、
態度と言葉に注意しつつ、
「ここまでの非礼は全て詫びる。望むなら賠償金も払おう。もう、本当に折れたから……すべて、そっちの言うとおりにするから。交渉をする気もないから! だから、この無意味な戦いを、本当にやめよう」
『温情』を、全力で望むゴミス。
「あんたのすごさはよくわかった。すごいよ、ほんと。ゼノリカ……ああ、すごい組織だ。内情は知らんけど、人材はすさまじい。ゼノリカは素晴らしい」
全力の『よいしょ』をはさみつつ、
反抗や抵抗の意思がないことを、
身振り手振りで、猛アピールしつつ、
「本当に、もう、わかったから……本当に、本当に、建設的な話し合いをしよう。そっちにしか利がない意見であっても耳を貸すから! 確かに、俺風情があんたとWINWINを望んだのは傲慢だった。認める! だから、このクソほどの価値もない足踏みは終わり。なっ」
「その意見にはおおむね賛成」
ドナの言葉を聞いて、ゴミスは、
「……ふぅ」
心底安堵した顔で、息をついて、
「前提を整えなおそう。正式に宣言する。ガタラの件は完全に忘れよう。正直、あいつの損失は痛手だが……完全に、なかったことにしよう。これは、こちらの誠意と受け取ってもらいたい。幹部を消されているのだから、この点に関しては、本来なら、普通に賠償を求める点。賠償を求めて至極当たり前の点……しかし、目をつぶる。このことをまずは念頭に置いてもらいたい」
これは、もはや、交渉ですらない。
完全なる泣き言。
『もう勘弁してください』をかみ砕いているだけ。
「Cレリックも……本当の本当に、完全にあきらめるから。そっちで好きにしてくれればいい。どうせ、ハク付けとして所有していただけで、ないと困るものじゃない」
Cレリックは性能が破格すぎて、ヤクザの日常生活においては使いどころがない。
基本、『Cレリックを使わなければいけないほどの強者』は五大家の関係者にしか存在しない。
だが、ゴミスには、『五大家の関係者と敵対する気』はまったくない。
つまり、実用性は皆無ということ。
(落ち着け……もう状況は分かった……この女には、絶対に勝てん……実力が違いすぎる……この女は……厄介さなら、アモンよりもはるかに上……)
色々あって、結果、ゴミスは、自分の状況を理解した。
(ゼノリカというのが、具体的にどういう組織なのか、まだ、いまいちよくわからんが……とにかく、そこらのしょっぱい新興宗教ではない……)
具体的に、どういう流れを経て設立された組織なのか――そこに関しては、さっぱり想像すらできない。
『これだけの存在』を『中心』に据えているほどの組織なら、
いやがおうにも『名前が売れてしまう』はずなのだが、
しかし、ゼノリカという名称は、噂レベルでも、さっぱり聞いたことがない。
(全宮の隠し玉か? ……もしくは、罪帝の秘密部隊? ……なんでもいいが、とにかく、俺一人で対処できる問題ではない……『上』に『丸投げ』が安定スジ)
そこでゴミスは、スゥと息を吸い、
両手を上げて、
「オッケー! 降参だ! 全面降伏する! もう、十分すぎるほどにわかった! だから、本当にもういい! どうか、勘弁してくれ!」
とにかく、相手を刺激しないよう、
態度と言葉に注意しつつ、
「ここまでの非礼は全て詫びる。望むなら賠償金も払おう。もう、本当に折れたから……すべて、そっちの言うとおりにするから。交渉をする気もないから! だから、この無意味な戦いを、本当にやめよう」
『温情』を、全力で望むゴミス。
「あんたのすごさはよくわかった。すごいよ、ほんと。ゼノリカ……ああ、すごい組織だ。内情は知らんけど、人材はすさまじい。ゼノリカは素晴らしい」
全力の『よいしょ』をはさみつつ、
反抗や抵抗の意思がないことを、
身振り手振りで、猛アピールしつつ、
「本当に、もう、わかったから……本当に、本当に、建設的な話し合いをしよう。そっちにしか利がない意見であっても耳を貸すから! 確かに、俺風情があんたとWINWINを望んだのは傲慢だった。認める! だから、このクソほどの価値もない足踏みは終わり。なっ」
「その意見にはおおむね賛成」
ドナの言葉を聞いて、ゴミスは、
「……ふぅ」
心底安堵した顔で、息をついて、
「前提を整えなおそう。正式に宣言する。ガタラの件は完全に忘れよう。正直、あいつの損失は痛手だが……完全に、なかったことにしよう。これは、こちらの誠意と受け取ってもらいたい。幹部を消されているのだから、この点に関しては、本来なら、普通に賠償を求める点。賠償を求めて至極当たり前の点……しかし、目をつぶる。このことをまずは念頭に置いてもらいたい」
これは、もはや、交渉ですらない。
完全なる泣き言。
『もう勘弁してください』をかみ砕いているだけ。
「Cレリックも……本当の本当に、完全にあきらめるから。そっちで好きにしてくれればいい。どうせ、ハク付けとして所有していただけで、ないと困るものじゃない」
Cレリックは性能が破格すぎて、ヤクザの日常生活においては使いどころがない。
基本、『Cレリックを使わなければいけないほどの強者』は五大家の関係者にしか存在しない。
だが、ゴミスには、『五大家の関係者と敵対する気』はまったくない。
つまり、実用性は皆無ということ。
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