センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
55話 ようするに、アモンさえ倒せばオールオッケーってことだろ?
55話 ようするに、アモンさえ倒せばオールオッケーってことだろ?
(ジャミをこえる……その発言の真意はどこにある……ジャミというのが、こいつより上位の強者ということか? いや、そんなわけがない……)
たった一発くらっただけだが、
しかし、これまで、山ほど修羅場をこえてきたゴミスにはわかる。
(このガキの姿に擬態している男……アモンは、ハンパではない超人……この男以上の強者など、そうそういるわけがない)
さすがに、『完全院リライト』や『全宮テラ』には劣っているが、しかし、みたところ、アモンは、完全院リライト直轄の特別選抜部隊『クリムゾン・スターズ』の隊長クラスではある。
つまりはこの世界における最強格。
間違いなく雲の上。
めったに出会えない稀代の超人。
(おそらく、ジャミというのは、ゼノリカ教が信仰している神……このアモンという男は、信仰対象の神を超えようとしている……そんなところか)
と、
『自分の中の常識』に照らし合わせて状況を分析していくゴミス。
ある程度、現状の輪郭が見えてきた気になっているゴミスは、
(このアモンという男が相手では、ガタラなどひとたまりもない……)
ガタラも相当の手練れだが、今回は相手が悪すぎた。
アモンの強さは『限界の壁を越えた先』にある。
(これほどの強者となると……コスモゾーン・レリックに選ばれている可能性がある……が、まだ完全契約はしていない様子……)
ゴミスは、シアエガと簡易の契約を交わしているため、
シアエガの大まかな現在地が理解できている。
シアエガは現在、あの猿顔に所有されている。
(部下に持たせているってことは……コスモゾーン・レリックに支配される気はないってこと……)
具体的な風景が見えてくると、
状況が綺麗に整理できてくる。
……あくまでも、ゴミスの中での話だが。
(……ようするに、このアモンという男を倒せば、ミッションクリアってことだな……)
『考えるべき事案』は多そうに見えたが、
実質的なところ、コトは単純で、
敵の『総大将』であるこのアモンという男を倒してしまえば終了。
あとはゼノリカの財産とシアエガを回収すれば終了。
――理解に届いたゴミスは、
全身にオーラと魔力を充満させて、
「……久しぶりだな……結末の決まっていない、ガチンコの殺し合いをするのは……」
これまで、仕事で抗争や決闘に興じることは何度かあったが、
本気の殺し合いに発展した経験はさほどない。
ゴミスの『実質的な仕事内容』は、
結局のところ『暗部の政治』であり、
『ヒリついた駆け引き』という修羅場は何度もくぐりぬけてきたが、
『どっちの武が上か』で生死が決まる鉄火場の経験はそう多くない。
「さあ……行こうか」
そうつぶやいて、
ゴミスは、グンと足に力を込めた。
豪速のダッシュで距離をつめると、
オーラを込めた右の拳でアモンの顔面めがけてストレートをぶちこもうとした。
先ほどとは違い、気合の入った一発!
魔力とオーラを練り上げて、
丹念に殺意を込めた、
渾身の一撃!
(ジャミをこえる……その発言の真意はどこにある……ジャミというのが、こいつより上位の強者ということか? いや、そんなわけがない……)
たった一発くらっただけだが、
しかし、これまで、山ほど修羅場をこえてきたゴミスにはわかる。
(このガキの姿に擬態している男……アモンは、ハンパではない超人……この男以上の強者など、そうそういるわけがない)
さすがに、『完全院リライト』や『全宮テラ』には劣っているが、しかし、みたところ、アモンは、完全院リライト直轄の特別選抜部隊『クリムゾン・スターズ』の隊長クラスではある。
つまりはこの世界における最強格。
間違いなく雲の上。
めったに出会えない稀代の超人。
(おそらく、ジャミというのは、ゼノリカ教が信仰している神……このアモンという男は、信仰対象の神を超えようとしている……そんなところか)
と、
『自分の中の常識』に照らし合わせて状況を分析していくゴミス。
ある程度、現状の輪郭が見えてきた気になっているゴミスは、
(このアモンという男が相手では、ガタラなどひとたまりもない……)
ガタラも相当の手練れだが、今回は相手が悪すぎた。
アモンの強さは『限界の壁を越えた先』にある。
(これほどの強者となると……コスモゾーン・レリックに選ばれている可能性がある……が、まだ完全契約はしていない様子……)
ゴミスは、シアエガと簡易の契約を交わしているため、
シアエガの大まかな現在地が理解できている。
シアエガは現在、あの猿顔に所有されている。
(部下に持たせているってことは……コスモゾーン・レリックに支配される気はないってこと……)
具体的な風景が見えてくると、
状況が綺麗に整理できてくる。
……あくまでも、ゴミスの中での話だが。
(……ようするに、このアモンという男を倒せば、ミッションクリアってことだな……)
『考えるべき事案』は多そうに見えたが、
実質的なところ、コトは単純で、
敵の『総大将』であるこのアモンという男を倒してしまえば終了。
あとはゼノリカの財産とシアエガを回収すれば終了。
――理解に届いたゴミスは、
全身にオーラと魔力を充満させて、
「……久しぶりだな……結末の決まっていない、ガチンコの殺し合いをするのは……」
これまで、仕事で抗争や決闘に興じることは何度かあったが、
本気の殺し合いに発展した経験はさほどない。
ゴミスの『実質的な仕事内容』は、
結局のところ『暗部の政治』であり、
『ヒリついた駆け引き』という修羅場は何度もくぐりぬけてきたが、
『どっちの武が上か』で生死が決まる鉄火場の経験はそう多くない。
「さあ……行こうか」
そうつぶやいて、
ゴミスは、グンと足に力を込めた。
豪速のダッシュで距離をつめると、
オーラを込めた右の拳でアモンの顔面めがけてストレートをぶちこもうとした。
先ほどとは違い、気合の入った一発!
魔力とオーラを練り上げて、
丹念に殺意を込めた、
渾身の一撃!
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