センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
52話 ゼノリカの天下、楽連の武士。督脈(とくみゃく)の15番。
52話 ゼノリカの天下、楽連の武士。督脈(とくみゃく)の15番。
「俺が納得するまで、対価は払い続けてもらう。裏の組織に手を出すという事の意味を、骨の髄まで叩き込む。――さて、ここまでで、何か言いたい事はあるかい?」
「ふふ」
「どうした? 恐怖でおかしくなったか? 最初にちゃんと言っておくが、いまさら後悔しても遅いからな。お前らはシロアリに手を出したんだ。タダですむわけがな――」
「――ドナドナ――」
ドナは、ゴミスの話を最後まで聞くことなく、
「――なっ――」
空間魔法を使って、ゴミスを自分が生成した空間に閉じ込める。
体育館サイズの空間に閉じ込められたゴミスは、
(っ……空間魔法か……)
冷静に、周囲を観察する。
急な魔法をくらったからといって、みっともなくオタオタするほど坊やじゃない。
極限状態の時ほどクールに。
裏側で生きる者の鉄則。
(特に凝った仕掛けはないみたいだな……ただの白い空間……)
ゴミスの見立て通り、ここは、特に仕掛けのない真っ白な空間。
(ふん……安いな。これで閉じ込めたつもりか? ぬるい、ぬるい。すぐに破壊して脱出――)
と、考えていると、
ゴミスの目の前に、
『10歳くらいの少年』が出現した。
身長は120センチくらいで、体重は30キロ前後。
体格に見合った幼い顔つき。
見た目は、間違いなく子供。
(……ガキ? どういう……)
ひどく生意気そうな顔をしている、気位(きぐらい)の高そうな少年だった。
ネコ科系の釣り目で、口元は常時ニタついている。
わかる。
言葉をかわさなくとも、
『ナメられている』と、ハッキリと理解できる。
そんな態度。
「……クソガキ。なに笑ってやがる」
「ああ、ごめん、ごめん。ハンパなヤツを見ると、ついクセで見下しちゃうんだ。パメラノ先生からは『そのクセを直せ』って散々言われたんだけど……ほら、どれだけ努力しても潜在的本質は変わらないって、よく言うじゃん? だから、ダメだなぁとは思っているんだけど、どうしても出ちゃうんだよねぇ。ただ、今回の場合、そっちにも責任の一端はあるんだぜ? あんたがもっと出来るっぽいヤツだったら、僕も見下したりしないわけだからさぁ。というわけで、どっちもどっちってことで」
「……」
「とりあえず、自己紹介しようか。そっちの自己紹介は、さっき聞かせてもらったから、しなくていいよ」
そう前を置いて、
コホンとセキをつくと、
少年は、ゴミスをとことん見下した目のまま言う。
「僕はゼノリカの天下、楽連の武士。督脈(とくみゃく)の15番――『亜門(あもん)』。生まれた時から、神族へと昇格することが確定している、ゼノリカ史上最高の資質を持つ超々々天才戦士さ。よろしく」
※ 今後、亜門は、アモンとカタカナで表記します。
漢字で表記することもあります。
「超天才の僕がまだ天下にいるのは、単純に『歳(経験)』の問題。潜在能力的には、十分、天上の最上位クラス。だから、さっさと、天上に上げてくれればいいのに、って思うんだけど……パメラノ先生が、下で経験を積めってうるさくてさ。まいっちゃうよ、ほんと。頭が固い上司を持つと苦労させられる」
「俺が納得するまで、対価は払い続けてもらう。裏の組織に手を出すという事の意味を、骨の髄まで叩き込む。――さて、ここまでで、何か言いたい事はあるかい?」
「ふふ」
「どうした? 恐怖でおかしくなったか? 最初にちゃんと言っておくが、いまさら後悔しても遅いからな。お前らはシロアリに手を出したんだ。タダですむわけがな――」
「――ドナドナ――」
ドナは、ゴミスの話を最後まで聞くことなく、
「――なっ――」
空間魔法を使って、ゴミスを自分が生成した空間に閉じ込める。
体育館サイズの空間に閉じ込められたゴミスは、
(っ……空間魔法か……)
冷静に、周囲を観察する。
急な魔法をくらったからといって、みっともなくオタオタするほど坊やじゃない。
極限状態の時ほどクールに。
裏側で生きる者の鉄則。
(特に凝った仕掛けはないみたいだな……ただの白い空間……)
ゴミスの見立て通り、ここは、特に仕掛けのない真っ白な空間。
(ふん……安いな。これで閉じ込めたつもりか? ぬるい、ぬるい。すぐに破壊して脱出――)
と、考えていると、
ゴミスの目の前に、
『10歳くらいの少年』が出現した。
身長は120センチくらいで、体重は30キロ前後。
体格に見合った幼い顔つき。
見た目は、間違いなく子供。
(……ガキ? どういう……)
ひどく生意気そうな顔をしている、気位(きぐらい)の高そうな少年だった。
ネコ科系の釣り目で、口元は常時ニタついている。
わかる。
言葉をかわさなくとも、
『ナメられている』と、ハッキリと理解できる。
そんな態度。
「……クソガキ。なに笑ってやがる」
「ああ、ごめん、ごめん。ハンパなヤツを見ると、ついクセで見下しちゃうんだ。パメラノ先生からは『そのクセを直せ』って散々言われたんだけど……ほら、どれだけ努力しても潜在的本質は変わらないって、よく言うじゃん? だから、ダメだなぁとは思っているんだけど、どうしても出ちゃうんだよねぇ。ただ、今回の場合、そっちにも責任の一端はあるんだぜ? あんたがもっと出来るっぽいヤツだったら、僕も見下したりしないわけだからさぁ。というわけで、どっちもどっちってことで」
「……」
「とりあえず、自己紹介しようか。そっちの自己紹介は、さっき聞かせてもらったから、しなくていいよ」
そう前を置いて、
コホンとセキをつくと、
少年は、ゴミスをとことん見下した目のまま言う。
「僕はゼノリカの天下、楽連の武士。督脈(とくみゃく)の15番――『亜門(あもん)』。生まれた時から、神族へと昇格することが確定している、ゼノリカ史上最高の資質を持つ超々々天才戦士さ。よろしく」
※ 今後、亜門は、アモンとカタカナで表記します。
漢字で表記することもあります。
「超天才の僕がまだ天下にいるのは、単純に『歳(経験)』の問題。潜在能力的には、十分、天上の最上位クラス。だから、さっさと、天上に上げてくれればいいのに、って思うんだけど……パメラノ先生が、下で経験を積めってうるさくてさ。まいっちゃうよ、ほんと。頭が固い上司を持つと苦労させられる」
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