センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
50話 ゼノリカ教? 知らんな。
50話 ゼノリカ教? 知らんな。
「とりあえず、まずは、自己紹介からはじめようか。――俺はゴミス。シロアリの代表をやっている者だ」
「知っている」
「……だろうな。で、そっちは?」
「栄えあるゼノリカの天上、九華十傑の第十席・序列三位。エキドナール・ドナ」
(ゼノリカ……聞いたことがない……)
ゴミスは、頭の中のタンスを全開にしてみるが、
記憶の線にはわずかも引っかからない。
ゴミスは、自分を整えるように、
ゴホンと大きめのセキをしていから、
「ずいぶんとエレガントな自己紹介だな。ちなみに、その『ゼノリカ』ってのは、どの系統の組織だ? 世界情勢については、そこそこ詳しいつもりでいたんだが……ちょっと聞いたことがない」
「この上なく尊き神を心に抱く光。それがゼノリカ」
「……ああ、そっちね。はいはい」
言いながら、ゴミスは、心の中で、
(なるほど、宗教関係か……宗教関係者がラリっていることは知っていたが、『裏』に絡んでくるほどバカではないと思っていた……が、連中は、こっちの想像を超えるレベルの、どうしようもないバカだったってオチ……)
ニタっと薄く笑い、
(ゼノリカ教……一ミリも聞いたことがないから、ほぼ確実に、最近できたばかりの新興宗教……)
宗教組織というのは、頻繁に、出来たり潰れたりする。
そんなもの、いちいち把握していられない。
ちなみに、ゴミスの視点における『宗教』というシステムは、『好き勝手な嘘八百をほざくだけ』で『中身』は1ミリもない詐欺組織。
ゴミスは『宗教を特別嫌っている』というわけではない。
『自分はただまともなだけ』――というのがゴミスの認識。
(行動から推察するに……『悪は許さない』的な宗教か……もしくは『コスモゾーン・レリックの回収』をメインにおいている宗教……どっちにせよ、頭が沸騰しているバカ共の暴走であることに変わりはない)
『反社に対する嫌悪感』や『コスモゾーン・レリックという【世界の秘宝】に対する歪んだ認識』などは、じゅうぶん、宗教の対象となりうる。
※ この世界の一般人視点におけるコスモゾーン・レリックは、
『なんだかよくわからない兵器』で統一されている。
『自分とは関係ないヤバそうな何か』としか思っていない。
ある意味で『第一アルファにおける核兵器』のような認識。
『その兵器がどれだけ脅威であるか』を知らない者は皆無に等しいが、
日常生活において、実際に、それを目の当たりにする機会はなく、
その脅威に自分がさらされる事など、基本的には想像もしない。
――ゴミスは思う。
(俺がその気になれば、ハンパな規模の宗教組織なんざ余裕で一蹴できる)
有名所の宗教組織は、そもそもの規模がハンパないし、完全院や全宮が正式なバックについているので、あまり相手にしたくない相手だが、新興宗教が相手ならいくらでも無茶を通すことができる。
※ 新興だろうと何だろうと、結局のところ、裏には五大家がいる。
この世界の存在は、すべて、五大家の影響下にある。
だが、だからといって、ツーカーで話が通じるというわけではない。
派閥や階級は当然あって、思想の違いや軋轢も当然ある。
よって、問題となってくるのは影響力のバランス。
「とりあえず、まずは、自己紹介からはじめようか。――俺はゴミス。シロアリの代表をやっている者だ」
「知っている」
「……だろうな。で、そっちは?」
「栄えあるゼノリカの天上、九華十傑の第十席・序列三位。エキドナール・ドナ」
(ゼノリカ……聞いたことがない……)
ゴミスは、頭の中のタンスを全開にしてみるが、
記憶の線にはわずかも引っかからない。
ゴミスは、自分を整えるように、
ゴホンと大きめのセキをしていから、
「ずいぶんとエレガントな自己紹介だな。ちなみに、その『ゼノリカ』ってのは、どの系統の組織だ? 世界情勢については、そこそこ詳しいつもりでいたんだが……ちょっと聞いたことがない」
「この上なく尊き神を心に抱く光。それがゼノリカ」
「……ああ、そっちね。はいはい」
言いながら、ゴミスは、心の中で、
(なるほど、宗教関係か……宗教関係者がラリっていることは知っていたが、『裏』に絡んでくるほどバカではないと思っていた……が、連中は、こっちの想像を超えるレベルの、どうしようもないバカだったってオチ……)
ニタっと薄く笑い、
(ゼノリカ教……一ミリも聞いたことがないから、ほぼ確実に、最近できたばかりの新興宗教……)
宗教組織というのは、頻繁に、出来たり潰れたりする。
そんなもの、いちいち把握していられない。
ちなみに、ゴミスの視点における『宗教』というシステムは、『好き勝手な嘘八百をほざくだけ』で『中身』は1ミリもない詐欺組織。
ゴミスは『宗教を特別嫌っている』というわけではない。
『自分はただまともなだけ』――というのがゴミスの認識。
(行動から推察するに……『悪は許さない』的な宗教か……もしくは『コスモゾーン・レリックの回収』をメインにおいている宗教……どっちにせよ、頭が沸騰しているバカ共の暴走であることに変わりはない)
『反社に対する嫌悪感』や『コスモゾーン・レリックという【世界の秘宝】に対する歪んだ認識』などは、じゅうぶん、宗教の対象となりうる。
※ この世界の一般人視点におけるコスモゾーン・レリックは、
『なんだかよくわからない兵器』で統一されている。
『自分とは関係ないヤバそうな何か』としか思っていない。
ある意味で『第一アルファにおける核兵器』のような認識。
『その兵器がどれだけ脅威であるか』を知らない者は皆無に等しいが、
日常生活において、実際に、それを目の当たりにする機会はなく、
その脅威に自分がさらされる事など、基本的には想像もしない。
――ゴミスは思う。
(俺がその気になれば、ハンパな規模の宗教組織なんざ余裕で一蹴できる)
有名所の宗教組織は、そもそもの規模がハンパないし、完全院や全宮が正式なバックについているので、あまり相手にしたくない相手だが、新興宗教が相手ならいくらでも無茶を通すことができる。
※ 新興だろうと何だろうと、結局のところ、裏には五大家がいる。
この世界の存在は、すべて、五大家の影響下にある。
だが、だからといって、ツーカーで話が通じるというわけではない。
派閥や階級は当然あって、思想の違いや軋轢も当然ある。
よって、問題となってくるのは影響力のバランス。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
33
-
-
89
-
-
441
-
-
93
-
-
57
-
-
1266
-
-
103
-
-
4114
-
-
58
コメント