センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
33話 コスモゾーン・レリック『シアエガ』を手に入れた者。
33話 コスモゾーン・レリック『シアエガ』を手に入れた者。
「貴様ごときに試されるほど、私は安くない」
「プライドが高いな。ミシャンド/ラ。悪くないぞ。そうでなくては、私の使い手にふさわしくない」
「私にふわしいのは、もっとマシな道具。貴様じゃない」
「――その威勢、最後まで保つことができたなら、私は、真に、貴様の武器となろう」
そう言って、ミシャに襲い掛かろうとした、
――が、
「――むっ?」
シアエガの体がビタっと停止した。
そのまま固まって動けなくなる。
全身の硬直。
脳がしびれる。
「なんだ……なにが……どうして……」
指一本動かせなくなったシアエガに、
ミシャが、
「貴様の知性の低さには本当に呆れるしかない。『何度も言わせるな』と何度言わせれば気がすむんだ」
呆れ・ため息まじりに、
「私の家族が……貴様ごときに抑えきれるワケがないだろう。私の家族を……ゼノリカの神族を……尊き師の系譜に連なる光を……ナメるなよ、ガラクタ」
シアエガの中に、
バロールの『意地』が食い込んでくる。
この上なく尊き神を、その心に抱いている修羅の意地。
ギリギリと音をたてて、
ビリビリと電気を放出しながら、
シアエガの精神支配に対し、『覚悟の牙』をつきたてる。
「バカな……真なる私の全力をも……」
シアエガの中で、
バロールが言う。
「コスモゾーン・レリック『シアエガ』……貴様は極めて愚かだが、しかし、道具としての性能は、決して悪くはない……」
バロールは、シアエガの支配力に抗いながら、
「だが、ミシャンド/ラ様にふさわしいとは思えない。ミシャンド/ラ様には、もっと良質なコスモゾーン・レリックをお使いになっていただく。……というわけで、貴様は私が使ってやる」
「ふざけたことを……」
怒りに染まりながらも、シアエガは、
「し、しかし……なんという精神力」
バロールの、強大な精神力に瞠目しつつ、
「……貴様、いったい……」
「私はゼノリカの天上、九華十傑の第六席ブナッティ・バロール。偉大なる神の系譜に連なる者」
「ゼノ……リカ……いったい、それは……」
疑義の底に沈んでいるシアエガに、
答えをあたえることなく、
「コスモゾーン・レリック『シアエガ』……もらうぞ、貴様の全て」
バロールの覚悟は、大きな光となって、
シアエガの全てを奪い取る。
「ぐぅ……ぅううううう! くそがぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
慟哭が、バロールの『中』でこだまして、
いつしか、キシンッッと、燃え尽きたように弾けた。
と、同時に、
カっと強く光が漏れた。
空間を埋め尽くす、鮮やかな虹色の光。
その強い光が収束した時、
そこには、
完全にシアエガを支配したバロールの姿があった。
「コスモゾーン・レリック……正式に装備してみると、その性能がよくわかった。なるほど、破格のアイテムだ……『虹気』を使えるようになるってだけで十分破格だが、そもそものスペックが極めて高い」
「貴様ごときに試されるほど、私は安くない」
「プライドが高いな。ミシャンド/ラ。悪くないぞ。そうでなくては、私の使い手にふさわしくない」
「私にふわしいのは、もっとマシな道具。貴様じゃない」
「――その威勢、最後まで保つことができたなら、私は、真に、貴様の武器となろう」
そう言って、ミシャに襲い掛かろうとした、
――が、
「――むっ?」
シアエガの体がビタっと停止した。
そのまま固まって動けなくなる。
全身の硬直。
脳がしびれる。
「なんだ……なにが……どうして……」
指一本動かせなくなったシアエガに、
ミシャが、
「貴様の知性の低さには本当に呆れるしかない。『何度も言わせるな』と何度言わせれば気がすむんだ」
呆れ・ため息まじりに、
「私の家族が……貴様ごときに抑えきれるワケがないだろう。私の家族を……ゼノリカの神族を……尊き師の系譜に連なる光を……ナメるなよ、ガラクタ」
シアエガの中に、
バロールの『意地』が食い込んでくる。
この上なく尊き神を、その心に抱いている修羅の意地。
ギリギリと音をたてて、
ビリビリと電気を放出しながら、
シアエガの精神支配に対し、『覚悟の牙』をつきたてる。
「バカな……真なる私の全力をも……」
シアエガの中で、
バロールが言う。
「コスモゾーン・レリック『シアエガ』……貴様は極めて愚かだが、しかし、道具としての性能は、決して悪くはない……」
バロールは、シアエガの支配力に抗いながら、
「だが、ミシャンド/ラ様にふさわしいとは思えない。ミシャンド/ラ様には、もっと良質なコスモゾーン・レリックをお使いになっていただく。……というわけで、貴様は私が使ってやる」
「ふざけたことを……」
怒りに染まりながらも、シアエガは、
「し、しかし……なんという精神力」
バロールの、強大な精神力に瞠目しつつ、
「……貴様、いったい……」
「私はゼノリカの天上、九華十傑の第六席ブナッティ・バロール。偉大なる神の系譜に連なる者」
「ゼノ……リカ……いったい、それは……」
疑義の底に沈んでいるシアエガに、
答えをあたえることなく、
「コスモゾーン・レリック『シアエガ』……もらうぞ、貴様の全て」
バロールの覚悟は、大きな光となって、
シアエガの全てを奪い取る。
「ぐぅ……ぅううううう! くそがぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
慟哭が、バロールの『中』でこだまして、
いつしか、キシンッッと、燃え尽きたように弾けた。
と、同時に、
カっと強く光が漏れた。
空間を埋め尽くす、鮮やかな虹色の光。
その強い光が収束した時、
そこには、
完全にシアエガを支配したバロールの姿があった。
「コスモゾーン・レリック……正式に装備してみると、その性能がよくわかった。なるほど、破格のアイテムだ……『虹気』を使えるようになるってだけで十分破格だが、そもそものスペックが極めて高い」
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