センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
19話 まずは何から着手すべきか。
19話 まずは何から着手すべきか。
(なんにせよ、今回の敵も、俺以外じゃ、どうしようもない……まあ、そこに関しては『いつも通り』だから、別にいいんだが、問題は、前提条件……俺以外も強くならないと門が開かないと云々ってのが……極悪にうぜぇなぁ……)
自分が強くなる――これは、自分の努力しだい。
センエースならば、どんな地獄でも積み上げることができる。
だが、他者に『センエースが望む努力』を強制させることは難しい。
『難しい』というか『不可能』。
もちろん、センに『死ぬほど頑張れ』と命じられれば、ゼノリカの面々は頑張るだろう。
死力をつくし、限界を超えて奮闘するだろう。
しかし、
『限界を超える程度』はセンエースが『真に望む領域』ではない。
センエースは、自分の異常性を深く理解している。
『努力を積んでいく』という領域において、
センエースは完全に狂っている。
だが『その異常性』を他人に強要するほど狂ってはいないし、
また、いくら強要したところで、
『誰もついてこられませんでした』で『終わる』こともわかっている。
前提にして結論。
センエースは凡才だから『同じ努力』を積めば、誰だって同じ領域にたどり着ける。
だが、しかし、間違いなく、誰も『センエースと同じこと』はできない。
(――『俺以外も強くならないといけない』って言葉の真意を見極めなければいけない。まずはそこから)
現状では、『目標』が、あまりにも抽象的すぎる。
これでは、スケジュールの組みようもない。
(……と、同時に、コスモゾーン・レリックとやらの探索も……)
究極のアイテムという話だが、
どんな形状で、どのようなスペックを有するのか。
そのあたりの情報集めも必須。
(究極のアイテム……もし、それが『ウィトゲンシュタインのアトリエで創った究極超神器』よりも上だとしたら……確かに、それを使われるだけでも相当に厄介)
ここは、『原初の世界』の最奥に隠されていた扉の向こう側。
どんな『ありえない事』でも起こりえる地獄。
コスモゾーン・レリックとやらが、
究極超神器を超えてくる可能性は十分にある。
(……『コスモゾーン』って厄介な名前がついている以上『最悪のナナメ上』を想定しておくべきだと判断……『触れた相手を殺すナイフ』みたいな、ナメた効果を持つチートアイテムである可能性もゼロじゃないと考えるべき)
頭の中で、これからの行動計画表をたてていく。
具体的なスケジュールはまだ組めないが、
具体的なスケジュールを組むための、ざっくりとしたフローチャートをかためていく。
本来ならば、こういう『次に何をするか』を考えている一時は、
『脳汁あふれる大好きな時間』なのだが、
現状は、ゼノリカを人質にとられているような状態なので、
悠長に楽しんではいられない。
(とりあえず、ゼノリカの入り口をどこに作るか……最大の問題はそこだな……この世界のどこに国があって、どういう状況で、どういう力を持った連中がいるのか……その辺を網羅してからでなければ怖くて入り口は出せない……)
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